盤面が有利な時にカウンターを構えてるとちょっとニヤけてしまうカズヒコです、こんにちは。
今回はPauper界の王道クロックパーミッション「青単フェアリー」を紹介したいと思います。
・軽い飛行クリーチャー
・良質なドロー
・カウンター
・バウンス
といった青特有の優秀な呪文を詰め込んだデッキで、
クリーチャーを展開してカウンターで守りながら殴り切る
という、これ以上ないシンプルなクロックパーミッションですね。
「これでもか！」
というくらい青らしさを前面に押し出したデッキなので
「青好き」
「カウンター好き」
という方にオススメです。
強い人が使うとメチャクチャ強く感じるけど、初心者が使うとそこまででもない
そんな「実力差が出るデッキ」だと思うので、これを使って恐れられたら一人前なんじゃないでしょうか。
島２枚を立てておいても警戒することなく展開される私はまだまだなんだと痛感しますよ・・・
危機察知や先読みなどのプレイングスキルが大きく出るデッキなので、実力の向上を図るなら良いデッキだと思います。
「何を通し、何を打ち消すか」
そんな青らしいカウンターの醍醐味を存分に味わえますし、１度、手に取ってみてはいかがでしょうか。
Pauper版「青単フェアリー」のレシピ
土地（16枚）
16 島
クリーチャー（23枚）
４ 秘密を掘り下げる者
４ フェアリーの予見者
４ 呪文づまりのスプライト
３ ボーラスの占い師
４ 深き刻の忍者
４ 尖塔のゴーレム
呪文（21枚）
４ 思案
４ 定業
４ 断絶
１ 残響する真実
４ 対抗呪文
４ 剥奪
サイドボード
２ 嵐縛りの霊
４ 水流破
４ 睡眠発作
４ 大祖始の遺産
１ 残響する真実
カードの説明
秘密を掘り下げる者
コスト（青）の「1/1」「人間・ウィザード」で
「あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これによりインスタント・カードかソーサリー・カードが公開された場合、秘密を掘り下げる者を変身させる」
という能力を持ったクリーチャーです。
変身して裏返ると「3/2 飛行」というフィニッシャーになるスペックのクリーチャーになります。
このデッキの核となるクリーチャーで、上手くいくと２ターン目から３点クロックという驚異の強さを発揮します。
そのままカウンターで守って勝ち切れることもあり、クロックパーミッションでは欠かせない１枚ですね。
フェアリーの予見者
コスト（青）の「1/1」「フェアリー・ウィザード」で
「飛行」「フェアリーの予見者が戦場に出たとき、占術２を行う」
という能力を持ったクリーチャーです。
・「占術２」でドローの質を上げ
・「呪文づまりのスプライト」の効果を高め
・「深き刻の忍者」の忍術の種になる
非の打ち所のない１マナクリーチャーです。
１マナ「1/1 飛行」のクリーチャーの中では最強クラスのカードですね。
呪文づまりのスプライト
コスト（１)(青）の「1/1」「フェアリー・ウィザード」で
「瞬速」「飛行」「呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、マナ総量がＸ以下の呪文１つを対象とし、それを打ち消す。Ｘはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい」
という能力を持ったクリーチャーです。
クロックを増やしつつカウンターもできる便利なカードですね。
「深き刻の忍者」で使い回す動きが強烈で、フェアリーデッキの要とも言える優秀な１枚です。
ボーラスの占い師
コスト（１)(青）の「1/3」「マーフォーク・ウィザード」で
「ボーラスの占い師が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から３枚のカードを見る。あなたはそれらのうちのソーサリー・カード１枚かインスタント・カード１枚を公開し、自分の手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く」
という能力を持ったクリーチャーです。
２マナ「1/3」というブロッカーとして優秀なスペックを持ちつつ、不確定ですが１枚の呪文を手札に加えられるアドの塊なクリーチャーです。
「対抗呪文」を公開して手札に加えると相手も動きが難しくなるので、小さなプレッシャーを掛けることができますね。
深き刻の忍者
コスト（３)(青）の「2/2」「人間・忍者」で
「忍術(１)(青)（(１)(青),あなたがコントロールする、ブロックされなかった攻撃しているクリーチャー１体を手札に戻す：あなたの手札からこのカードを、タップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す）」「深き刻の忍者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを１枚引いてもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
ダメージが通るとドローできるクロックパーミッションに最適なクリーチャーです。
このデッキでは能力を使い回したいクリーチャーだらけなので、「忍術」でクリーチャーを手札に戻す能力がメリットになっています。
アドの塊な動きがクセになる楽しいカードですね。
尖塔のゴーレム
