今回は、Pauperのサイドボードでよく使われているカードを紹介します。
この記事では「緑」のカードをまとめました。
対策別に分け、その中でもオススメのカードをピックアップし、おまけでその他のカードも紹介します。
クリーチャー除去対策
オススメはこちら。
・若き狼
・巨森の蔦
若き狼
コスト(緑)の「1/1」「狼」で
「不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す)」
という能力を持っています。
「不死」によって除去されてもパワーアップして戻ってくる優秀な1マナクリーチャーです。
布告除去に強く、黒系の除去コントロールの強い味方ですね。
巨森の蔦
コスト(緑)のインスタントで
「キッカー(緑)」「クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはあなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。この呪文がキッカーされているなら、ターン終了時まで、そのクリーチャーは+4/+4の修整を受ける」
という効果を持っています。
シンプルに相手の単体除去をかわせる上に、「キッカー」で「+4/+4」修正もできる強力な呪文です。
受けにも攻めにも使えて非の打ち所がないカードですね。
その他のクリーチャー除去対策
・安寧砦の精鋭
・斑の子猪
・巣の侵略者
・蜘蛛糸の鎧
・鉄の樹の拳
安寧砦の精鋭
コスト(1)(白/緑)の「2/2」「エルフ・スカウト」で
「頑強(このクリーチャーが死亡するたび、その上に-1/-1カウンターが置かれていなかった場合、それを-1/-1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す)」
という能力を持ったクリーチャーです。
こちらは「頑強」なので除去されるとちょっと弱くなって戻ってきますが、2マナ「2/2」に除去耐性があると考えれば文句はありません。
黒の布告除去を意識するなら「若き狼」と合わせてメインからの採用もあるかもしれませんね。
斑の子猪
コスト(1)(緑)の「1/1」「猪」で
「斑の子猪が死亡したとき、緑の3/3の猪(Boar)クリーチャー・トークンを1体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
除去されても「3/3」トークンが出るので布告除去への強力な対策になります。
コントロール相手にアグロ感を重視するなら使えるカードですね。
巣の侵略者
コスト(1)(緑)の「2/2」「エルドラージ・ドローン」で
「巣の侵略者が戦場に出たとき、無色の0/1のエルドラージ(Eldrazi)・落とし子(Spawn)クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ」
という能力を持ったクリーチャーです。
トークンが出るので布告除去対策になります。
シンプルにマナ加速にもなりますし、デッキによってはメインから使えますね。
蜘蛛糸の鎧
コスト(2)(緑)のエンチャントで
「あなたがコントロールするクリーチャーは、+0/+1の修整を受けるとともに到達を持つ」
という効果を持っています。
タフネス1の弱点を補いつつ、飛行クリーチャー対策もできる緑らしい1枚です。
タフネス1が多い「白緑トークン」のサイドボードでよく見かけますね。
鉄の樹の拳
コスト(1)(緑)のオーラで
「エンチャント(クリーチャー)」「鉄の樹の拳が戦場に出たとき、緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを2体生成する」「エンチャントされているクリーチャーはトランプルを持つ」
という効果を持っています。
トークンを生成することで布告除去への対策になります。
核となるクリーチャーを守る必要がある「呪禁オーラ」のサイドボードでたまに見かけますね。
置物対策(エンチャント・アーティファクト)
オススメはこちら。
・自然への回帰
自然への回帰
コスト(1)(緑)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する・エンチャント1つを対象とし、それを破壊する・墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する
という効果を持っています。
緑の置物対策の定番である「帰化」にちょっとした墓地対策が追加された上位互換です。
迷ったらコレを使えば問題ありません。
その他の置物対策(エンチャント・アーティファクト)
・自然の要求
・自然のままに
・上機嫌の破壊
・原基の印章
自然の要求
コスト(緑)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは4点のライフを得る」
という効果を持っています。
4点のライフを与えてしまいますが1マナで撃てる置物対策です。
相手のライフがいくらあっても関係ない「感染」や「無限コンボ」のようなデッキでは軽さを重視して使われますね。
自然のままに
コスト(緑)のインスタントで
