今回は、Pauperのサイドボードでよく使われているカードを紹介します。
この記事では「赤」のカードをまとめました。
対策別に分け、その中でもオススメのカードをピックアップし、おまけでその他のカードも紹介します。
クリーチャー除去対策
・モグの戦争司令官
モグの戦争司令官
コスト（１)(赤）の「1/1」「ゴブリン・戦士」で
「エコー(１)(赤)（あなたのアップキープの開始時に、これがあなたの直前のアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロールの下に入った場合、あなたがそのエコー・コストを支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる）」「モグの戦争司令官が戦場に出るか死亡するかするたび、赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを１体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
トークンが出るので布告除去対策になります。
エコーを払えば布告除去に３回も耐えられるので黒系のコントロールには有効ですね。
アーティファクト対策
オススメはこちらの２枚です。
・粉々
・削剥
それぞれ解説します。
粉々
コスト（１)(赤）のインスタントで
「アーティファクト１つを対象とし、それを破壊する。粉々は、そのアーティファクトのコントローラーに３点のダメージを与える」
という効果を持っています。
アーティファクトを破壊しながら３点のダメージを与えられる攻撃的な呪文です。
バーンのようなダメージを重視するデッキではこちらがオススメですね。
削剥
コスト（１)(赤）のインスタントで
以下から１つを選ぶ・クリーチャー１体を対象とする。削剥はそれに３点のダメージを与える・アーティファクト１つを対象とし、それを破壊する
という効果を持っています。
クリーチャーに３点のダメージか、アーティファクト破壊かを選べる柔軟な呪文です。
ビートダウンやコントロールといった、状況によって広く対応したいデッキにはこちらをオススメします。
迷ったらコレを使えば問題ないと言える１枚ですね。
その他のアーティファクト対策
・ゴリラのシャーマン
・古えの遺恨
・悪ふざけ
ゴリラのシャーマン
コスト（赤）の「1/1」「類人猿・シャーマン」で
「(Ｘ)(Ｘ)(１)：マナ総量がＸである、クリーチャーでないアーティファクト１つを対象とし、それを破壊する」
という能力を持ったクリーチャーです。
対「親和」に強力なクリーチャーですね。
１マナでアーティファクトランドを破壊できるので、環境に「親和」が多かったら採用してください。
古えの遺恨
コスト（１)(赤）のインスタントで
「アーティファクト１つを対象とし、それを破壊する」「フラッシュバック(緑)」
という効果を持っています。
緑を使っているなら１枚で２つのアーティファクトを破壊できるお得な呪文です。
赤緑や「ウルザトロン」などで使われているカードですね。
悪ふざけ
コスト（１)(赤）のソーサリーで
「アーティファクト１つを対象とし、それを破壊する」「発掘１（あなたがカードを１枚引くなら、代わりにあなたはカードを１枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す）」
という効果を持っています。
「発掘」によって何度も使える利点があります。
墓地に落ちても回収できるので、墓地利用をする「ドレッジ」のようなデッキで活躍するかもしれません。
クリーチャーの単体除去
オススメはこちら。
・炎の斬りつけ
炎の斬りつけ
コスト（赤）のソーサリーで
「クリーチャー１体を対象とする。炎の斬りつけはそれに４点のダメージを与える」
という効果を持っています。
クリーチャー限定ですが１マナ４点火力は強力です。
パウパーで１つの壁となるタフネス４への対策として使えるカードですね。
赤でクリーチャーへの単体除去を追加するならコレという１枚です。
その他のクリーチャーの単体除去
・火葬
・はらわた撃ち
・乱射
火葬
コスト（１)(赤）のインスタントで
「クリーチャー１体かプレインズウォーカー１体かプレイヤー１人を対象とする。火葬はそれに３点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない」
という効果を持っています。
たまにいる「再生」持ちへの対策になる３点火力です。
プレイヤーにも撃てるので腐らず、メイン採用も考えられる１枚ですね。
はらわた撃ち