コスト（６）の「2/4」「ゴーレム」で
「親和（島(Island)）（この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールする島１つにつき(１)少なくなる）」「飛行」
という能力を持ったアーティファクトクリーチャーです。
全体的に小粒なクリーチャーが多いので、ちょっとだけタフさがある点を買って採用しています。
「親和（島）」で０～３マナで出せますし、パワー３までを受け止める優秀なブロッカーとして延命もできる地味に優秀なクリーチャーです。
思案
コスト（青）のソーサリーで
「あなたのライブラリーのカードを上から３枚見る。その後それらを望む順番で戻す。あなたはライブラリーを切り直してもよい」「カードを１枚引く」
という効果を持っています。
定番の１マナドローで、土地が16枚という少なさで成立するのはこのカードのおかげです。
序盤は土地を探し、中盤から終盤は必要な呪文を探せる優秀なカードですね。
定業
コスト（青）のソーサリーで
「占術２を行い、その後カードを１枚引く」
という効果を持っています。
これも定番の１マナドローです。
最大でライブラリーを３枚掘れるので、ドローの安定感を高めてくれます。
断絶
コスト（１)(青）のインスタントで
「クリーチャー１体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。土地を最大２つまでアンタップする」
という効果を持っています。
実質０マナで使えるフリースペルのバウンス呪文です。
邪魔になるクリーチャーを戻しつつカウンターを構えられるのが強いですね。
ただ、バウンスでは根本的な解決にならず、優位な場で攻め切れそうなら強いですが、不利な場では弱いという欠点があります。
この点が不満ならタッチ赤や黒で除去呪文を採用するといいですね。
残響する真実
コスト（１)(青）のインスタントで
「土地でないパーマネント１つを対象とする。それと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを、オーナーの手札に戻す」
という効果を持っています。
追加のバウンス呪文です。
同名カードを戻せるのでトークンを一掃できる点が強いです。
対抗呪文
コスト（青)(青）のインスタントで
「呪文１つを対象とし、それを打ち消す」
という効果を持っています。
青定番の２マナカウンターです。
これで２ターン目からクロックを守り切って勝ち切るのが理想ですね。
剥奪
コスト（青)(青）のインスタントで
「この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたがコントロールする土地１つをオーナーの手札に戻す」「呪文１つを対象とし、それを打ち消す」
という効果を持っています。
追加の確定カウンターです。
土地を戻すデメリットがありますが、中盤以降ならそんなに気にならないので強いですね。
序盤から終盤まで腐らず使える確定の２マナカウンターはデメリットがあっても優秀です。
デッキの説明
最初に書いた通り、これ以上ないシンプルなクロックパーミッションです。
クロックを用意し、あとはそれを邪魔するものを徹底的にカウンターして殴り切れるかに掛かっています。
先手で順当に回ってカウンターを構える流れになれば相手に何もさせずにあっさりと勝ててしまう勝ちパターンが明確なデッキですね。
青好きな人はこの勝ちパターンが好きで、青嫌いな人はこれをやられてウンザリした人だと思います。
とにかく青を前面に出したデッキなので、青の魅力を体感するならオススメのデッキですね。
基本的な動き
理想の動きはこんな感じです。
１ターン目
「島」をセット、「秘密を掘り下げる者」をプレイ
２ターン目
デッキトップがインスタントかソーサリーで「秘密を掘り下げる者」が裏返り「３/２飛行」になる
「島」をセット、カウンターを構えながら「秘密を掘り下げる者」で殴る
３ターン目
「島」をセット、「フェアリーの予見者」でデッキトップを最適にし「秘密を掘り下げる者」で殴る
４ターン目
以下、カウンターを構えながら殴り切れれば勝利
１ターン目にデルバーを出して２ターン目に裏返るのがベストです。
あとはカウンターでバックアップすればOKですね。
不確定ですが「呪文づまりのスプライト」も入れればカウンター12枚体制なので、上手く噛み合えばちょっとニヤけてしまうくらい万全な体制で勝ち切れますよ。
ここまで上手く回らなくても、１ターン目に「フェアリーの予見者」から２ターン目に「深き刻の忍者」の忍術でアドを取る流れでも充分強いです。
相手が遅いデッキなら「深き時の忍者」でドローしながらしっかり構えて勝てたりもしますから。
先手番で勝ちパターンに入った時の強さは最強クラスなので、コモンとは思えない圧倒的な青の強さを味わって欲しいですね。
このデッキの弱点
勝ちパターンに入れば強いんですが、そうじゃない場合、カードパワーの弱さが出てしまいます。
クリーチャーの殴り合いになるとアグロに分があり、呪文においても青特有の弱点が露呈します。
場に出てしまったものにカウンターは無力ですし、パーマネントに干渉する手段が弱く、かなり辛い状況に追いやられますね。
バウンスしかなく、黒のような明確な除去がないのが青の辛い所ですから・・・
遅いデッキには有利ですが、速いデッキには不利なので、メタの状況を見てこのデッキを使うかは決めるといいですね。
