白の安定したクリーチャーの質が好きなカズヒコです、こんにちは。
今回はシンプルで分かりやすいビートダウンの王道
Pauper版「白ウィニー」
を紹介したいと思います。
優秀な低マナのクリーチャーを展開し、強化をして殴り切る昔懐かしい白ウィニーです。
今は白単といえば「英雄的」がメジャーかと思いますが、私がPauperを始めた頃は白ウィニーが全盛でした。
第5版の頃にMTGをやっていた身としては、クリーチャーの質の向上で
「コモンだけでここまで強い白ウィニーが組めるのか」
と感動しましたね。
けっこう強いデッキだったのに、気が付いたら見なくなってしまいちょっと寂しい感じです・・・
常に安定した動きができる所が利点とはいえ、決め手に欠ける爆発力のなさが衰退した理由でしょうか・・・
やっぱり今は安定より爆発力を重視する時代なのかもしれません・・・
とは言ってもコモンだけでも充分な性能を持ったクリーチャーが多く、順調に回れば油断ならない強さを持っています。
「普通に強い」
という言葉がピッタリなデッキなので、ブレのない安定したデッキをお求めならコレだと思います。
これ以上ないシンプルな昔ながらの白ウィニーなので、伝統の白単ビートダウンがお好きな方にオススメですよ。
Pauper版「白ウィニー」のレシピ
土地(22枚)
20 平地
2 流砂
クリーチャー(23枚)
4 アイケイシアの投槍兵
4 忠実な聖戦士
4 戦隊の鷹
4 コーの空漁師
3 ギルドパクトの守護者
4 剃刀のゴーレム
呪文(15枚)
4 未達への旅
3 金切るときの声
4 皮剥ぎの鞘
4 骨断ちの矛槍
サイドボード
3 解呪
4 天界のほとばしり
3 忘却の輪
3 虹色の断片
2 塵は塵に
デッキの説明
低マナで優秀なクリーチャーを展開して殴るシンプルな白ウィニーです。
クリーチャーの展開を邪魔しない範囲で除去と強化手段も入っているので最も基本となる構成かと思います。
このレシピは当時にベストだと思ったカードで組んでいるので、より強いカードがあったらお好みで入れ替えてください。
基本的に白ウィニーは同じマナ域でより強いカードと取り換えれば強くなるので、時代に合わせて調整するのが大切ですね。
基本的な動き と カードの採用理由
マナカーブ通りに展開し、相手の妨害をかいくぐりながら殴り続け、20点のライフを削り切るのが基本であり全てです。
MTGの基本となるビートダウンを学ぶならピッタリのデッキだと思います。
初心者ならこのデッキから入るとMTGの楽しさを味わえるんじゃないでしょうか。
理想の展開の一例を示すと・・・
1ターン目
「平地」セット、「アイケイシアの投槍兵」をプレイ
2ターン目
「平地」セット、「戦隊の鷹」をプレイ、3枚サーチ
3ターン目
「平地」セット、「剃刀のゴーレム」をプレイ
4ターン目
「平地」セット、「骨断ちの矛槍」をプレイ、どれかに装備して強化
といった感じになると思います。
クリーチャーの選択も意外と考えているので、なぜ採用しているかを説明しますね。
アイケイシアの投槍兵
コスト(白)の「1/1」「人間・兵士」で
「アイケイシアの投槍兵はその上に投槍(javelin)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る」「(T),アイケイシアの投槍兵から投槍カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。これはそれに1点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
1回だけ1点ダメージを飛ばせる能力があるのでタフネス1のクリーチャーの牽制として採用しています。
先手でこれを出すと「秘密を掘り下げる者」の展開を遅らせることができて地味に強いですね。
タフネス1のクリーチャーに「未達への旅」を使うのはもったいないので槍の投げ時は慎重に判断しましょう。
皮剥ぎの鞘
コスト(1)のアーティファクト・装備品で
「生体武器(この装備品(Equipment)が戦場に出たとき、黒の0/0のファイレクシアン(Phyrexian)・細菌(Germ)クリーチャー・トークン1体を生成し、その後これをそれにつける)」「装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける」「装備(2)」
という能力を持っています。
1マナ「1/1」クリーチャーになりつつ、後半にも装備品として使える便利カードです。
序盤に引いても後半に引いても最低限の働きをしてくれて腐らないのが良い所ですね。
戦隊の鷹
コスト(1)(白)の「1/1」「鳥」で
「飛行」「戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
これ1体が場に出ると追加で3枚も手札に加えられるのでビートダウンの弱点である息切れを防止してくれます。
デッキ圧縮にもなりますし、単純なビートダウンでは地味ながら役立ちますね。
単純な1対1交換には強く、使われるとやっかいな存在だと思います。
忠実な聖戦士
コスト(白)(白)の「2/2」「人間・兵士」で
「警戒」「忠実な聖戦士が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、あなたのコントロール下でそれを変身させた状態で戦場に戻す」
という能力を持ったクリーチャーです。
死亡すると「不浄の聖戦士」という名前の「黒」で「2/1」「ゾンビ・兵士」になって場に戻り
「不浄の聖戦士ではブロックできない」
という能力を持ったクリーチャーになります。
死ぬとゾンビとして戻ってくるちょっと変わった除去耐性を持っています。
布告除去対策になったり、デッキにタフさをもたらしてくれる優秀なクリーチャーですね。
コーの空漁師
コスト(1)(白)の「2/3」「コー・兵士」で
「飛行」「コーの空漁師が戦場に出たとき、あなたがコントロールするパーマネント1つをオーナーの手札に戻す」
という能力を持ったクリーチャーです。
パーマネントを場に戻すデメリット能力持ちですが、このデッキではメリットとして使えます。
3ターン目に土地を展開できなくても「コーの空漁師」で土地を戻して出し直すことで土地2枚なのに3マナ使うプレイングをしたり・・・
手札に戻すことでアドを取る動きが可能です。
序盤に打った「未達への旅」を後半に出てきた脅威に打ち直すためにバウンスするという使い方もあり、意外と広く使い道があるクリーチャーですね。
ギルドパクトの守護者
コスト(3)(白)の「2/3」「スピリット」で
「プロテクション(単色)」
