【パウパー】個人的な傑作デッキ「青黒 接死砲台(接死ティム)」の紹介 1点のダメージで「8/8」クリーチャーも破壊!

2021/06/09

デッキ紹介(パウパー)

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 「接死」持ちクリーチャーが地味ながら好きなカズヒコです、こんにちは。

今回は、2つのアイデアをもとに1から自力で組み上げたPauperデッキ

「青黒 接死砲台」

を紹介したいと思います。

デッキ名の「接死砲台」というのは

放蕩魔術師(通称ティム)」のような「能力で1点のダメージを飛ばせるクリーチャー」「接死」を付けたり、

「接死」持ちクリーチャーに「1点のダメージを飛ばす能力」を付けることで

ただの1点を飛ばすだけの「ティム能力」が「接死を持った1点ダメージ」となり

どんなにタフネスがあるクリーチャーでもたった1点で破壊できるコンボです。

これを知った当時は「接死砲台」と紹介されていたような気がしますが、今は「接死ティム」と呼ぶ方が正しいかもしれません。

クリーチャー環境のパウパーではかなり有効なコンボで、これが決まればあっという間に有利な状況に持っていけます。

今回紹介する「青黒接死砲台」はこのコンボのアイデアと、もう1つちょっとしたプチコンボを採用したビートダウンデッキです。

相手の厄介なクリーチャーをたった1点で、それも毎ターン墓地送りにできる痛快なコンボを決めたかったらぜひお使いください。

Pauper版「青黒接死砲台(接死ティム)」のレシピ

土地(17枚)

7 沼
5 島
3 広漠なる変幻地
1 囁きの大霊堂
1 教議会の座席

クリーチャー(23枚)

4 チフス鼠
4 潮の虚ろの大梟
4 エスパーの嵐刃
4 グリクシスの邪刃
4 粗石の魔道士
3 海門の神官

呪文(20枚)

4 苦悶のねじれ
4 喪心

1 皮剥ぎの鞘
1 骨断ちの矛槍
1 シルヴォクの生命杖
2 ヴィリジアンの長弓

4 霧脈の境界石
3 原霧の境界石

サイドボード

4 強迫
4 チェイナーの布告
4 大祖始の遺産
3 エヴィンカーの正義

デッキの元になった2つのアイデア と デッキができるまで

このデッキの元になったアイデアは・・・

「プロツアーサンディエゴ10」でルイス・スコット=ヴァーガスさんが使用した「ボス・ナヤ」に搭載されていた

バジリスクの首輪」と「狡猾な火花魔道士」のコンボによる「接死砲台」

と、「アラーラ再誕」で登場した

「刃サイクル」と呼ばれるクリーチャーと「境界石」のプチコンボ

の2つです。

「刃サイクル」というのは

「他に多色のパーマネントをコントロールしていると少し強くなる2マナのクリーチャー」

で、「境界石」というのは

「1マナを払い基本土地を手札に戻すことでタップインで出すことができ、友好色が生み出せる3マナ多色のアーティファクト」

のことです。


この2つの相性が抜群(と言うか、最初から「こう使えよ」というメッセージがヒシヒシと伝わってくるくらいあからさまに「境界石」と「刃サイクル」を作ってるけど・・・)で

1ターン目に「境界石」を出し、2ターン目に「刃サイクル」のクリーチャーを出せば早々に条件を達成できて2マナにしてはちょっと強いクリーチャーを出せます。

これを知った当時、条件さえ満たせるなら「刃サイクル」は強いと思ったんです。

特に「刃サイクル」の中でも「2マナ 3/2飛行」になる「エスパーの嵐刃」が強いと思い、シンプルに「エスパーの嵐刃」を使ったクロックパーミッションを組めないかと考えていました。

