今回は、ずっと前に完成して満足していた
モダン版「黒緑 死の影」
を回していたら
フェッチとかショックインで自発的にライフが減らないデッキ相手だと「スカイクレイブの災い魔」が手札で腐ってキツイ
という欠点が見つかり
「もっとスムーズに場に出せる形にできないかなぁ・・・」
と試行錯誤した修正案について書いていきます。
最終的に
「メジャーな3色にするのが良いかも・・・」
と再考から迷走に入るまでをお楽しみください。
最近の「黒緑 死の影」のレシピ
去年の8月頃に書いた記事から少し修正し、最近は下記のレシピになっていました。
土地(19枚)
クリーチャー(16枚)
呪文(25枚)
サイドボード
※ 詳しいカードの効果はリンク先を参照してください。
前のレシピからの変更点
もう少し自分のライフを速やかに減らすために「樹上の村」2枚を「血染めのぬかるみ」2枚に変え・・・
対コントロールなどで長引いた時のリカバーに「最後の望み、リリアナ」を追加し・・・
置物破壊が緑に依存しすぎていて「血染めの月」を置かれると
1枚しか入ってない「森」を引けるまでほぼ身動きが取れなくなる欠点
があったので「沼」でも撃てるエンチャント破壊として「大群への給餌」をサイドに取ったのが主な変更点です。
見つかった課題
上記のレシピはそれなりに満足した形だったんですが、自作の「青白ヴェンセールコントロール」のような
安く組むためにフェッチランドやショックランドを使ってないデッキ
や「白単ヘイトベアー」のような単色デッキと対戦すると
- 相手のライフが自発的に減らない
- こちらから減らしにいくとしても序盤は「タルモゴイフ」と「樹上の村」で殴るしかない
という欠点が重なり、除去やブロックで的確に防がれると
いつまで経っても「スカイクレイブの災い魔」が出せない
という致命的な弱点が浮き彫りになることに気付きました。
なのでもっと直接的にライフを減らしにいく手段が必要なようです。
「通りの悪霊」がなくてもライフは減らせる
相手のライフを減らす手段が乏しいのに気付くと同時に、「血染めのぬかるみ」を2枚採用したことで
「通りの悪霊」がなくても自分のライフは順調に減らせる
というメリットにも気づきました。
先ほど
序盤は「タルモゴイフ」と「樹上の村」で殴るしかない
と書きましたが、一応「死の影」も「1/1」~「3/3」くらいで出すことはできますしね。
こうなると
「この枠を相手のライフを減らす手段に変えた方がいいんじゃないか」
と思ったのが今回の変更点です。
候補になったのが「夜の衝突」
相手のライフを減らすとなれば「直接火力」のような呪文が分かりやすいですよね。
以前のレシピで状況によって広く対応できる「集団的蛮行」を採用し、
2点ドレインでとりあえず18点に落とし、「2/2」で「スカイクレイブの災い魔」を出す
という手段を入れたりもしましたが、「死の影」との兼ね合いで2点回復するのが邪魔になる欠点がありました。
理想としてはドレインなしの火力が欲しいわけです。
そうなると「稲妻」が手っ取り早いんですが、変に3色にするより2色の方が安定するからあえて黒緑で組んでいるのもあり、まずはどうにか黒でそれっぽい呪文はないかを探してみました。
そして見つかったのが「夜の衝突」です。
コスト(黒)のソーサリーで
「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは3点のライフを失う」
「フラッシュバック(5)(赤)」
という効果を持っています。
「1マナ3点火力」と近い理想的な呪文ですね。
これを採用することに決め、下記のようにレシピを変更しました。
「夜の衝突」採用「黒緑 死の影」のレシピ
土地(19枚)
クリーチャー(12枚)
呪文(29枚)
サイドボード
先ほどのレシピから
の7枚を抜き
の7枚と入れ替えました。
「夜の衝突」のフラッシュバックも考慮して「血の墓所」でちょっと赤をタッチし・・・
自分のライフを減らす手段 + 全体除去 として「毒の濁流」をメインに入れた感じですね。
最初のレシピよりも積極的に(お互いの)ライフを減らしにいく手段が整い、「死の影」も「スカイクレイブの災い魔」も使いやすくなりました。
2~3ターン目に「3/3」~「5/5」で「スカイクレイブの災い魔」を場に出せる確率が上がり、アグロ感が高まって楽しくなりましたね。
ただ、どうせ赤をタッチするなら
普通に「稲妻」でよくね?
となったことで迷走に入りました・・・
メジャーな死の影デッキの良さに気付く
黒緑をメインにした形でも充分なんですが、結局「赤」をタッチした流れから
メジャーな「グリクシスシャドウ」や「ジャンドシャドウ」に「スカイクレイブの災い魔」を入れた方が強くね?
