今回は、Pauperのサイドボードでよく使われているカードを紹介します。
この記事では「黒」のカードをまとめました。
対策別に分け、その中でもオススメのカードをピックアップし、おまけでその他のカードも紹介します。
クリーチャー除去対策
・死せざる邪悪
・グールの解体人
死せざる邪悪
コスト(黒)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで不死を得る(それが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す)」
という効果を持っています。
「不死」を付けることで強化されて戻ってくるという強烈な除去対策になります。
コンバットトリックにも使える便利な呪文ですね。
グールの解体人
コスト(1)(黒)の「1/1」「ゾンビ」で
「不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す)」
という能力を持ったクリーチャーです。
黒でシンプルに布告除去対策をするなら使えなくもないカードです。
単体では弱いのでどうしても除去耐性が欲しい場合のみの採用になりますね。
置物対策(エンチャントだけ)
・ファリカの献杯
・大群への給餌
ファリカの献杯
コスト(2)(黒)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはエンチャント1つを生け贄に捧げる
という効果を持っています。
黒としては珍しくエンチャントに触れられる呪文です。
生け贄なので狙って除去はできませんがお守り代わりに使えるかもしれません。
クリーチャー除去もできるので腐りませんし、黒単でエンチャント対策をしたいならお使いください。
大群への給餌
コスト(1)(黒)のソーサリーで
「対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体かエンチャント1つを対象とする。それを破壊する。あなたは、そのパーマネントのマナ総量に等しい点数のライフを失う」
という効果を持っています。
黒のエンチャント破壊がとうとう対象を取れるようになった革命的呪文です。
クリーチャー除去としても使えるので腐りにくく、環境次第ではメインから入れても悪くない性能かもしれません。
黒単でエンチャント対策をするならコレが良いですね。
クリーチャー対策(単体)
オススメはこちら。
・喪心
・残響する衰微
・チェイナーの布告
喪心
コスト(1)(黒)のインスタントで
「伝説でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
メイン採用されることが多い黒の万能除去です。
パウパーでは今のところ伝説のクリーチャーは見かけませんし、黒を使っているならメインとサイド合わせて4枚あってもいいですね。
残響する衰微
コスト(1)(黒)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とする。それと、そのクリーチャーと同じ名前を持つ他のすべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-2/-2の修整を受ける」
という効果を持っています。
単体除去というよりはトークン除去として活躍する1枚です。
2マナ「-2/-2」修正は充分な性能なのでメインから使えますし、トークンデッキが隆盛しているならサイドと合わせて4枚あってもいいですね。
チェイナーの布告
コスト(1)(黒)のソーサリーで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、クリーチャー1体を生け贄に捧げる」「フラッシュバック(5)(黒)(黒)」
という効果を持っています。
「フラッシュバック」もあるので長い戦いを見据えたコントロールでは最適なカードですね。
環境に「呪禁オーラ」が多いならメインとサイド合わせて4枚あるといいと思います。
その他のクリーチャー対策(単体)
・悪魔の布告
・葬送の魔除け
悪魔の布告
コスト(1)(黒)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
インスタントタイミングで撃てる布告除去です。
「チェイナーの布告」と比べてお好みで採用してください。
葬送の魔除け
コスト(黒)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/-1の修整を受ける・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは沼渡りを得る
という効果を持っています。
タフネス1の除去ならこちらがオススメです。
・手札破壊
・自分のクリーチャーのパワー強化
・沼渡りの付与
と選択肢も増え、柔軟に動ける便利なカードだと思います。
クリーチャー対策(全体)
オススメはこちら。
・墓所のネズミ
・エヴィンカーの正義
墓所のネズミ
コスト(2)(黒)の「1/1」「ネズミ」で
「(X):墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。このXは黒マナでのみ支払える」
という能力を持ったクリーチャーです。
パウパー界の全体除去を代表するカードです。
黒マナの数だけダメージを飛ばせるのでタフネスが高くても対処できます。
黒が濃いデッキならメインから採用の価値がある強力なカードですね。
エヴィンカーの正義
コスト(2)(黒)(黒)のソーサリーで
「バイバック(3)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(3)を支払ってもよい。そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える)」「エヴィンカーの正義は、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える」
という効果を持っています。
パウパー定番の2点ダメージを飛ばす全体除去です。
「バイバック」で使い回しができるので長い戦いを見据えたコントロールデッキにオススメです。
その他のクリーチャー対策(全体)
・膿絡み
・減縮
・息詰まる噴煙
・悲哀まみれ
・アームズ・オヴ・ハダル
膿絡み
コスト(1)(黒)の「0/0」「エレメンタル」で
