タッパーが好きなカズヒコです、こんにちは。
今回は、ずっと使ってみたかった兵士を詰め込んだウィニーデッキ、
Pauper版「白単兵士」
を紹介します。
原案は下記の動画で紹介されているロブ・ドハティさんが組んだ白ウィニーです。
この動画を見た2010年当時、土地を16枚にまで絞り、可能な限りムダなドローを減らして攻め手を用意する発想に感動し、いつかこんな白ウィニーを組んでみたいと思っていました。
ただ、単純な白ウィニーではモダンやレガシーでは厳しいと思い後回しにしていたんですよね・・・
優秀な1マナクリーチャーをピックアップしたりはしましたが、購入するまでには至りませんでしたし・・・
でもつい最近、ちょっとストレージを整理していた時に、使いたかったけどレギュラー落ちしたコモンの1マナ兵士達を見つけて急に思ったんです。
「あれ?パウパーでなら良い感じで組めるかも・・・」って。
そしてザっと兵士カードを寄せ集めて組んでみたら妙に上手くハマって、いきなり完成度の高いデッキになったのが今回紹介するレシピです。
土地を切り詰めて濃厚な攻め手が揃ったアグロ感満載の理想的な白ウィニーが出来上がりました。
パウパーで兵士ウィニーを組んだ人のリストはいくつか見てきましたが、多分、一番シンプルでアグロ感のある形に仕上がったと思います。
3000円もしないでメッチャ安く組めるのに王道の白ウィニー感を味わえるヤケに強いデッキなので、パウパー入門デッキとしてオススメです。
このデッキで白ウィニーの優秀さをお手軽に体感してみてください。
Pauper版「白単兵士」のレシピ
土地(16枚)
16 平地
クリーチャー(32枚)
4 軍用隼
4 先兵の精鋭
4 アイケイシアの投槍兵
4 ゴールドメドウの侵略者
4 コーの空漁師
4 古参兵の鎧鍛冶
4 古参兵の剣鍛冶
4 コーの鉤の達人
呪文(12枚)
4 未達への旅
4 急報
4 骨断ちの矛槍
サイドボード
4 解呪
4 天界のほとばしり
2 赤の防御円
2 虹色の断片
3 大祖始の遺産
カードの説明
軍用隼
コスト(白)の「2/1」「鳥」で
「飛行」「軍用隼はあなたが騎士(Knight)か兵士(Soldier)をコントロールしていないかぎり攻撃できない」
という能力を持ったクリーチャーです。
1マナ「2/1 飛行」というスペックを活かすためには騎士か兵士を使わないといけなかったんですが、兵士デッキとして組んだので無理なく使えるようになりました。
メインアタッカーとしてかなり強力な存在です。
先兵の精鋭
コスト(白)の「2/1」「人間・兵士」です。
シンプルな1マナ「2/1」のバニラですね。
1マナでパワーが2あるのでアグロでは充分な働きをします。
アイケイシアの投槍兵
コスト(白)の「1/1」「人間・兵士」で
「アイケイシアの投槍兵はその上に投槍(javelin)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る」「(T),アイケイシアの投槍兵から投槍カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。これはそれに1点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
先手の1ターン目に出せば相手のタフネス1クリーチャーへの牽制になります。
青絡みのデッキにいる「秘密を掘り下げる者」の展開を遅らせたりと地味ながら活躍するクリーチャーです。
ゴールドメドウの侵略者
コスト(白)の「1/1」「キスキン・兵士」で
「(白),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをタップする」
という能力を持っています。
いわゆるタッパーですね。
地味ながら相手の動きを制限できるタッパーが好きでずっと使いたかったカードです。
攻めは「先兵の精鋭」「軍用隼」に任せ、軽く受けに回れる1マナとして採用したらピッタリだったのでようやく日の目を見ました。
パウパーにはいませんが、あの「引き裂かれし永劫、エムラクール」も1マナで止められるので実はすごい奴なんじゃないかと思う1枚です。
コーの空漁師
コスト(1)(白)の「2/3」「コー・兵士」で
「飛行」「コーの空漁師が戦場に出たとき、あなたがコントロールするパーマネント1つをオーナーの手札に戻す」
という能力を持ったクリーチャーです。
2マナ「2/3 飛行」と優秀なスペックを持っています。
場に出るとパーマネント1つを手札に戻すデメリット持ちですが、
・タップした土地を出し直してマナを出したり
・クリーチャーの能力を再利用したり
とデメリットが多少緩和される使い方ができます。
古参兵の鎧鍛冶
コスト(白)(白)の「2/3」「人間・兵士」で
