レベルの強さがイマイチ分からないカズヒコです、こんにちは。
今回は、かなり昔のスタンダードを席捲した「リベリオン」をコモンで組んだデッキ
Pauper版「白単レベル」
を紹介します。
当時のスタンダードプレイヤーからしたら
「レベル? 懐かしいな、コモンで組めるの?」
という感じでちょっとワクワクするかもしれません。
でも、最近のプレイヤーからしたら「リベリオン」とか「レベル」って言われても「何それ?」って感じですよね。
まずはそういった方のためにちょっとだけ説明します。
リベリオンの説明
「リベリオン」というのは・・・
「リクルート能力」を持った「レベル」というクリーチャーを採用したビートダウンデッキ
の総称です。
ここでまた「リクルート能力」という謎の単語が出てきましたね。
「リクルート能力」というのは・・・
ライブラリーから直接パーマネント・カードを戦場に出す能力
のことです。
具体的に書くと
「4マナ、タップ:あなたのライブラリーから、マナ総量が3以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という感じの「払ったマナ ー1」のコストである「レベル・パーマネント」をサーチできる能力です。
「レベル」にはこの「リクルート能力」を持っている「リクルーター」と呼ばれるクリーチャーがいます。
この能力を使って「他のレベル・パーマネントをサーチ」したり・・・
「ライブラリーをシャッフルする」ことを活用したりして・・・
柔軟に戦うちょっとトリッキーなビートダウンが「リベリオン」だと思ってもらえればOKかと思います。
「これの何が強いの?」
と思う方もいるかと思いますが、「リクルート能力」を使う具体的なメリットとしては
・インスタントタイミングでクリーチャーを展開できる
・カウンターで打ち消されずクリーチャーを展開できる
という2点があります。
ちょっと普通のビートダウンと違いコントロールへの耐性が上がっていたり、コントロールとして使っても有効だったりと、地味ながら柔軟な動きを可能にしています。
マナは掛かりますが、いざ回り出すとけっこうヤッカイなデッキだったりしますね。
簡単に説明してきましたが、私も「リベリオン」が活躍していた時代にはMTGから離れていたので詳しくはよく分かりません。
もっと知りたいという方は下記のリンクのサイトでじっくりと学んでください。
今回は「レベル」を使った最もシンプルなビートダウンとして「白ウィニー」に「レベル」の「リクルート能力」をプラスした「白単レベル」のレシピを紹介します。
「白ウィニー」には無いちょっと柔軟な動きを楽しんでもらえたらと思います。
Pauper版「白単レベル」のレシピ
土地(22枚)
20 平地
2 流砂
クリーチャー(24枚)
4 アイケイシアの投槍兵
4 レイモス教の副長
2 アムローの偵察兵
4 コーの空漁師
4 エイヴンの裂け目追い
1 熱風の滑空者
1 夜風の滑空者
4 剃刀のゴーレム
呪文(14枚)
4 未達への旅
2 静寂の捕縛
4 骨断ちの矛槍
4 金切るときの声
サイドボード
4 解呪
4 天界のほとばしり
2 虹色の断片
2 大祖始の遺産
1 静寂の捕縛
1 熱風の滑空者
1 夜風の滑空者
カードの説明
流砂
「(T):(◇)を加える」「(T),流砂を生け贄に捧げる:飛行を持たない攻撃しているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-2の修整を受ける」
という能力を持った土地です。
単色デッキなら2枚くらい入れておくと相手クリーチャーへの牽制になりますね。
クリーチャー環境のPauperなら有効なカードだと思います。
アイケイシアの投槍兵
コスト(白)の「1/1」「人間・兵士」で
「アイケイシアの投槍兵はその上に投槍(javelin)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る」「(T),アイケイシアの投槍兵から投槍カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。これはそれに1点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
1回だけ1点ダメージを飛ばせます。
これを1ターン目に出せると相手のタフネス1クリーチャーの展開を遅らせられるのでちょっとした牽制になりますね。
レイモス教の副長
コスト(1)(白)の「1/2」「人間・レベル」で
「(4),(T):あなたのライブラリーから、マナ総量が3以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という能力を持ったクリーチャーです。