「膿絡みは、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る」「(1黒),膿絡みから+1/+1カウンターを1個取り除く:他のすべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-1/-1の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
「拷問生活」デッキでたまに見かけたクリーチャーです。
デッキによっては使い回しができるのでタフネス1を継続的に除去し続けることができます。
長い戦いを見据えるなら使えるかもしれません。
減縮
コスト(1)(黒)のソーサリーで
「すべてのクリーチャーはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける」
という効果を持っています。
早めにタフネス1を除去するなら軽いこちらがオススメです。
トークンデッキが流行ってきたら出番があるかもしれません。
息詰まる噴煙
コスト(2)(黒)のインスタントで
「ターン終了時まで、各対戦相手がコントロールしているクリーチャーは-1/-1の修整を受ける」「サイクリング(2)」
という効果を持っています。
相手のクリーチャーだけ狙いたいならこちらがオススメです。
「サイクリング」があって腐らないのでメインからの採用もあるかもしれません。
悲哀まみれ
コスト(1)(黒)(黒)のソーサリーで
「すべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-2/-2の修整を受ける。占術1を行う(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい)」
という効果を持っています。
ダブルシンボルなのが少しネックですが、低コストにこだわるならコレがいいですね。
アームズ・オヴ・ハダル
コスト(3)(黒)のソーサリーで
「プレイヤー1人を対象とする。ターン終了時まで、そのプレイヤーがコントロールしているすべてのクリーチャーは-2/-2の修整を受ける」
という効果を持っています。
同じ4マナ域の「エヴィンカーの正義」と比べると
- シングルシンボルだから撃ちやすい
- 相手クリーチャーのみ除去できる
- 「再生」持ちも対処できる
などの利点があります。
タッチ黒のデッキや、1回撃つだけで充分なクロックパーミッションならこちらの方が勝るかもしれません。
手札破壊
・強迫
強迫
コスト(黒)のソーサリーで
「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる」
という効果を持っています。
黒定番の手札破壊です。
1マナで手札を確認しつつカウンターや除去を排除できるので対コントロールに最適なカードですね。
土地対策
オススメはこちら。
・腐臭の地
腐臭の地
コスト(1)(黒)(黒)のソーサリーで
「土地1つを対象とし、それを破壊する」「スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上ある場合、代わりに、その土地を破壊するとともに、腐臭の地は各プレイヤーと各クリーチャーに、それぞれ1点のダメージを与える」
という効果を持っています。
スレッショルドを達成していれば、土地を破壊しながら全体に1点ダメージを飛ばせる呪文です。
3マナの土地破壊という最低条件を満たしているので、おまけで1点ダメージがついてくることもあると考えればお得な呪文ですね。
相手によっては爆アドになるかもしれませんし、黒の土地破壊呪文で悩んだらこのカードを使えばいいんじゃないでしょうか。
その他の土地対策
・押し寄せる砂
・汚れ
押し寄せる砂
コスト(1)(黒)(黒)のソーサリーで
「沼(Swamp)でない土地1つを対象とし、それを破壊する。その土地が基本でなかった場合、押し寄せる砂はその土地のコントローラーに2点のダメージを与える」
という効果を持っています。
特殊土地対策として強力な1枚です。
ダメージを重視するならこちらを採用してください。
汚れ
コスト(2)(黒)(黒)のソーサリーで
「土地1つか黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない」
という効果を持っています。
4マナと重いですが、土地破壊かクリーチャー破壊を選べる呪文です。
メインから土地対策をするなら腐らないので使えるかもしれません。
広く対応するのが好きな方はこちらをお使いください。
墓地対策
・フェアリーの忌み者
・墓所への乱入
・引き裂かれた記憶
フェアリーの忌み者
コスト(1)(黒)(黒)の「2/2」「フェアリー・ならず者」で
「飛行」「フェアリーの忌み者を捨てる:墓地にあるカードを最大2枚まで対象とし、それらを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
3マナ「2/2 飛行」という悪くないスペックを持ちつつ墓地対策に使えるクリーチャーです。
0マナで奇襲性のある墓地対策がしたいなら採用してください。
墓所への乱入
コスト(2)(黒)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを追放する。これにより追放されたカード1枚につき、あなたは3点のライフを得る」
という効果を持っています。
「拷問生活」を使った墓地利用デッキに刺さります。
おまけにライフ回復もできるのでコントロールのメインに1枚入れておいても損がありません。
墓地のクリーチャーを使うデッキが隆盛しているなら優秀なカードですね。
引き裂かれた記憶
コスト(1)(黒)のインスタントで
「単一の墓地にあるカードを最大4枚まで対象とし、それらを追放する」「変成(1)(黒)(黒)((1)(黒)(黒),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じマナ総量を持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う)」
という効果を持っています。
「変成」のおかげでメインから入れても腐りませんし、パウパーでは墓地のカードを4枚追放できれば充分だったりするので意外と使えるカードです。
サーチしたい2マナの呪文が多いコントロールなら採用の価値はありますね。
最後に
Pauperの「黒」でよく使われているサイドボードカードをザっと紹介してみました。
サイドボードを考える時のお役に立てたら幸いです。
その他の色のサイドボードは下記リンクからどうぞ。
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