「あなたがコントロールする他の兵士(Soldier)は+0/+1の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
1点ダメージに弱いタフネス1クリーチャーをカバーしてくれます。
タフネスが1上がると殴り合いでも優位になり、地味ながら戦線を支えてくれるクリーチャーですね。
古参兵の剣鍛冶
コスト(2)(白)の「3/2」「人間・兵士」で
「あなたがコントロールする他の兵士(Soldier)クリーチャーは+1/+0の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
兵士限定ですがウィニーに最適なパワーの全体強化をしてくれます。
兵士を中心に組んでいるので強烈な決め手になるクリーチャーですね。
コーの鉤の達人
コスト(2)(白)の「2/2」「コー・兵士」で
「コーの鉤の達人が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。そのクリーチャーは、それのコントローラーの次のアンタップ・ステップの間にアンタップしない」
という能力を持ったクリーチャーです。
2ターンの間、相手のクリーチャーを無効化できるのでかなり使える1枚です。
単体ではパッとしませんが、このデッキではあと一押しを支えるフィニッシャーになり決め手となるカードです。
タッパー好きとして最高の1枚だと思います。
未達への旅
コスト(1)(白)のエンチャントで
「未達への旅が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それを追放する」「未達への旅が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」
という効果を持っています。
パウパーの白を代表する2マナの除去です。
追放してくれるので戦場にヤッカイな影響を及ぼすクリーチャーにも有効です。
急報
コスト(1)(白)のインスタントで
「白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを2体生成する」
という効果を持っています。
インスタントタイミングで「1/1」兵士を2体出してくれるのでスキのない展開を可能にします。
コンバットトリックに使えたり、相手のエンドに唱えたりと、使ってみると小回りが利いて便利な呪文ですね。
骨断ちの矛槍
コスト(1)のアーティファクト・装備品で
「装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受ける」「装備(1)」
という効果を持っています。
シンプルな強化手段です。
アグロに特化したウィニーではパワーが2上がるのは大きく、入れておいて損のないカードだと思います。
デッキの説明
兵士で組んだシンプルな白ウィニーです。
ずっと使ってみたかったカードとして先ほど紹介した
・軍用隼
があったんですが、単体ではイマイチだったこれらのカードも兵士シナジーと噛み合っていい感じで使えているデッキだと思います。
土地が16枚で無理がありそうでもメインの動きを支えるのは1マナのカード20枚なのでけっこう回ります。
基本的に土地が2枚あれば回るのでそんなに窮屈な感じはなく、むしろ驚異の展開力で楽しいデッキですよ。
勝負が決まるまでに土地が3枚あれば充分なので16枚まで絞ったのは間違いじゃないと思います。
ムダな土地を引く確率が減って有効牌を引きやすいのでトップデッキに強くなってますしね。
「クリーチャーを展開しながら殴る」
という白ウィニーらしいシンプルな動きを崩さずに
・ドローの安定の高さ
・能力持ちクリーチャーでの高い攻撃力と妨害力
を兼ね備えた、かなりの強さを持ったデッキになりました。
割り切った構築でのアグロ感満載のデッキがお好きならオススメです。
基本的な動き
マナカーブ通りにクリーチャーを展開し、強化しながら殴るのが基本です。
・軍用隼
・先兵の精鋭
の1マナでパワー2のクリーチャーを中心に
・急報
・コーの空漁師
などでクリーチャーを並べ
・骨断ちの矛槍
・古参兵の剣鍛冶
でパワーの強化をして殴り切るのがベストパターンです。
シンプルながらこの動きが強く、ちょっとモタついた相手なら一瞬で殴り切れる強さを持っています。
パワー2~4のクリーチャーが一気に4~5体並ぶので気持ちいいビートダウンを味わえる爽快なデッキですね。
ウィニーの恐ろしさに部族シナジーが加わった強さを存分に楽しんでください。
「コーの空漁師」の使い方
「コーの空漁師」の使い方にちょっとしたコツがあります。
基本となるのは
・アイケイシアの投槍兵
・コーの鉤の達人
・未達への旅
の再利用です。
「1点ダメージ」や「タップ能力」をもう1度使ったり、後半に出てきた更なる脅威へ「未達への旅」を打ち直すのは有効ですから。
そしてもう1つ大切なのが「土地が2枚で止まっても展開力を落とさないプレイ」です。