個人的には青単にこだわらず無難に「青黒」や「赤青」にして強化すると良いと思います。
サイドボードの説明
２ 嵐縛りの霊
４ 水流破
４ 睡眠発作
４ 大祖始の遺産
１ 残響する真実
嵐縛りの霊
コスト（１)(青)(青）の「2/2」「スピリット」で
「飛行」「不死」「嵐縛りの霊は飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる」
という能力を持ったクリーチャーです。
布告除去の身代わりや除去の多いデッキ対策です。
「不死」が少しだけ除去への態勢を上げてくれますから。
これがいるとちょっと安心できるのでオススメの１枚です。
水流破
コスト（青）のインスタントで
以下から１つを選ぶ・呪文１つを対象とし、その色が赤である場合、それを打ち消す・パーマネント１つを対象とし、その色が赤である場合、それを破壊する
という効果を持っています。
定番の赤対策ですね。
「バーン」や赤いアグロの序盤に的確に対応できれば生き残る可能性は上がりますから。
赤限定とはいえメインにはない確定除去として働くので、より有利に戦うためには必須のカードだと思います。
睡眠発作
コスト（１)(青）のオーラで
「エンチャント（クリーチャー）」「各アップキープの開始時に、エンチャントされているクリーチャーがアンタップ状態である場合、それをタップする」
という効果を持っています。
対アグロ用の疑似除去です。
とりあえず攻撃とブロックを防げれば少しはマシになりますから。
青ではこれが精一杯ですね。
大祖始の遺産
コスト（１）のアーティファクトで
「(Ｔ)：プレイヤー１人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード１枚を追放する」「(１),大祖始の遺産を追放する：すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを１枚引く」
という効果を持っています。
シンプルな墓地対策ですね。
墓地を利用されてトリッキーに動かれると厄介なのであって損はないと思います。
残響する真実
速いデッキの時間稼ぎ用に追加のバウンスとして入れています。
トークンは除去になり、同名のクリーチャーをまとめて手札に返せるのでちょっとだけ時間稼ぎができますしね。
戻したあとに驚異なものはカウンターするという動きに繋げられれば最高ですね。
その他の候補カード
・フェアリーの悪党
・海賊の魔除け
・骨断ちの矛槍
フェアリーの悪党
コスト（青）の「1/1」「フェアリー・ならず者」で
「飛行」「フェアリーの悪党が戦場に出たとき、あなたが他の《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》という名前のクリーチャーをコントロールしている場合、カードを１枚引く」
という能力を持ったクリーチャーです。
軽さとアドを重視するなら使える１枚です。
メジャーなリストでは「尖塔のゴーレム」ではなくこちらを採用していますね。
単体では弱いのでこの辺は好みが分かれる所だと思います。
海賊の魔除け
コスト（青）のインスタントで
以下から１つを選ぶ・クリーチャー１体を対象とする。ターン終了時まで、それは島渡りを得る・クリーチャー１体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/-1の修整を受ける・プレイヤー１人を対象とする。そのプレイヤーはカードを１枚捨てる
という効果を持っています。
クリーチャーの強化やタフネス１の除去、手札破壊といった青らしくない動きができる１枚です。
これを採用している青単は見かけるので使えば強いのかもしれません。
骨断ちの矛槍
コスト（１）のアーティファクト・装備品で
「装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受ける」「装備(１)」
という効果を持っています。
ちょっとパワー不足な所を補う１枚です。
クロックが上がれば勝ちも早くなりますし、タフネス３～４のクリーチャーとも相打ちが取れるようになるのでメインに１枚くらいあると良いかもしれません。
最後に
青の楽しさを味わえるシンプルなクロックパーミッション
Pauper版「青単フェアリー」
を紹介してみました。
青特有の強さと弱さを体感するには充分なデッキだと思います。
青好きな人はさらに強く調整すればいいですし、青嫌いな人は使ってみて嫌だった部分を対青の時にやるといいんじゃないでしょうか。
今回のレシピは勝ちパターンが分かりやすくなるようにカウンター多めで組んでいますが、一般的なリストはもう少し控えめだったりします。
使ってみれば自分好みの改善点が見つかると思うので、お好きなように調整してください。
これ以上ないくらい青らしいデッキなので、青が好きという人はこのデッキからパウパーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
2024年7月12日 追記 軽い形に修正しました
ちょっと重いカードを変更して軽快にアドを取れる形に修正しました。
変更後のレシピは下記リンクの記事を参照してください。
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