「マナ総量が3以下の、アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
パウパーでは4マナ以上の置物はそんなにないのでかなり使えるカードです。
軽さを重視するならこちらを採用してください。
上機嫌の破壊
コスト(1)(緑)のソーサリーで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」「共謀(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたはあなたがコントロールする、この呪文と共通の色を持つアンタップ状態のクリーチャーを2体タップしてもよい。そうした場合、その呪文をコピーし、あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい)」
という効果を持っています。
「共謀」が付いてソーサリーになった「帰化」です。
クリーチャーが並ぶ「白緑トークン」で採用されていますね。
原基の印章
コスト(1)(緑)のエンチャントで
「原基の印章を生け贄に捧げる:アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
エンチャントになった「帰化」です。
「呪禁オーラ」のようなエンチャントの数が重要になるデッキで使われたりします。
先置きすることで牽制にもなりますし、デッキによっては意外と使えるカードです。
置物対策(エンチャントだけ)
オススメはこちら
・平穏
平穏
コスト(2)(緑)のソーサリーで
「すべてのエンチャントを破壊する」
という効果を持っています。
シンプルなエンチャント対策です。
ゴチャゴチャ考えるのがめんどくさいならコレという1枚ですね。
その他の置物対策(エンチャントだけ)
・心に静寂
・地に平穏
・恭しき沈黙
心に静寂
コスト(1)(緑)のインスタントで
「すべてのオーラ(Aura)を破壊する」
という効果を持っています。
「呪禁オーラ」への対策としてたまに見かけるカードです。
絞って対策するなら2マナという軽さを重視してこちらを使うのもアリですね。
地に平穏
コスト(1)(緑)のインスタントで
「すべてのオーラ(Aura)でないエンチャントを破壊する」
という効果を持っています。
全体エンチャントをまとめて除去できる呪文です。
たまにサイドボードで見かけますが、全体エンチャントはそんなに数が並ぶことはないので「自然への回帰」の方が良い気もします。
もし環境にヤッカイな全体エンチャントが複数並ぶデッキが隆盛したら急に出番がくるかもしれません。
恭しき沈黙
コスト(3)(緑)のソーサリーで
「あなたが森(Forest)をコントロールしているなら、あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、「他のすべてのプレイヤーはそれぞれ6点のライフを得る」ことを選んでもよい」「すべてのエンチャントを破壊する」
という効果を持っています。
条件を満たせば0マナで撃てる「平穏」です。
軽さを重視するなら使える1枚ですね。
クリーチャー除去(単体)
・強行突破
・勇壮な対決
強行突破
コスト(1)(緑)のインスタントで
「あなたがコントロールしているクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者に、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。その前者がトランプルを持っているなら、余剰のダメージは、代わりにそのクリーチャーのコントローラーに与える」
という効果を持っています。
一方的な「格闘」を行う呪文です。
緑では貴重な除去呪文で、「呪禁オーラ」のエンドカードとしてたまに見かけるカードですね。
勇壮な対決
コスト(1)(緑)のソーサリーで
「あなたがコントロールするクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、その前者は+1/+2の修整を受ける。その前者はその後者と格闘を行う」
という効果を持っています。
緑らしい「格闘」によるクリーチャー除去です。
「凶暴な一振り」と違ってパワーが2じゃなくても強化できるので、デッキによってはこちらの方が強いかもしれません。
クリーチャー除去(全体)
・砂嵐
砂嵐
コスト(緑)のインスタントで
「砂嵐は、すべての攻撃しているクリーチャーに1点のダメージを与える」
という効果を持っています。
攻撃クリーチャー限定で1点ダメージを与える全体除去です。
タフネス1が多いアグロが隆盛したら刺さる1枚ですね。
飛行クリーチャー対策
オススメはこちら。
・散弾の射手
・空への斉射
・垂直落下
散弾の射手
コスト(緑)の「1/2」「エルフ・射手」で
「(T):散弾の射手は、飛行を持つ各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
タフネス1の飛行クリーチャーへの解答になるカードです。
「金切るときの声」などから生み出される「1/1」の鳥トークンに刺さりますね。
