もしランデスデッキばかりだったらMTGを嫌いになっていたかもしれないカズヒコです、こんにちは。
今回はパウパー界の究極のハメデッキ
「緑単ランデス」
を紹介したいと思います。
パウパーのデッキは安く組めるという事もあり、色々なデッキを作ろうと思っていた中で
「そういえばどの環境でも土地破壊デッキって持ってなかったな」
と思い、お試しで１つ組んでみたデッキです。
元はマナ加速から大型クリーチャーを出すシンプルな
「緑単ビッグマナ」
だったんですが、妨害手段として土地破壊呪文を入れてみたら妙に上手くいって良い感じのデッキに仕上がりました。
「自分が好きな事をするのではなく、相手に好きな事をさせない」
というちょっと方向性を変えたデッキなので、いつもと違うプレイングがしたいなら良いかもしれません。
順調に回ったらコモンデッキとは思えないくらい相手の動きを封じられるので、ガチのレアデッキも安く粉砕したいと思っている方にオススメです。
何もできず
「ディスカードフェイズにカードを捨てていくだけ」
という最悪の状況に追い込みたいドSな方はご検討ください。
Pauper版「緑単ランデス」デッキのレシピ
土地（18枚）
18 森
クリーチャー（18枚）
４ 東屋のエルフ
３ 激情の共感者
３ 暗影の蜘蛛
４ オーロクスの獣群
４ ウラモグの破壊者
呪文（24枚）
４ 繁茂
４ 楽園の拡散
４ 耕作
４ Thermokarst
４ ムウォンヴーリーの酸苔
４ 刈り取りと種まき
サイドボード
４ 回収蔦
１ 暗影の蜘蛛
４ 垂直落下
その他、未定
カードの説明
東屋のエルフ
コスト（緑）の「1/1」「エルフ・ドルイド」で
「(Ｔ)：森(Forest)１つを対象とし、それをアンタップする」
という能力を持ったクリーチャーです。
「森をアンタップする」
というのがポイントで
・繁茂
を付けて２マナ以上出るようになった森をアンタップすることで爆発力のあるマナ加速ができます。
この２ターン目に４マナ出せるコンボはレガシーやモダンでも有効です。
激情の共感者
コスト（２)(緑）の「1/1」「エルフ」で
「激情の共感者が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が６以上のクリーチャー・カード１枚を探し、公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
フィニッシャーをサーチできる便利な能力を持っています。
このデッキでは
のどちらかを持ってこれるので、その時に必要な方を選べる柔軟性を可能にします。
暗影の蜘蛛
コスト（２)(緑)(緑）の「2/4」「蜘蛛」で
「到達」「暗影の蜘蛛が死亡したとき、到達を持つ黒の2/4の蜘蛛(Spider)クリーチャー・トークンを１体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
苦手な「飛行」クリーチャーへの対抗手段として入れています。
死亡しても同じ能力持ちのトークンが出てくるので除去耐性があり、意外と強いクリーチャーですね。
オーロクスの獣群
コスト（５)(緑）の「4/4」「オーロクス」で
「トランプル」「オーロクスの獣群が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーからオーロクス(Aurochs)・カードを１枚探してもよい。そうしたなら、それを公開し、あなたの手札に加え、ライブラリーを切り直す」「オーロクスの獣群が攻撃するたび、ターン終了時まで、それは他の攻撃しているオーロクス１体につき+1/+0の修整を受ける」
という能力を持っています。
場に出ると追加のオーロクスをサーチできる息切れしないフィニッシャーです。
打ち消しには弱いですが除去にならちょっと耐性がありますね。
数が並べばパワー強化もあり、使ってみるとけっこう強いクリーチャーです。
ウラモグの破壊者
コスト（８）の「8/8」「エルドラージ」で
「滅殺２（このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを２つ生け贄に捧げる）」「各戦闘で、ウラモグの破壊者は可能なら攻撃する」
という能力を持ったクリーチャーです。
土地破壊が順調に決まって相手のパーマネントが少ない状態で出せると「滅殺２」が刺さりますね。
パウパー最強のフィニッシャーとしてかなり頼れる１枚です。
繁茂
コスト（緑）のオーラで
「エンチャント（土地）」「エンチャントされている土地がマナを引き出す目的でタップされるたび、それのコントローラーは追加で(緑)を加える」