コスト（赤/Φ）のインスタントで
「(赤/Φ)は(赤)でも２点のライフでも支払うことができる」「クリーチャー１体かプレインズウォーカー１体かプレイヤー１人を対象とする。はらわた撃ちはそれに１点のダメージを与える」
という効果を持っています。
ファイレクシアマナによってライフ２点と引き換えに０マナで撃てる１点火力です。
「エルフ」などの小粒なクリーチャーが多いデッキに刺さりますね。
赤じゃなくても使えるのでメタによってはサイドボードに入るカードです。
乱射
コスト（２)(赤）のインスタントで
「クリーチャー１体を対象とする。乱射はそれに１点のダメージを与える」「ストーム（あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文１つにつきそれを１回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい）」
という効果を持っています。
ストームデッキや無限ループコンボなど、呪文を多く唱えるデッキで使われています。
「ストーム」を稼げばクリーチャーを一掃できるので、デッキによっては全体除去になりますね。
クリーチャーの全体除去
オススメはこちら。
・焦熱の連続砲撃
焦熱の連続砲撃
コスト（２)(赤）のインスタントで
「焦熱の連続砲撃は、海賊(Pirate)でない各クリーチャーにそれぞれ２点のダメージを与える」
という効果を持っています。
・３マナという軽さ
・インスタントタイミングで撃てる
・ほぼすべてに効く
という使いやすい全体除去です。
パウパーのアグロは２点ダメージで倒せるクリーチャーが多いのでかなり使えるカードですね。
海賊を中心としたアグロが隆盛しない内は、赤最強の全体除去として使われるんじゃないでしょうか。
その他のクリーチャーの全体除去
・灰の殉教者
・クラーク族のシャーマン
・電謀
・渦巻く砂嵐
・ブレス攻撃
・硫黄破
灰の殉教者
コスト（赤）の「1/1」「人間・シャーマン」で
「(２),あなたの手札から赤のカードをＸ枚公開する,灰の殉教者を生け贄に捧げる：灰の殉教者は、飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれＸ点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
赤単のデッキでたまに見る１枚です。
手札さえあれば３～５点くらいのダメージを与えられるので２点火力では足りない場合に採用してください。
クラーク族のシャーマン
コスト（赤）の「1/1」「ゴブリン・シャーマン」で
「アーティファクトを１つ生け贄に捧げる：クラーク族のシャーマンは、すべての飛行を持たないクリーチャーに１点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
「親和」で使われている全体除去です。
アーティファクト多めのデッキならこちらの方が強いかもしれません。
電謀
コスト（赤）のインスタントで
「あなたがコントロールしていないクリーチャー１体を対象とする。電謀はそれに１点のダメージを与える」「超過(１)(赤)（あなたはこの呪文をその超過コストで唱えてもよい。そうしたなら、電謀はあなたがコントロールしていない各クリーチャーにそれぞれ１点のダメージを与える）」
という効果を持っています。
１マナ１点火力としても使えますが、メインは「超過」での２マナ全体１点火力ですね。
相手のクリーチャーだけにダメージを与えるので自分のクリーチャーを守りたい場合はこちらを採用してください。
渦巻く砂嵐
コスト（３)(赤）のソーサリーで
「スレッショルド ― あなたの墓地にカードが７枚以上ある場合、渦巻く砂嵐は、飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれ５点のダメージを与える」
という効果を持っています。
コモンとは思えない強烈な全体除去です。
スレッショルドを達成するのが容易なデッキでは使える１枚ですね。
飛行クリーチャーには影響がない点を利用して「青赤フェアリー」なんかで使うと有効かもしれません。
ブレス攻撃
コスト（２)(赤）のインスタントで
「ブレス攻撃は、ドラゴン(Dragon)でない各クリーチャーにそれぞれ２点のダメージを与える」
という効果を持っています。
「焦熱の連続砲撃」の亜種でドラゴン以外にダメージを与える全体除去です。
環境に海賊が多い時はこちらを採用した方が安心ですね。
硫黄破
コスト（２)(赤)(赤）のインスタントで
