こんにちは、カズヒコです。
今回は、白らしい妨害手段で相手を縛りながら殴り勝つ
モダン版「白単ヘイトベアーウィニー」
を紹介します。
このデッキは
のような相手の動きを制限する2マナクリーチャーで邪魔をしながら
などの優秀な1マナ「2/1」クリーチャー達で速やかに殴り切るアグロデッキです。
白単のヘイトベアーデッキとして定番な「デス&タックス」を元にして
「デスタクならではの受け寄りのカード」
を
「アグロらしい攻め重視のカード」
に変えて攻撃的にしたデッキと言えば分かりやすいでしょうか・・・
「モタついているスキを突いて一気に殴り勝つ」
という白ならではのアグロに仕上がった ここ最近で一番お気に入りのデッキです。
シンプルな仕組みなので扱いやすく、白単入門としてもオススメできます。
予算も2万円くらいで済みますし、モダンに参入する1つ目のデッキとしても悪くありませんよ。
では、レシピの紹介と解説をしていくので興味のある方はお付き合いください。
モダン版「白単ヘイトベアーウィニー」のレシピ
土地(20枚)
12 平地
2 皇国の地、永岩城
4 ミシュラの工廠
2 廃墟の地
クリーチャー(29枚)
4 ドライアドの闘士
4 堕ちたる者の案内者
2 アクロスの英雄、キテオン
4 スレイベンの守護者、サリア
4 レオニンの裁き人
4 無私の霊魂
4 スカイクレイブの亡霊
3 刃砦の英雄
呪文(11枚)
4 流刑への道
3 精霊への挑戦
4 清浄の名誉
サイドボード
4 耳の痛い静寂
4 トーモッドの墓所
3 封じ込める僧侶
2 聖戦士の奇襲兵
2 神の怒り
カードの説明
皇国の地、永岩城
「(T):(白)を加える」「魂力 ― (2)(白),皇国の地、永岩城を捨てる:攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーのうち1体を対象とする。これはそれに4点のダメージを与える。この能力を起動するためのコストは、あなたがコントロールしている伝説のクリーチャー1体につき(1)少なくなる」
という能力を持った伝説の土地です。
普通に「平地」のように使えて、土地が充分なら除去に使える便利さがあります。
伝説のクリーチャーがいなくても3マナと軽いので無理なく使える点が強いですね。
白単で組むなら「平地」を1~2枚コレにしておくと柔軟性があっていいですよ。
ミシュラの工廠
「(T):(◇)を加える」「(1):ターン終了時まで、ミシュラの工廠は2/2の組立作業員(Assembly-Worker)アーティファクト・クリーチャーになる。それは土地でもある」「(T):組立作業員クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受ける」
という能力を持った土地です。
シンプルなクリーチャー化する土地ですね。
単色デッキなら色事故のリスクも小さいですし
・「2/2」クリーチャーの水増し
・「神の怒り」などの全体除去のケア
になるので、クリーチャーの数が大切なアグロなら4枚採用する価値があります。
土地の少ないウィニーデッキでも負担がない1マナで起動できる点も良いですね。
廃墟の地
「(T):(◇)を加える」「(2),(T),廃墟の地を生け贄に捧げる:対戦相手がコントロールしていて基本でない土地1つを対象とする。それを破壊する。各プレイヤーはそれぞれ、自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す」
という能力を持った土地です。
土地を減らさずに特殊土地への対策になる便利な土地ですね。
このデッキでは「レオニンの裁き人」がいるので基本土地がサーチできないデメリットが生じることがあり相性はイマイチです。
後述しますが「幽霊街」の方がこのデッキとは噛み合っているかもしれません。
ドライアドの闘士
コスト(緑/白)の「2/1」「ドライアド・兵士」で
「インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
1マナ「2/1」という充分なスペックを持ちながら
・「タルモゴイフ」のサイズを抑える
・「フラッシュバック」を防げる
など、場にいるだけで墓地を利用したギミックの妨害になる便利なクリーチャーです。
エターナル環境で白や緑のウィニー系アグロを組むなら採用する価値がありますね。
堕ちたる者の案内者
コスト(白)の「2/1」「スピリット・戦士」で
「誇示 ― (1)(白):白の1/1の人間(Human)・戦士(Warrior)クリーチャー・トークン1体を生成する。(このターンにこのクリーチャーが攻撃していたときにのみ、毎ターン1回のみ起動できる)」