という効果を持っています。
土地に付けるので対処されにくいマナ加速です。
「東屋のエルフ」とのコンボで爆発力のあるマナ加速を可能にします。
楽園の拡散
コスト（緑）のオーラで
「エンチャント 森(Forest)」「楽園の拡散が戦場に出るに際し、色を１色選ぶ」「エンチャントされている森がマナを引き出す目的でタップされるたび、それのコントローラーは追加で選ばれた色のマナ１点を加える」
という効果を持っています。
森限定のマナ加速オーラです。
これも「繁茂」同様、「東屋のエルフ」とのマナ加速コンボで活躍します。
耕作
コスト（２)(緑）のソーサリーで
「あなたのライブラリーから基本土地カード最大２枚を探し、公開し、そのうち１枚をタップ状態で戦場に出し、他をあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す」
という効果を持っています。
場と手札に１枚ずつサーチできるので５マナへのアクセスを確実にしてくれる強力なマナ加速ですね。
デッキの安定性を上げる役目を果たしてくれます。
Thermokarst
コスト（１)(緑)(緑）のソーサリーで
「土地１つを対象とし、それを破壊する。その土地が氷雪土地であった場合、あなたは１点のライフを得る」
という効果を持っています。
緑の３マナ土地破壊呪文です。
これを２ターン目に唱えることで相手の動きを妨害し、こちらだけ好きに動くのが理想になります。
ムウォンヴーリーの酸苔
コスト（２)(緑)(緑）のソーサリーで
「土地１つを対象とし、それを破壊する。あなたのライブラリーから森(Forest)カードを１枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という効果を持っています。
相手とのマナ差を広げてくれる強力な土地破壊です。
「Thermokarst」から流れるように使えると最高ですね。
刈り取りと種まき
コスト（３)(緑）のソーサリーで
以下から１つを選ぶ・土地１つを対象とし、それを破壊する・あなたのライブラリーから土地カードを１枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す双呪(１)(緑)（あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ）
という効果を持っています。
「土地破壊」と「土地サーチ」ができる呪文です。
なるべく６マナで唱えたいですが、状況によっては４マナでも使える柔軟性が強いですね。
デッキの説明
ランデスとビッグマナを半々くらいで組み合わせたコントロール寄りのビートダウンデッキです。
マナ加速をして２ターン目から土地破壊呪文をプレイして相手の行動を封じつつ、こちらだけ伸びたマナで大型のフィニッシャーを出して勝ち切ります。
マナ加速と土地破壊呪文の組み合わせがピッタリで、単にビッグマナとして組むより勝ち筋が増えた良いデッキだと思います。
先手番で理想的なブン回りをすれば
「相手の場に土地が常に０～１枚しかない」
という最悪な状況を作り出せるので、MTGに存在するほとんどのデッキ相手に勝てる可能性を秘めた恐ろしいコモンデッキです。
欠点と言えば、このデッキのハメパターンだけで勝ち続けると対戦相手はMTGの楽しさを味わえずに嫌いになってしまう所でしょうか・・・
友達を失うデッキの代表格と言っても過言じゃないかもしれません。
仮に私がこのデッキしかもってない友達とMTGをやっていたとしたらあまり対戦したくないですから・・・
このデッキは
「ネタでこんなデッキも組んでみた」
という程度でおまけとして持つと良いかもしれませんね。
基本的な動き
相手の土地を破壊して自分だけ土地を伸ばし、圧倒的なマナ差をつけて押し切るのがベストです。
１ターン目のマナ加速から２ターン目に「Thermokarst」での土地破壊か「耕作」でのマナ加速の動きができると良いですね。
この動きができないと弱すぎるので、初手に１マナのマナ加速手段がなければマリガンしてください。
理想的な動きとしては・・・
１ターン目
「森」をセット
「東屋のエルフ」をプレイ
２ターン目
「森」をセット
「繁茂」をプレイ
「Thermokarst」をプレイして相手の土地を破壊する
３ターン目
「森」をセット
「オーロクスの獣群」をプレイし、追加の「オーロクスの獣群」をサーチ
４ターン目
「森」をセット
「ムウォンヴーリーの酸苔」をプレイして相手の土地を破壊しながら森をサーチ
「オーロクスの獣群」でアタック
５ターン目
「ウラモグの破壊者」をプレイ