場に土地が2枚の時、「コーの空漁師」をプレイして土地を手札に戻し、再度土地をセットして1マナクリーチャーを出すというのが王道の動きです。
土地の少なさをカバーできて展開力も落とさない最適な使い方ですね。
これがあるから土地が少なくても大丈夫な面もあるので「コーの空漁師」の使い所を見極めて有効に使ってください。
このデッキの弱点
展開力が高いとはいえ、クリーチャーデッキなので対処しやすい所が弱点ですね。
単体除去に弱いのはもちろんのこと、タフネス1が多いのでティム系の1点ダメージにも弱いです。
・電謀
・減縮
のようなタフネス1殺しや
・黒死病
といった2点以上のダメージを与えてくる全体除去も刺さります。
タフネス1の弱点を「古参兵の鎧鍛冶」で多少はカバーしていますが、対処されやすくてダメですね。
この手の苦手な相手が多い時はサイドボードで対策してください。
サイドボードの説明
4 解呪
4 天界のほとばしり
2 赤の防御円
2 虹色の断片
3 大祖始の遺産
解呪
コスト(1)(白)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
定番のアーティファクト・エンチャント対策ですね。白ならこれが無難だと思います。
天界のほとばしり
コスト(白)(白)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは攻撃かブロックしているクリーチャーを1体生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
メインでは触れない「呪禁オーラ」への対策として入れています。
赤の防御円
コスト(1)(白)のエンチャントで
「(1):このターン、あなたが選んだ赤の発生源1つが次にあなたに与えるすべてのダメージを軽減する」
という効果を持っています。
赤の火力への対策ですね。
軽く除去されてしまうのでこれで多少防御できればいいかなと入れています。
虹色の断片
コスト(2)(白)のインスタントで
「このターン、あなたが選んだ色の発生源が与えるすべてのダメージを軽減する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー1体をタップする」
という効果を持っています。
「バーン」やダメージ系全体除去への対策です。
コンバットトリックとしても使えるので有効な1枚だと思います。
大祖始の遺産
コスト(1)のアーティファクトで
「(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード1枚を追放する」「(1),大祖始の遺産を追放する:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを1枚引く」
という効果を持っています。
定番の墓地対策です。
その他の候補カード
・真紅の見習い僧
・黒曜石の見習い僧
・古参兵の武具師
・宿命の旅人
・忠実な聖戦士
・聖戦士の奇襲兵
・無視
・神々の思し召し
・胸壁
・光糸の場
・祖先の刃
・隔離されたステップ
真紅の見習い僧
コスト(1)(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「プロテクション(赤)」「(白):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時までプロテクション(赤)を得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
対赤への対策として有効な1枚です。
防御円と比べて使いやすい方をお使いください。
黒曜石の見習い僧
コスト(1)(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「プロテクション(黒)」「(白):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時までプロテクション(黒)を得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
対黒への対策として有効な1枚です。
単体除去をかわせるので使えるカードです。
古参兵の武具師
コスト(1)(白)の「2/2」「人間・兵士」で
「あなたがコントロールする他のクリーチャーは+0/+1の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
タフネス1のカバーとして追加で使えます。
受けを重視するならお使いください。
宿命の旅人
コスト(白)の「1/1」「人間・兵士」で