という能力を持ったクリーチャーです。
アタックすれば2マナで「1/1」トークンを生み出せる
という非の打ち所がない能力を持った1マナ「2/1」の中でも最強クラスのカードですね。
このカードに惚れ込んでウィニーデッキを組もうと思ったくらい、ここ数年で一番感動したカードです。
1ターン目に出したら、2ターン目から能力でトークンを出し、4ターン目くらいで「清浄の名誉」を出せばかなりの強さを発揮します。
手札を温存しながら戦力を上げられるのが本当に強く、ウィニーならまず最初に採用するカードだと思います。
アクロスの英雄、キテオン
コスト(白)の「2/1」「人間・兵士」で
「戦闘終了時に、この戦闘でアクロスの英雄、キテオンと少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃していた場合、アクロスの英雄、キテオンを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す」「(2)(白):ターン終了時まで、アクロスの英雄、キテオンは破壊不能を得る」
という能力を持った伝説のクリーチャーです。
変身して裏返ると「歴戦の戦士、ギデオン」になり
[+2]:対戦相手がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。それのコントローラーの次のターン中、そのクリーチャーは可能なら歴戦の戦士、ギデオンを攻撃する[+1]:クリーチャー1体を対象とする。次のあなたのターンまで、それは破壊不能を得る。そのクリーチャーをアンタップする[0]:ターン終了時まで、歴戦の戦士、ギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間(Human)・兵士(Soldier)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する
という能力を持った「忠誠度3」の「伝説のプレインズウォーカー・ギデオン」になります。
変身した後「+1」能力で核となるクリーチャーに「破壊不能」を付与して守る動きが強いです。
除去されたくないヘイトベアーが残る安心感は大きいですね。
スレイベンの守護者、サリア
コスト(1)(白)の「2/1」「人間・兵士」で
「先制攻撃」「クリーチャーでない呪文を唱えるためのコストは(1)多くなる」
という能力を持った伝説のクリーチャーです。
2ターン目に展開するだけで
・コンボの阻害
・呪文のプレイを1ターン遅らせる
などの妨害としてヤッカイな存在になるヘイトベアーを代表するカードですね。
これに除去呪文を使ってくれれば後続が助かるメリットもありますし、白のウィニーデッキを組むなら4枚入れて損のないカードだと思います。
レオニンの裁き人
コスト(1)(白)の「2/2」「猫・クレリック」で
「プレイヤーはライブラリーから探せない。いずれのプレイヤーも(2)を支払うことで、ターン終了時までこの効果を無視してもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
先手2ターン目に出せると「フェッチランド」でのサーチができなくなったりして1~2ターン相手の動きが止まることがあります。
その他にも「石鍛冶の神秘家」などのサーチ系の動きを遅らせることもでき、刺さる相手には驚異の妨害力を発揮するカードです。
ただ、このデッキのようにほぼサーチ手段を持たない単色アグロ相手だと「2/2」バニラでしかなくなるので、メタゲーム次第では採用枚数の調整が必要になりますね。
無私の霊魂
コスト(1)(白)の「2/1」「スピリット・クレリック」で
「飛行」「無私の霊魂を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは破壊不能を得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
全体除去に弱いウィニーデッキが待ち望んでいた能力を持ったカードですね。
ある程度クリーチャーを展開してから出せばコントロールデッキを絶望的な状況に追いやることができます。
打ち消せない「至高の評決」も怖くないので、殴り勝つウィニーデッキならシナジーとか関係なく4枚必須だと思います。
スカイクレイブの亡霊
コスト(1)(白)(白)の「2/2」「コー・スピリット」で