3マナ以下のレベルをサーチできるリクルーターです。
このデッキには4マナ以上のレベルはいませんし、4マナ出る状況で生き残れば毎ターン最適なレベルをサーチして出せるので柔軟性が上がります。
アムローの偵察兵
コスト(1)(白)の「2/1」「キスキン・レベル・スカウト」で
「(4),(T):あなたのライブラリーから、マナ総量が3点以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という能力を持ったクリーチャーです。
普通に2マナ「2/1」という使えるスペックにリクルート能力を持ったレベルです。
生き残ることが重要なレベルとしてはタフネス1がちょっとネックですが、普通の白ウィニーのアタッカーとして悪くないので採用しています。
コーの空漁師
コスト(1)(白)の「2/3」「コー・兵士」で
「飛行」「コーの空漁師が戦場に出たとき、あなたがコントロールするパーマネント1つをオーナーの手札に戻す」
という能力を持ったクリーチャーです。
土地やクリーチャーを出し直して再利用することでデメリットであるバウンス能力を有効に使えます。
を再利用するのが基本になりますね。
エイヴンの裂け目追い
コスト(2)(白)の「2/3」「鳥・レベル・兵士」で
「飛行」「消失3(このクリーチャーは時間(time)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる)」「エイヴンの裂け目追いが戦場に出るか戦場を離れるかしたとき、あなたは2点のライフを得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
「消失」があるので長く戦場にはいられませんが、
・リクルーターからサーチできる
・飛行持ちでパワー2のアタッカー
・ライフを4点回復できる
というのが強く、かなり頼れるクリーチャーです。
「コーの空漁師」で再利用するとかなりライフを回復できて強いですね。
熱風の滑空者
コスト(2)(白)の「2/1」「人間・レベル」で
「飛行」「プロテクション(赤)」
という能力を持ったクリーチャーです。
赤に対して強さを発揮するレベルですね。
夜風の滑空者
コスト(2)(白)の「2/1」「人間・レベル」で
「飛行」「プロテクション(黒)」
という能力を持ったクリーチャーです。
黒に対して有効なレベルです。
剃刀のゴーレム
コスト(6)の「3/4」「ゴーレム」で
「親和(平地(Plains))(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールする平地1つにつき(1)少なくなる)」「警戒」
という能力を持ったアーティファクトクリーチャーです。
平地の数だけコストが軽くなるので0~3マナくらいでプレイできます。
「3/4」というサイズがシンプルに強く、パウパー環境では頼れるクリーチャーです。
未達への旅
コスト(1)(白)のエンチャントで
「未達への旅が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それを追放する」「未達への旅が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」
という効果を持っています。
パウパーの白で定番の単体除去です。
特に制限なくクリーチャーを対処できるのでコレを使っておけば問題ないですね。
静寂の捕縛
コスト(2)(白)の「部族エンチャント(レベル)」で
「エンチャント(クリーチャー)」「エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできない」
という効果を持っています。
リクルーターからサーチできるクリーチャーの疑似除去です。
サーチして出した場合、対象を取らないので「呪禁」や「被覆」を持ったクリーチャーに付けることができます。
骨断ちの矛槍
コスト(1)のアーティファクト・装備品で
「装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受ける」「装備(1)」
という効果を持っています。
シンプルにパワー不足をカバーしてくれる装備品です。
飛行持ちクリーチャーに付けて殴っていくのが基本ですね。
金切るときの声
コスト(2)(白)(白)のソーサリーで
「飛行を持つ白の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを2体生成する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー3体をタップする」
という効果を持っています。
シンプルに強いトークン生成呪文です。