「オーロクスの獣群」でアタック
６ターン目
全軍アタック
「ウラモグの破壊者」の「滅殺２」で相手の場はほぼ更地になり勝勢
という感じになります。これが最高の動きですね。
２ターン目に「Thermokarst」で土地を破壊して相手のマナを０にし、その後も「ムウォンヴ―リーの酸苔」などの土地破壊で土地を伸ばさせなければ相手は何もできません。
３ターン目の段階でこちらは６マナ出るのに対し、相手はまだ０マナという驚異のマナ差に注目してください。
そして後はダメ押しの「ムウォンヴ―リーの酸苔」から「ウラモグの破壊者」へ繋げれば圧倒的大差により快勝です。
コモンだけで組んだとは思えないくらいの勝ちっぷりですね。
１ターン目に「東屋のエルフ」じゃなく「繁茂」や「楽園の拡散」でも基本は同じです。
「東屋のエルフ」がいなければ３ターン目に４マナしかでないので「オーロクスの獣群」は出せませんが、土地破壊呪文で相手の動きを縛れば優勢は動きません。
そのままマナ加速をして相手が２マナくらいしか出ない状況でこちらは６～８マナ出るようにし、フィニッシャーを出せば勝てます。
こんな感じで常に相手より数ターン先の動きをする事が理想的な勝ちパターンですね。
このデッキの弱点
順調に回れば驚異的な強さなんですが、ちょっとモタつくと危なかったりもします。
ドローが噛み合わないとモッサリした動きになってしまうビッグマナ特有の弱点が出てしまいますから。
そうなるとただの重いデッキになり、相手のクリーチャーを素通しする状況が続き負けてしまいます。
特に飛行クリーチャーに弱く、１ターン目に出された「秘密を掘り下げる者」が２ターン目に裏返るとキツイです。
一応、対策としてメインに「暗影の蜘蛛」を入れていますが、４マナのアクションでこれを出している時点で土地破壊もマナ加速も遅れているので劣勢ですね。
こうならないためには序盤が勝負なので、初手を見ていけるかいけないかの判断が大切になります。
１ターン目のマナ加速ができないのは論外ですが、その先の展開が見えないのも危ないです。
マナ加速 → 土地破壊 or マナ加速 → フィニッシャー
の流れが見えない手札ならマリガンしてください。
サイドボードの説明
４ 回収蔦
１ 暗影の蜘蛛
４ 垂直落下
とりあえず必要だと思うカードだけ紹介します。
その他のカードは下記リンクを参照してください。
回収蔦
コスト（２)(緑)(緑）のソーサリーで
「アーティファクト１つかエンチャント１つか土地１つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
土地も破壊できる置物対策です。
４マナと重いですが、マナ加速するこのデッキではそこまで負担になりません。
デッキプランを崩さない形で採用できるピッタリなカードだと思います。
暗影の蜘蛛
相手に飛行クリーチャーが多い場合、追加して臨みます。
垂直落下
コスト（１)(緑）のインスタントで
「飛行を持つクリーチャー１体を対象とする。それを破壊する」
という効果を持っています。
軽い飛行クリーチャーが多い相手への対策です。
対策してもデッキの動きが悪くなるので、ブン回りを期待して入れ替えなしで挑むのもアリです。
その他の候補カード
・カビのシャンブラー
カビのシャンブラー
コスト（３)(緑）の「3/3」「ファンガス・ビースト」で
「キッカー(１)(緑)（あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(１緑)を支払ってもよい）」「カビのシャンブラーが戦場に出たとき、それがキッカーされていた場合、クリーチャーでないパーマネント１つを対象とし、それを破壊する」
という能力を持ったクリーチャーです。
６マナでクリーチャー以外なんでも破壊できるのが強く、土地破壊に重点を置くならメインの「暗影の蜘蛛」と入れ替えた方がコンセプトとしてはスッキリしたデッキになりますね。
一貫した構築が好きならこちらを採用してください。
最後に
徹底的に土地を破壊して何もさせないPauper版のハメデッキ「緑単ランデス」を紹介してみました。
先手でブン回ればレガシーやモダンのガチデッキ相手にも勝ってしまうので面白いデッキだと思います。
ビートダウン、コントロール、コンボなど色々なデッキがありますが、ちょっと変わった攻め筋のデッキが欲しくなったらオススメです。
ここまでハッキリとブン回りの勝ちパターンが明確なデッキも珍しいので１つ持ってみてはいかがでしょうか。
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