「硫黄破は各クリーチャーと各プレイヤーに２点のダメージを与える。あなたがこの呪文をあなたのメイン・フェイズの間に唱えた場合、代わりに硫黄破は各クリーチャーと各プレイヤーに３点のダメージを与える」
という効果を持っています。
パウパーでは珍しい３点ダメージを与えられる全体除去です。
タフネス３が当たり前になるほどインフレしたらこのカードの需要が高まりそうですね。
対抗色への対策
青への対策といえばコレ。
・紅蓮破
・赤霊破
紅蓮破
コスト（赤）のインスタントで
以下から１つを選ぶ・呪文１つを対象とし、その色が青である場合、それを打ち消す・パーマネント１つを対象とし、その色が青である場合、それを破壊する
という効果を持っています。
カウンターを打ち消したり、邪魔なパーマネントを破壊したりと、対青において１マナとは思えない強いカードですね。
赤霊破
コスト（赤）のインスタントで
以下から１つを選ぶ・青の呪文１つを対象とし、それを打ち消す・青のパーマネント１つを対象とし、それを破壊する
という効果を持っています。
「紅蓮破」と微妙に違うけどほぼ同じと考えてOKです。カードショップで安い方を買えば大丈夫ですよ。
違いが気になる方は「青霊破」のページでの解説をお読みください。
ダメージ軽減対策
よく使われているのはこちら。
・鋭い痛み
鋭い痛み
コスト（１)(赤）のインスタントで
「このターン、ダメージは軽減できない」「フラッシュバック(赤)」
という効果を持っています。
２回使えるので相手の計算を大きく狂わせることができますね。
土地対策
オススメはこちらです。
・溶鉄の雨
溶鉄の雨
コスト（１)(赤)(赤）のソーサリーで
「土地１つを対象とし、それを破壊する。その土地が基本でなかった場合、溶鉄の雨はその土地のコントローラーに２点のダメージを与える」
という効果を持っています。
色拘束がちょっとキツイですが、基本でない土地を破壊した場合に２点ダメージを与えられます。
バーンではこれ以外ない土地対策呪文ですね。
その他の土地対策
・石の雨
・略奪
・浄化の野火
石の雨
コスト（２)(赤）のソーサリーで
「土地１つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
最も基本となる土地破壊呪文です。
シングルシンボルなので使いやすく、赤がらみのデッキなら悪くない１枚です。
略奪
コスト（１)(赤)(赤）のソーサリーで
「アーティファクト１つか土地１つを対象とし、それを破壊する。それは再生できない」
という効果を持っています。
アーティファクト破壊もできる土地破壊呪文です。
広く対応したいならこちらを採用してください。
浄化の野火
コスト（１)(赤）のソーサリーで
「土地１つを対象とする。それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カード１枚を探し、タップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」「カードを１枚引く」
という効果を持っています。
２マナという軽さとドローが付いてくる点が優秀な土地破壊です。
基本土地を出されるので土地の枚数は減りませんが、「ウルザトロン」のような基本土地が１～２枚しか入ってないデッキには有効です。
自分の土地に打って「上陸」を誘発させたり、任意の基本土地を持ってきたりもできて応用範囲が広い呪文ですね。
他の色をタッチすると使えるカード
・終止
・外殻貫通
終止
コスト（赤)(黒）のインスタントで
「クリーチャー１体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない」
という効果を持っています。
黒が加わったことで強力になったクリーチャーの単体除去です。
赤黒を使ったデッキならメインから使えるカードですね。
外殻貫通
コスト（赤)(緑）のソーサリーで
以下から１つを選ぶ・アーティファクト１つを対象とし、それを破壊する・エンチャント１つを対象とし、それを破壊する・アーティファクト１つとエンチャント１つを対象とし、それらを破壊する
という効果を持っています。
緑をタッチする必要がありますが、エンチャントとアーティファクトの両方を対処できる強力なカードです。
ソーサリーという点がちょっとイマイチでも、赤緑を使ったデッキなら採用の価値はあるカードだと思います。
最後に
Pauperの赤でよく使われているサイドボードカードをザっと紹介してみました。
サイドボードを考える時のお役に立てたら幸いです。
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