「スカイクレイブの亡霊が戦場に出たとき、あなたがコントロールしておらずマナ総量が4以下で土地でもトークンでもないパーマネント最大1つを対象とする。それを追放する」「スカイクレイブの亡霊が戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーは青のX/Xのイリュージョン(Illusion)・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは、その追放されたカードのマナ総量に等しい」
という能力を持ったクリーチャーです。
4マナ以下のほとんどの脅威に対処できる便利な除去能力を持ったクリーチャーですね。
これが場を離れた時に追放したパーマネントが戻ってこない所も優秀で
「こんなに強いカードを作っちゃっていいの?」
と思ってしまったカードです。
メインから万能除去を採用しながら戦力が落ちない所が最高ですね。
クリーチャーを展開しながら除去ができる強さはハンパなく、白のビートダウンなら2枚は欲しいカードだと思います。
刃砦の英雄
コスト(2)(白)(白)の「3/4」「人間・騎士」で
「喊声(このクリーチャーが攻撃するたび、他の各攻撃クリーチャーはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける)」「刃砦の英雄が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを2体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
個人的に白の4マナ最強だと思っているクリーチャーで、アグロデッキを組むならまず候補に挙がるカードです。
場に出れば7点クロックというのもあり、1枚で勝負を決める強さがある所が良いですね。
数が並ぶウィニーでは「喊声」も活き、決め手として文句のない強さを持ったクリーチャーだと思います。
流刑への道
コスト(白)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という効果を持っています。
基本土地1枚のサーチと引き換えにクリーチャー1体を追放できる白の定番除去です。
「レオニンの裁き人」がいれば土地のサーチを防ぐこともできるので、場合によっては強力な除去として機能します。
精霊への挑戦
コスト(白)のインスタントで
「色を1色選ぶ。あなたがコントロールする白のクリーチャーは、ターン終了時までプロテクション(その選ばれた色)を得る」
という効果を持っています。
1マナで自軍全体にプロテクションを付与できる強力な呪文です。
・コンバットトリック
・除去の打ち消し
など、受けにも攻めにも強い決め手になるカードですね。
清浄の名誉
コスト(1)(白)のエンチャントで
「あなたがコントロールする白のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける」
という効果を持っています。
ウィニーデッキを支える全体強化として定番のカードですね。
数を並べる白のアグロデッキでは4枚必須だと思います。
基本的な動き
アグロ寄りに組んだ白単のヘイトベアーデッキなので
1ターン目に
・1マナ「2/1」のどれか
2ターン目に
・スレイベンの守護者、サリア
・レオニンの裁き人
のどちらかを展開するのが理想的な動きになります。
相手が動きを妨害されてモタついている間にクリーチャーを展開し、一気に殴り切るのが勝ちパターンですから。
・脅威になるパーマネントは「スカイクレイブの亡霊」で対処
・クリーチャーを展開したら「無私の霊魂」で守りを固める
といった動きまでがキレイに決まると盤石な体制で勝ち切れますね。
動きとしてはクリーチャーを出して殴り切るシンプルなウィニーデッキですが
「状況に応じて必要な能力を持ったクリーチャーを展開する」
という所に腕が出る面白いアグロだと思います。
サイドボードの説明
4 耳の痛い静寂
4 トーモッドの墓所
3 封じ込める僧侶
2 聖戦士の奇襲兵
2 神の怒り
耳の痛い静寂
コスト(白)のエンチャントで
「各プレイヤーは、毎ターン1つしかクリーチャーでない呪文を唱えられない」
という効果を持っています。
呪文を連打するストームなどのコンボへの対策カードですね。
こちらはクリーチャーメインなのでほぼ影響を受けないのもあり、刺さると一方的な展開に持ち込めたりします。
トーモッドの墓所
コスト(0)のアーティファクトで
「(T),トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地からカードをすべて追放する」