これ1枚で4体の「1/1 飛行」トークンを出せるので、レベルの貧弱さを補ってくれるフィニッシャーになりますね。
デッキの説明
「白ウィニー」をベースに「レベル」を少し足す感じでシンプルに組んだ「白単レベルアグロ」です。
「レベル」を中心に組まれていた原案を回してみた結果、コモンの「レベル」だけではパワー不足感があったので「レベル」はおまけ程度に抑えました。
単体でも使える「レベル」のみに絞ったことでデッキパワーをそこまで落とさず、「白ウィニー」にはない柔軟さをプラスできたんじゃないかと思います。
「リクルーター」と4マナ以上のマナがあれば毎ターン最適なレベルをサーチして場に出せるので、手札を使い切っても息切れしないメリットがあります。
前に紹介した「白ウィニー」にちょっと「レベル」を足すだけで組めますし、飽きてきた方は組み直してみると変化があって面白いかもしれません。
基本的な動き
普通の「白ウィニー」と同じでマナカーブ通りにクリーチャーを出して殴っていくのが基本になります。
まずは「出して強化して殴る」シンプルなアグロとして動いてください。
「レベル」を入れておきながらこんな事を言うのもなんですが、「リクルート能力」は中盤から後半に活きる能力なのでそれを使わず勝てるに越したことはありません。
基本的な動きとしては・・・
1ターン目
「平地」セット、「アイケイシアの投槍兵」をプレイ
2ターン目
「平地」セット、「アムローの偵察兵」をプレイ
3ターン目
「平地」セット、「剃刀のゴーレム」をプレイ
4ターン目
「平地」セット、「金切るときの声」をプレイ、フラッシュバックでもう1度プレイ
5ターン目
「流砂」セット、「骨断ちの矛槍」をプレイ、どれかに装備してアタック
という感じで、何の変哲もない「白単アグロ」の動きがベストです。
序盤に勝負が決まらず、4マナ以上が出るようになった中盤~終盤になった時、ようやく「リクルート能力」が活きます。
相手によって最適な「レベル」をサーチしてください。
・ライフ回復をしつつ追加のアタッカーを出すなら「エイヴンの裂け目追い」
・クリーチャーを抑えるなら「静寂の捕縛」
という感じですね。
「エイヴンの裂け目追い」を「コーの空漁師」で再利用すると効率よくライフゲインができてアグロへの耐性が上がります。
明確なアドが取れる分、「白ウィニー」よりも「コーの空漁師」を使うメリットが上がっているかもしれません。
単純な前のめりデッキより小回りが利くのが「白単レベル」の利点ですね。
・序盤のアグロ感は「白ウィニー」が有利
・中盤以降の対応力は「白単レベル」が有利
この辺の好みで「白ウィニー」を取るか「白単レベル」を取るか決めるといいんじゃないでしょうか。
このデッキの弱点
「白ウィニー」と同じで、結局は普通のクリーチャーデッキなのでそれがそのまま弱点になりますね。
「レベル」を入れた事により「白ウィニー」よりクリーチャーの質がやや劣るので単純な殴り合いもちょっと苦手ですし、シンプルに除去が豊富なコントロールにも弱いです。
リクルーターが貧弱なので簡単に除去されやすく、そうなるとこのデッキの利点がなくなってただの貧弱な「白単ビートダウン」になり下がります。
単純な仕掛けなのでバレると対策も簡単で、コントロール側にとってこんなにコントロールしやすい相手はないんじゃないでしょうか。
メインには「リクルート能力」以外にインスタントタイミングで対応できるカードも入っていませんし、相手のターンにはマグロになる欠点もありますしね。
良くも悪くもコモンで組んだ「白単ビートダウン」でしかないというのが弱点ですね。
サイドボードの説明
4 解呪
4 天界のほとばしり
2 虹色の断片
2 大祖始の遺産
1 静寂の捕縛
1 熱風の滑空者
1 夜風の滑空者
解呪
コスト(1)(白)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
白の定番なエンチャント、アーティファクト対策カードです。
とりあえず入れておかないとダメかと思い入れています。
天界のほとばしり
コスト(白)(白)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは攻撃かブロックしているクリーチャーを1体生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
対象を取れないクリーチャーの除去手段で、定番の「呪禁オーラ」対策です。
対策カードもあまりないのでコレを入れている感じですね。
虹色の断片
コスト(2)(白)のインスタントで
「このターン、あなたが選んだ色の発生源が与えるすべてのダメージを軽減する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー1体をタップする」
という効果を持っています。