「接死砲台」のコンボはまだ頭になく、「3/2 飛行」で殴りたい願望だけでしたね。

最初にサンプルとして組んだのはモダン版のカジュアルデッキでした。(レシピはこちら

モダンで使えるカードでミラージュブロックの頃に好きだった「クラゲタル」みたいなデッキを組めることに気付き、そこの2マナ枠に「エスパーの嵐刃」を入れてみたんです。

そうしたら今で言うデルバーっぽいちょっと使えそうなデッキになりました。

ただ、何かが足りない感じがあったんですよね・・・

現代の高いカードパワーの世界では決め手に欠け、ちょっと通用しなさそうだったのでお蔵入りになりました。

そのまましばらく放置していたある日、急に

「パウパー環境なら通用するんじゃないかな?」

と思い、このモダン版カジュアルクラゲタルをいじってみたんです。

ネクラタル」がアンコモンなので使えないのは残念でしたが、何となく採用していた


が接死持ちだったという部分に気付き、

「接死を活かせないか」

という方向でデッキのコンセプトが定まってきました。

そして「接死」と言えば

「接死砲台」

があったということを思い出し、これをコモンでできないかとカード検索をしたら「ヴィリジアンの長弓」というピッタリなカードが見つかったんです。

これが「粗石の魔導師」からサーチできる1マナの装備品だったのもあり、前に組んでお蔵入りになっていた

「パウパー版カウブレード」

のような1マナの装備品をサーチするデッキのアイデアも使えると気付き、徐々にデッキの枠組みができてきました。

ちなみに「パウパー版カウブレード」は

・戦隊の鷹
・骨断ちの矛槍
・粗石の魔導師

を使った劣化版カウブレードで、「戦隊の鷹」に「骨断ちの矛槍」を装備しても「3/1 飛行」でしかないパワー不足でお蔵入りしたデッキです。

「刃サイクル」を活かした今回のデッキで、「戦隊の鷹」を「エスパーの嵐刃」にすればパワー不足が解消することで蘇りました。

個人的に好きな

・クラゲタル
・カウブレード

という2つのボツになったデッキ案に「刃サイクル」がうまく組み合わさったことでようやく完成形に近づいていきましたね。

ここまで来れば青黒の利点を活かしたドローと除去を入れるだけになったので

喪心(当時は「破滅の刃」か「チェイナーの布告」で迷っていた)

を入れ、軽い接死クリーチャーがもう4体ほしかったので1マナの「チフス鼠」を入れてデッキが出来上がりました。

1つのアイデアではボツになったけれど、組み合わせると完成するというMTGの面白さを知ったデッキ構築でしたね。

デッキの説明

ここまで書いてきた通り

・「境界石」と「刃サイクル」のプチコンボ

・「接死持ちクリーチャー」と「ヴィリジアンの長弓」による「接死砲台」のコンボ

を入れた青黒のビートダウンデッキです。

「接死砲台」が成立しなくても「接死」自体がクリーチャー環境のパウパーでは強く、場に「チフス鼠」が1体いるだけで充分な牽制になります。

接死で地上を守り、飛行を持った「エスパーの嵐刃」で殴っていくのが基本プランですね。

「粗石の魔導師」で状況に応じて最適なアーティファクトを持ってくれば有利を拡大できます。

・攻めたければ「骨断ちの矛槍」
・「接死砲台」が必要なら「ヴィリジアンの長弓」
・ライフを回復するなら「シルヴォクの生命杖」
・追加のクリーチャーが欲しかったら「皮剥ぎの鞘」
・土地を伸ばしたければ「アーティファクト土地」

といった感じで柔軟に対応できますしね。

12体の接死クリーチャーによって「接死砲台」は無理なく成立するので安定した動きが可能になっています。

「接死砲台」が決まれば「ウラモグの破壊者」すらプチっと潰す感じで除去できるので盤石ですよ。

ちなみに、除去に採用している「苦悶のねじれ」は接死持ちクリーチャーがいるとかなり強力な使い方ができます。

パワーが3以下のクリーチャーがアタックしてきたら「-3/-0」の効果でパワーを0にして接死クリーチャーでブロックすれば一方的に打ち取れ、「-0/-3」の効果と合わせて一気に2体の除去が成功したりしますから。

1度これを見せられると相手もアタックする判断にかなり迷うことになるので、たとえ土地カードだったとしても手札が1枚でもあれば充分なブラフになりますよ。

接死」1つでプレイングにちょっと腕が出る面白いデッキですね。

コモンだけとはいえ小さな仕掛けで「接死」を良い感じに活かせてるデッキに仕上がった満足度の高いデッキなのでオススメです。

このデッキの弱点

「境界石」ありきで組んでるので「境界石」が場に出せないとちょっと弱いです。

「境界石」が無く「エスパーの嵐刃」と「潮の虚ろの大梟」しかいない状態で2体ともアタックした時、ブロック宣言前に「潮の虚ろの大梟」を除去されると多色のパーマネントがいなくなり「エスパーの嵐刃」が「2/1」のバニラに戻るので地上クリーチャーの餌食になったりします。