毎ターン起動できる点が強く、2体以上が場に出ればタフネスが2以上でも除去できるので、デッキによってはこれ1枚でかなり動きを制限できます。
空への斉射
コスト(緑)のインスタントで
「飛行を持つクリーチャーを、1体か2体か3体対象とする。空への斉射は、それらに3点のダメージをあなたの望むように分割して与える」
という効果を持っています。
小回りの利く飛行対策です。
飛行クリーチャー限定とはいえ、3点を割り振れる「稲妻」と考えるとかなり強力な呪文ですね。
タフネス3まで対処できるので迷ったらコレを採用すればいいんじゃないでしょうか。
垂直落下
コスト(1)(緑)のインスタントで
「飛行を持つクリーチャー1体を対象とする。それを破壊する」
という効果を持っています。
飛行クリーチャーへのシンプルな除去呪文です。
確実に1体を処理したいならコレですね。
その他の飛行クリーチャー対策
・暗影の蜘蛛
・盛大な一撃
・ワイアウッドのかぎ爪
暗影の蜘蛛
コスト(2)(緑)(緑)の「2/4」「蜘蛛」で
「到達」「暗影の蜘蛛が死亡したとき、到達を持つ黒の2/4の蜘蛛(Spider)クリーチャー・トークンを1体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
これがいれば裏返った「秘密を掘り下げる者」を一方的に討ち取れますし、パワー3までの飛行クリーチャーを止められます。
死んでも黒のトークンになって復活するので布告除去対策にもなり、意外と使える1枚ですね。
盛大な一撃
コスト(1)(緑)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・飛行を持つクリーチャー1体を対象とする。盛大な一撃はそれに5点のダメージを与える・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受ける「双呪(2)(緑)(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ)」
という効果を持っています。
緑の苦手と得意を合わせたようなカードです。
メインからも使える飛行対策として候補になるかもしれません。
ワイアウッドのかぎ爪
コスト(3)(緑)のソーサリーで
「ワイアウッドのかぎ爪は、飛行を持つ各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ3点のダメージを与える」「サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く)」
という効果を持っています。
「ハリケーン」を小型化したような呪文です。
タフネス4以上の飛行クリーチャーはあまり見ないので、これでほぼ一掃できますね。
プレイヤーへのダメージがあるので最後の一押しにも使える便利な呪文だと思います。
ライフ回復手段
・嵐の乗り切り
・ムラーサの胎動
嵐の乗り切り
コスト(1)(緑)のインスタントで
「あなたは3点のライフを得る」「ストーム」
という効果を持っています。
対「バーン」へのキラーカードですね。
相手が多めに呪文を使った返しにプレイすれば9~15点くらい回復できるのでコントロールの延命にも使えます。
ちょっと強すぎる回復呪文ですね。
ムラーサの胎動
コスト(2)(緑)のインスタントで
「墓地からクリーチャーか土地であるカード1枚を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。あなたは6点のライフを得る」
という効果を持っています。
墓地からクリーチャーか土地を回収しながら6点のライフを得られるアドの塊な呪文です。
「ウルザトロン」のような緑を含んだコントロールでは最高のカードですね。
土地対策
・Thermokarst
・ムウォンヴーリーの酸苔
・回収蔦
Thermokarst
コスト(1)(緑)(緑)のソーサリーで
「土地1つを対象とし、それを破壊する。その土地が氷雪土地であった場合、あなたは1点のライフを得る」
という効果を持っています。
緑版の「石の雨」です。
緑で土地対策をするならコレですね。
ムウォンヴーリーの酸苔
コスト(2)(緑)(緑)のソーサリーで
「土地1つを対象とし、それを破壊する。あなたのライブラリーから森(Forest)カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という効果を持っています。
相手の土地を破壊しながら自分は森を場に出せる強力な呪文です。
アドを重視するならアリな1枚ですね。
回収蔦
コスト(2)(緑)(緑)のソーサリーで
「アーティファクト1つかエンチャント1つか土地1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
置物対策もできる土地破壊です。
広く対応したいならこちらをどうぞ。
最後に
Pauperの「緑」でよく使われているサイドボードカードをザっと紹介してみました。
サイドボードを考える時のお役に立てたら幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