インスタントタイミングで相手の邪魔をできる貴重なカードです。
貧弱なクリーチャーを守ったり、火力を無力化したり、使える1枚ですね。
大祖始の遺産
コスト(1)のアーティファクトで
「(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード1枚を追放する」「(1),大祖始の遺産を追放する:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを1枚引く」
という効果を持っています。
シンプルな墓地対策カードです。
ないよりはあった方がいいと思って入れています。
静寂の捕縛
クリーチャーの疑似除去ができる追加のレベルカードです。
アグロ相手には殴り合いで勝てないので受け身な形にするために入れています。
熱風の滑空者、夜風の滑空者
追加の赤、黒対策カードです。
メインでは腐った方をサイドボードで入れ替えて万全な体制で2戦目に挑みます。
その他の候補カード
・レイモス教の兵長
・果敢な隼
・ヴェク追われの盲信者
・ウルザランド(ウルザの塔、ウルザの鉱山、ウルザの魔力炉)
レイモス教の兵長
コスト(白)の「1/1」「人間・レベル」で
「(3),(T):あなたのライブラリーから、マナ総量が2以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という能力を持ったクリーチャーです。
「レベル」を代表する1マナの「リクルーター」です。
1ターン目に出し「リクルート能力」で次の「レベル」に続けていくのが理想なんですが、あまりにもパワー不足過ぎて抜いた1枚です。
結局、サーチしたいのは3マナの「レベル」なので「レイモス教の副長」で充分だと判断しました。
でも、ガッツリレベルを入れて組みたいなら採用してもいい1枚かもしれません。
あと「カウンターレベル」としてなら有効なカードかもしれません。
果敢な隼
コスト(1)(白)の「1/1」「レベル・鳥」で
「飛行」「(4),(T):あなたのライブラリーから、マナ総量が3以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という能力を持ったクリーチャーです。
2マナの「リクルーター」であり飛行持ちの「レベル」です。
最初は入れていたんですが、2マナ「1/1飛行」というのがちょっとイマイチで抜きました。
飛行クリーチャーは「エイヴンの裂け目追い」で充分ですしね。
でも全く使えないわけではないので好みで採用すると良いと思います。
ヴェク追われの盲信者
コスト(2)(白)の「1/1」「人間・レベル」で
「シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる)」「ヴェク追われの盲信者が攻撃してブロックされないたび、あなたはクリーチャー1体を対象とし、これはそれに1点のダメージを与えることを選んでもよい。そうした場合、このターンヴェク追われの盲信者が与えるすべての戦闘ダメージを軽減する」
という能力を持ったクリーチャーです。
「サボタージュ能力」でクリーチャーに1点飛ばせる「レベル」です。
「シャドー」によりほぼ確実に攻撃が通るので、相手にタフネス1のクリーチャーが多いなら有効な1枚です。
何回か使ってみましたが、あまり強い感じがなかったので抜きました。
1点を何回も飛ばしたいことはあまりなく、安定した「アイケイシアの投槍兵」で充分ですね。
相手を選ぶカードなので、使うとしてもサイドボードに1~2枚入れておくくらいがいいと思います。
ウルザランド
マナを必要とする「リクルート能力」をガッツリ使うために採用しているリストを見たことがあります。
今は「探検の地図」が禁止になったので難しいかもしれませんね。
青をタッチして「カウンターレベル」としてドローで探すタイプならまだ可能性はあるかもしれませんが・・・
なくはないカードとして頭の片隅に入れておくと何か閃くかもしれません。
最後に
往年のレベルファンにはちょっとワクワクするデッキ
Pauper版「白単レベル」
を紹介してみました。
単純な「白ウィニー」よりはちょっとだけ面白いデッキになっているので、柔軟性のあるデッキがお好きな方にオススメです。
今回のレシピはかなりシンプルな構造になっているので、メインパーツ以外を入れ替えてお好きなレベルデッキを組んでみても楽しいかもしれませんよ。
青をタッチして「カウンターレベル」に組むというのもありますし、赤や黒を足して除去を入れるというのもあります。
「Pauperでもレベルは強い!使えるデッキだ!」
というのをレベルファンの力で証明してみてはいかがでしょうか。
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