という能力を持ったクリーチャーです。
パウパー界では出されると対処に困るクリーチャーの1つですね。
多色の呪文が入っていない単色デッキだとほぼ対処不可能だったりしますから。
相手によっては戦況を変えるだけの力がある頼れるカードです。
金切るときの声
コスト(2)(白)(白)のソーサリーで
「飛行を持つ白の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを2体生成する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー3体をタップする」
という効果を持っています。
1枚で4体の「1/1 飛行」トークンを生み出せるパワーカードです。
白単なら「フラッシュバック」も払いやすいので無理なく使えます。
これらのカードを採用した利点はこんな感じです。
もっと強いと思う同コストのカードがあったらそれと入れ替えるだけで簡単に強化できるので、色々と白のコモンカードを調べてお好みで調整してください。
このデッキの弱点
安定した動きというのが利点ですが、それがそのまま弱点にもなってしまうと思います。
なんていうか、良くも悪くも普通のクリーチャーデッキなんですよね・・・
対処も分かりやすく、核となるカードを的確に除去されると攻め切れなくなります。
このレシピではインスタントタイミングで動くことができないので、相手にプレッシャーを与えるにはコンバットトリックに使えるインスタントカードを採用するといいかもしれません。
サイドボードの説明
3 解呪
4 天界のほとばしり
3 忘却の輪
3 虹色の断片
2 塵は塵に
解呪
コスト(1)(白)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
白の定番となるアーティファクト、エンチャント対策カードですね。
「親和」には除去にも使えるのでけっこう便利です。
天界のほとばしり
コスト(白)(白)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは攻撃かブロックしているクリーチャーを1体生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
「呪禁オーラ」対策です。
むこうも布告系除去を意識してトークンをばら撒くカードを入れてくるので気休めですけどね。
1回見せたら対処されやすいカードなので、白にもっといい布告除去が出るのを祈るばかりです。
忘却の輪
コスト(2)(白)のエンチャントで
「忘却の輪が戦場に出たとき、他の土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する」「忘却の輪が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」
という効果を持っています。
白らしい万能除去です。
やっかいなパーマネントが多いデッキ相手に追加の「解呪」や「未達への旅」のつもりで使ってください。
虹色の断片
コスト(2)(白)のインスタントで
「このターン、あなたが選んだ色の発生源が与えるすべてのダメージを軽減する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー1体をタップする」
という効果を持っています。
色々と使える便利な軽減呪文です。
色を選ばず対処できるので便利ですね。
白以外の単色デッキ相手なら戦闘で一方的に打ち取れたり、火力を無力化したり、かなり使える1枚です。
塵は塵に
コスト(1)(白)(白)のソーサリーで
「アーティファクト2つを対象とし、それらを追放する」
という効果を持っています。
「親和」対策に追加の除去として入れています。
アーティファクト土地も狙えるので、展開を遅らせられればいいかなという感じですね。
その他の候補カード
・軍旗の旗手
・真紅の見習い僧
・黒曜石の見習い僧
軍旗の旗手
コスト(1)(白)の「1/1」「人間・旗手」で
「対戦相手1人が自分がコントロールする呪文を唱えたり自分がコントロールする能力を起動する際の対象を選ぶ間に、そのプレイヤーは可能ならば少なくとも1体の戦場に出ている旗手(Flagbearer)を選ばなければならない」
という能力を持ったクリーチャーです。
このカードが場にいるとオーラを撃ちづらくなりちょっと速度が落ちますからね。
火力も1枚使ってもらえたら御の字です。
環境に緑単が増えたらサイドボードに入れておくといいですね。
真紅の見習い僧
コスト(1)(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「プロテクション(赤)」「(白):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時までプロテクション(赤)を得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
シンプルな赤への対策ですね。
黒曜石の見習い僧
コスト(1)(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「プロテクション(黒)」「(白):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時までプロテクション(黒)を得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
シンプルな黒への対策です。
黒には布告除去があるのでちょっとイマイチかもしれません。
最後に
Pauperで一番安定したデッキとも言える「白ウィニー」を紹介してみました。
白好き、ウィニー好きという古くからMTGをやっているプレイヤーもいると思いますので、そういった方にオススメです。
これと言って高いパーツもありませんし、どんな環境でも戦えるデッキとして1つ組んでおいても良いと思います。
基本が詰まったデッキなので、新しくMTGに興味を持った友達にやりながらルールを説明する時に使うサンプルデッキとしても良いですしね。
そのままデッキもプレゼントすれば喜んでもらえると思いますよ。
入門からベテランのビートダウン好きにまで幅広く使えるデッキとしてお一ついかがでしょうか。
~追記~ よりアグロ感のある「白単兵士ウィニー」もオススメ
より攻撃力を増した白単アグロ、「兵士ウィニー」も組んでみました。
攻めっ気の強い方はこちらの白ウィニーもどうぞ。
レシピは下記リンクを参照してください。
0 件のコメント:
コメントを投稿