という効果を持っています。
シンプルな墓地対策として軽さを重視したのでコレを採用しました。
1ターン目に設置できれば牽制として充分ですね。
封じ込める僧侶
コスト(1)(白)の「2/2」「人間・クレリック」で
「瞬速」「トークンでないクリーチャーが、それが唱えられることなく戦場に出るなら、代わりにそれを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
・リアニメイト
・ドレッジ
・ブリンク
など、エターナル環境ならではの強力な動きを止める強さがあり、刺さる相手には強烈な効果を発揮します。
メタゲーム次第ではメインとサイド合わせて4枚採用する価値がありますね。
聖戦士の奇襲兵
コスト(1)(白)の「3/1」「人間・兵士」で
「瞬速」「(1), 聖戦士の奇襲兵を生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象とする。それを破壊する」
という能力を持ったクリーチャーです。
戦力を減らさない置物対策として使えるカードです。
クリーチャーなので「スレイベンの守護者、サリア」の影響も受けませんし、追加の置物対策としてピッタリだと思います。
神の怒り
コスト(2)(白)(白)のソーサリーで
「すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない」
という効果を持っています。
同系のアグロ対策として入れている全体除去です。
トークンなどで数を並べてくる相手は苦手なので必要なカードですね。
その他の候補カード
・幽霊街
・ヴェクの聖別者
・エーテル宣誓会の法学者
幽霊街
「(T):(◇)を加える」「(T),幽霊街を生け贄に捧げる:土地1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それを戦場に出し、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という能力を持った土地です。
「レオニンの裁き人」がいる場合、基本土地のサーチを防げるパターンもあるので起動コストが掛からないこのカードの方が都合が良い時があります。
「幽霊街」を「露天鉱床」のように使える土地破壊コンボとして覚えておくと役立つかもしれません。
ヴェクの聖別者
コスト(白)(白)の「2/2」「人間・クレリック」で
「プロテクション(黒)」「プロテクション(赤)」「ヴェクの聖別者が戦場に出たとき、すべての墓地から黒や赤であるすべてのカードを追放する」「黒や赤の、パーマネントや呪文や戦場にないカードが墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
苦手な赤対策をしながら墓地対策もできる便利なカードですね。
ドレッジやリアニメイトは赤と黒のカードが多いので、環境によってはこちらをサイドボードに採用した方が強いこともあります。
エーテル宣誓会の法学者
コスト(1)(白)の「2/2」「人間・クレリック」で
「このターン、アーティファクトでない呪文を唱えた各プレイヤーは、追加のアーティファクトでない呪文を唱えられない」
という能力を持ったアーティファクト クリーチャーです。
もしメインから強く相手の動きを制限したいなら採用が考えられるカードです。
こちらの展開も阻害されるので環境次第ですね。
最後に
個人的にイチオシな白単アグロ
モダン版「白単ヘイトベアーウィニー」
を紹介してみました。
・堕ちたる者の案内者
を見て以来
「1つモダンで使えるウィニーデッキを組みたい」
と思い、色々模索した結果、
「1マナクリーチャーを活かしつつ、妨害しながら殴り勝つ白らしいウィニーにしよう」
と決めて完成したのが今回のレシピです。
フェッチランドやサーチ系の能力持ちがけっこういるモダンでは妨害手段が刺さり、けっこうな強さがあるデッキです。
扱いやすく予算2万円くらいで組めるので
「安価で使いやすいデッキがないかなぁ・・・」
と思っていた方はぜひお試しください。
ヘイトベアーは色々なパターンあるので、今回のレシピを元にお好みの形にアレンジすると楽しいと思いますよ。
追記 2023年2月 より強い形にレシピを変更しました
ウィニーにこだわらず、土地を2枚増やして
の2枚を採用し、妨害力と攻撃力を増した形に変更しました。
もし使うなら変更後のレシピの方がオススメです。
詳しくは下記リンクの記事を参照してください。
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