「宿命の旅人が死亡したとき、飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを1体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
死亡しても「1/1・飛行」トークンが出るので除去されてもそこまでアド損しません。
1ターン目にこれを出せると布告除去対策にもなり、対黒コンで頼れる1枚です。
忠実な聖戦士
コスト(白)(白)の「2/2」「人間・兵士」で
「警戒」「忠実な聖戦士が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、あなたのコントロール下でそれを変身させた状態で戦場に戻す」
という能力を持っています。
死亡すると「不浄の聖戦士」という「2/1」「ゾンビ・兵士」に変身し、
「不浄の聖戦士ではブロックできない」
という能力を持ったクリーチャーとして戻ってきます。
死亡してもゾンビになって場に戻る変わった除去耐性を持つ優秀な兵士です。
完全に葬るには除去が2枚必要になるので対コントロール戦で頼りになる1枚ですね。
除去が豊富なデッキが多い時は採用してください。
聖戦士の奇襲兵
コスト(1)(白)の「3/1」「人間・兵士」で
「瞬速」「(1),聖戦士の奇襲兵を生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象とする。それを破壊する」
という能力を持ったクリーチャーです。
・パワー3
・瞬速での奇襲性
・置物対策能力
と、2マナとしてはかなり高スペックな性能を持っています。
クリーチャー枠を減らさずにメインから置物対策ができるので便利なクリーチャーですね。
無視
コスト(白)のインスタントで
「このターン、あなたが選んだ発生源1つが与えるすべてのダメージを軽減する」
という効果を持っています。
1マナでダメージ系の全体除去をかわしたり、X火力の無効化、コンバットトリックと色々使えるカードです。
このデッキでは軽さを重視して「虹色の断片」よりこちらの方がいいかもしれません。
神々の思し召し
コスト(白)のインスタントで
「あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。色1色を選ぶ。ターン終了時まで、それはプロテクション(その選ばれた色)を得る。占術1を行う」
という効果を持っています。
単体除去をかわしたりコンバットトリックに使えつつ占術1でちょっとドローの質を高められる1枚です。
プロテクションをつける呪文では占術付きのこれが良いと思います。
胸壁、光糸の場
コスト(1)(白)のエンチャントで
「あなたがコントロールするクリーチャーは+0/+1の修整を受ける」
という効果を持っています。
タフネス1の弱点をより安定してカバーするならこちらをどうぞ。
祖先の刃
コスト(1)(白)のアーティファクト装備品で
「祖先の刃が戦場に出たとき、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成し、その後祖先の刃をそれにつける」「装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける」「装備(1)」
という効果を持っています。
2マナ「2/2」の兵士のように使えて、除去されても装備品が残る便利なカードです。
「+1/+1」修正でタフネス1の弱点をカバーできるので使える1枚だと思います。
序盤の速度に特化せず長期戦も意識するなら「急報」と入れ替えた方がバランスがいいかもしれません。
隔離されたステップ
「隔離されたステップはタップ状態で戦場に出る」「(T):(白)を加える」「サイクリング(白)((白),このカードを捨てる:カードを1枚引く)」
という能力を持った土地です。
白のサイクリングランドです。
「土地が16枚じゃ少ない」
と感じたら中盤以降はドローに変えられるこのカードで増やすといいと思います。
土地は場に3~4枚あれば充分なので、ムダに引いた時にドローに変えられるメリットが大きいですから。
2枚くらい足せば安定すると思いますよ。
最後に
「これぞ白ウィニー」
と言えるくらい1マナクリーチャーでの展開力があるデッキ、
Pauper版「白単兵士」
を紹介してみました。
バンバン展開してガンガン殴る気持ちのいいビートダウンです。
個人的には使いたかったマイナーカードが活躍できるデッキになって満足しています。
まだまだ兵士はいるのでアレンジができると思いますし、お好きな形の兵士ウィニーを組んでみてはいかがでしょうか。
もし兵士にこだわらないオーソドックスな白ウィニーをお求めでしたら参考レシピとして下記リンクの記事もどうぞ。
上記リンクのデッキはバランスが良くて安定感があるので初心者にオススメですよ。
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