「刃サイクル」の扱いはちょっと注意が必要です。

あと、結局はクリーチャーデッキなので、除去が豊富な赤や黒のデッキには相性があまりよくありません。

その場その場で急所となるクリーチャーを的確に除去されていくとキツイです。

ドローが「海門の神官」3枚しかないので一度息切れすると復活はなかなかできませんしね。

ちょっとその辺はまだまだ改善の余地があるのかもしれません。

サイドボードの説明

4 強迫
4 チェイナーの布告
4 大祖始の遺産
3 エヴィンカーの正義

強迫

コスト(黒)のソーサリーで

「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる」

という効果を持っています。

青系のカウンター対策をメインに、クリーチャー除去やアーティファクト破壊呪文を事前に抜くために使います。

少しでも被害を減らせるように有効に使いたいですね。

チェイナーの布告

コスト(1)(黒)のソーサリーで

「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、クリーチャー1体を生け贄に捧げる」

「フラッシュバック(5)(黒)(黒)」

という効果を持っています。

呪禁オーラ」対策です。

「接死砲台」が全く効かないので必須の1枚ですね。

大祖始の遺産

コスト(1)のアーティファクトで

「(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード1枚を追放する」

「(1),大祖始の遺産を追放する:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを1枚引く」

という効果を持っています。

一応、墓地対策もしておこうと入れました。

ドレッジ」とか探査対策というよりは墓地利用のコントロール用かもしれません。

エヴィンカーの正義

コスト(2)(黒)(黒)のソーサリーで

「バイバック(3)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(3)を支払ってもよい。そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える)

「エヴィンカーの正義は、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える」

という効果を持っています。

タフネス2以下のクリーチャーを一掃する全体除去です。

一気に何体も並ぶ軽いアグロデッキには除去が間に合わないので入れました。

これで一掃して落ち着いたら「接死砲台」で潰していくのが理想の動きですね。

その他の候補カード

・熟考漂い
・払拭
・水流破
・残響する真実

熟考漂い

コスト(4)(青)の「2/2」「エレメンタル」で

「飛行」

「熟考漂いが戦場に出たとき、カードを2枚引く」

「想起(2)(青)」

という能力を持ったクリーチャーです。

「海門の神官」と迷うドロー持ちクリーチャーです。

後半に引いた時に「2/2 飛行」が残るのは大きいですが、序盤の3マナ「1/3」の壁も捨てがたいので、ここは好みですね。

払拭

コスト(青)のインスタントで

「インスタント呪文1つを対象とし、それを打ち消す」

という効果を持っています。

手札破壊よりカウンター派ならこちらですね。

これもどちらがいいかは人それぞれだと思います。

水流破

コスト(青)のインスタントで

以下から1つを選ぶ

・呪文1つを対象とし、その色が赤である場合、それを打ち消す

・パーマネント1つを対象とし、その色が赤である場合、それを破壊する

という効果を持っています。

赤対策は「シルヴォクの生命杖」のみなのでサイドボードに入れようか迷う1枚です。

2枚くらいはサイドボードにあった方がいいかもしれません。

残響する真実

コスト(1)(青)のインスタントで

「土地でないパーマネント1つを対象とする。それと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを、オーナーの手札に戻す」

という効果を持っています。

相手のパーマネントのバウンスもできつつ、こちらのパーマネントの除去回避にも使えて便利な1枚です。

トークンも一掃できますし、環境によって採用になるカードですね。

最後に

原案のレシピなしでどうにかこうにか自力で組み上げたPauperデッキ

「青黒 接死砲台(接死ティム)」

を紹介してみました。

「接死」を有効に使えているし、好きなカードも使えているお気に入りのデッキです。

パウパーではけっこう通用するデッキなのでちょっと試してもらえると嬉しいです。

グルマグのアンコウ」みたいな大きなクリーチャーをプチっと1点ダメージで潰す快感を味わってみてください。

「接死」の強さを再認識すると思いますよ。
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