ってなっちゃったのが今の状態です。
どうせ赤を使うなら「稲妻」でいいし・・・
クリーチャーだって
みたいな強力な1マナがいるし・・・
明らかに相手へのプレッシャーが増すんですよね。
今回のレシピより意欲的にライフを減らしにいくことができそうです。
「スカイクレイブの災い魔」をスムーズに出すことにこだわるなら
赤を含んだ3色にして「稲妻」とセットで組む方が自然だし強そう
という結論になり
「あ、なんか良い形になったかも」
と思った「夜の衝突」採用のレシピに少し迷いが出てしまいました。
「タルモゴイフ」も使いたいし、ここは素直にジャンドシャドウとして改めてカード集めをしていくか・・・
そうなるとラガバンが高いんだよなぁ・・・
今回のレシピでも強いっちゃ強いし、別にそこまで妥協してるわけでもないから迷う・・・
こういうのを考えるのが楽しいとはいえ、抜けられない沼に嵌まりそうです。
最後に
個人的に好きな「スカイクレイブの災い魔」が腐る欠点を払拭したくて色々とレシピをいじったら
「メジャーなデッキに入れるのが一番強そう」
という、ある意味スタート地点に戻ってきた話でした。
ずっと前にもパウパーの「青黒デルバー」や「青黒フェアリー」をいじっていたら
結局「殺し」採用型のメジャーな形に行き着いた
っていうことがあったし、やっぱ活躍してるデッキって強いんだなって思いますね。
しばらくは「夜の衝突」を採用した「黒緑タッチ赤」をメインデッキとして持っておくけど、数ヵ月後には一切の個性がない「グリクシスシャドウ」になってる可能性もありそう・・・
「赤好き、火力好き」な原点に戻って「稲妻」を使うのが性に合ってるような気もするし・・・
いっそ極端に振り切った赤黒のバーンっぽいデッキにするのもありそう・・・
最終的にどの形に落ち着くのか・・・
死の影デッキの迷走は続く・・・
追記 「残忍な剥ぎ取り」を採用する「黒緑」で落ち着きそう
記事を書いてから色々とリストを眺めていたら、原形の「黒緑ジャンク」で採用していた「残忍な剥ぎ取り」が候補に挙がりました。
このカードは
コスト(黒)(緑)の「2/2」「人間・戦士」で
「トランプル」
「残忍な剥ぎ取りがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、諜報3を行う(あなたのライブラリーの一番上からカードを3枚見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く)」
「昂揚 ― あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれるかぎり、残忍な剥ぎ取りは+2/+2の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
「ミシュラのガラクタ」を採用している今のレシピなら「昂揚」の達成も容易ですし、安定して
2マナ「4/4」「トランプル」
として使えるのは強いです。
「タルモゴイフ」のように
- 序盤から殴りにいける
- ブロッカーにもなる
- 除去を消耗させられる
など、主役を立てながらメインを張る力があるのがいいですね。
ちょっと足りなかった攻撃力を補強しながら守備力も上がり、デッキそのもののバランスが良くなった気がします。
元々の
「軽くて強いクリーチャーで殴り勝つ」
というコンセプトに沿った優良カードとしてしばらく愛用しそうです。
まぁ、理想を言えばモダンホライゾン3で登場した「ネザーゴイフ」を使ってみたいんですけどね・・・
初動8000円くらいから6000円くらいに落ちてきたとはいえ、まだまだ高いので手が出せません。
貧乏プレイヤーとしてはもうちょっと安くなるのを願うばかりです。
昔の「タルモゴイフ」みたいに2万円越えなんて事態になりませんように・・・
最新(2024年7月4日現在)の「黒緑 死の影」のレシピ
土地(18枚)
クリーチャー(20枚)
呪文(22枚)
サイドボード
デッキの説明
「残忍な剥ぎ取り」の採用で序盤から相手のライフを減らせるようになり「スカイクレイブの災い魔」が出しやすくはなったんですが・・・
1種類 足りずに「昂揚」を達成できない惜しい場面がけっこうあったので、速やかにクリーチャーを墓地に落とせる「通りの悪霊」を採用して全体の安定感を上げました。
- 土地
- ソーサリー
- インスタント
- クリーチャー
- アーティファクト
を能動的に落とせる上にライフロスもスムーズになったので「死の影」の活用まで安定し、ようやく完成に近づいた気がします。
色々やってきて「初期型のオーソドックスな形に戻っただけ」なのが皮肉な感じですが、回していて楽しいデッキになったので満足です。
しばらくは
- 死の影
- タルモゴイフ
- スカイクレイブの災い魔
- 残忍な剥ぎ取り
といった「上手くいけばオーバースペック」の軽量クリーチャーでガンガン殴る爽快感を楽しもうと思います。
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