クリーチャーを並べて圧倒するビートダウンが好きなカズヒコです、こんにちは。
今回は「これ以上シンプルなデッキはないんじゃないか」と思えるデッキ、
Pauper版「白単トークン」
を紹介します。
以前紹介したPauper版「白ウィニー」をオーソドックスなバランス型とするなら、「白単トークン」は攻撃に全振りした超アグロ型ですね。
数で圧倒し、相手を押し潰すことしか考えてない「緑単」のようなデッキです。
ものすごくシンプルで扱いやすい上にメチャクチャ安く組めるので初心者にオススメですね。
このデッキから始めて
「クリーチャーを展開して殴り勝つ」
という基礎を学ぶとMTGの楽しさを味わえると思います。
パーツ的にも5000円しないデッキだと思うのでアグロデッキ入門として1つ持ってみてはいかがでしょうか。
今回は完全に防御を捨てた極端なアグロ型のレシピを紹介するので、まずはクリーチャーで圧倒する快感を味わってみてください。
Pauper版「白単トークン」デッキのレシピ
土地(22枚)
20 平地
2 流砂
クリーチャー(12枚)
4 無私の聖戦士
4 戦隊の鷹
4 古参兵の武具師
呪文(26枚)
4 急報
4 町民の結集
4 金切るときの声
4 三つぞろいの霊魂
4 護衛の誓約
4 正義の突撃
2 レイモス教の再興
サイドボード
4 未達への旅
4 隔離する成長
3 光糸の場
カードの説明
流砂
「(T):(◇)を加える」「(T),流砂を生け贄に捧げる:飛行を持たない攻撃しているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-2の修整を受ける」
という能力を持った土地です。
場にあるだけでタフネス2までのクリーチャーの牽制になります。
アンタップインですし、単色デッキなら色事故の心配も少ないので2枚くらい採用すると役立ちますね。
無私の聖戦士
コスト(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「(1)(白),無私の聖戦士を生け贄に捧げる:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
全体強化手段にもなる便利なクリーチャーで、このデッキに噛み合っています。
受けを捨ててトークンアグロに特化するなら使えるカードですね。
戦隊の鷹
コスト(1)(白)の「1/1」「鳥」で
「飛行」「戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
・デッキ圧縮
・息切れ防止
になり、シンプルなアグロが抱えている弱点を少しだけ補ってくれます。
「1/1 飛行」が数体並ぶと全体強化で勝負が決まるのもあり、このデッキでは地味ながら活躍するクリーチャーです。
古参兵の武具師
コスト(1)(白)の「2/2」「人間・兵士」で
「あなたがコントロールする他のクリーチャーは+0/+1の修整を受ける」
という能力を持ったクリーチャーです。
トークンが抱えるタフネス1の弱点をカバーしてくれます。
クリーチャーの数を減らさずに対策できるので便利なカードですね。
急報
コスト(1)(白)のインスタントで
「白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを2体生成する」
という効果を持っています。
インスタントタイミングで「1/1」トークンを2体生成できるのでコンバットトリックに使えたり、相手のエンドに唱えることでスキなく展開できるメリットがあります。
相手の計算を狂わせられる優秀な呪文ですね。
町民の結集
コスト(1)(白)のソーサリーで
「白の1/1の人間(Human)クリーチャー・トークンを2体生成する」「窮地 ― あなたのライフが5点以下である場合、代わりにそれらのトークンを5体生成する」
という効果を持っています。
数を並べることを優先するこのデッキならではのカードです。
終盤、ライフが5以下のピンチの時は5体もトークンが出せるので逆転も狙える優秀な1枚です。
金切るときの声
コスト(2)(白)(白)のソーサリーで
「飛行を持つ白の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを2体生成する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー3体をタップする」
という効果を持っています。
1枚で「1/1 飛行」トークンを4体も生成できます。
飛行持ちというのが強く、全体強化と合わせて勝負を決めるだけの力がありますね。
三つぞろいの霊魂
コスト(3)(白)(白)のソーサリーで
「召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー1体で、(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う)」「飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを3体生成する」
という効果を持っています。
数が並ぶこのデッキでは「召集」でかなり軽く使える呪文です。
「金切るときの声」と合わせて飛行持ちトークンを大量に展開して圧倒するのがこのデッキの勝ちパターンの1つになります。
護衛の誓約
コスト(1)(白)(白)のインスタントで
「あなたがコントロールする白のクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける」
という効果を持っています。
「1/1」トークンを「3/3」にして一気に殴り勝つ動きを可能にします。
コンバットトリックとしても使えるので「1/1」と油断してアタックしてきた相手クリーチャーを返り討ちにすることもできる便利な呪文ですね。
正義の突撃
コスト(1)(白)(白)のソーサリーで
「あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける」
という効果を持っています。
追加の全体強化手段です。
全体を「+2/+2」修正する呪文が8枚体制になったことで安定したトークンアグロが可能になりました。
レイモス教の再興
コスト(3)(白)のインスタントで
「あなたが平地(Plains)をコントロールしているなら、あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップすることを選んでもよい」「ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける」
という効果を持っています。
土地がフルタップでも使える全体強化です。
「+1/+1」と修正値は小さいですが、相手が油断したスキを突いたり最後の一押しとして活躍しますね。
デッキの説明
・トークン生成呪文
・クリーチャー強化呪文
を中心に組まれたシンプルなトークンアグロデッキです。
「トークンをばら撒き、強化して殴り切る」
やる事はこれだけのPauperで一番分かりやすいデッキですね。
数が並ぶので単体除去に強く、コレと言った対策がないデッキにはかなり厄介な相手だと思います。
メインではかなり圧倒できるので爽快なデッキですよ。
止めるに止められない「3/3飛行」クリーチャーの群れで殴る快感を味わってください。
基本的な動き
「クリーチャー」と「トークン生成呪文」を唱えて、数が並んだら「強化呪文」で一気に強化して殴り切るだけです。
基本的にはマナカーブ通りに唱えていけばOKですが、上手く回ると5ターンキルを狙えます。
理想的な動きとしては・・・
1ターン目
「平地」セット、「無私の聖戦士」をプレイ
2ターン目
「平地」セット、「急報」をプレイ
3ターン目
「平地」セット、「三つぞろいの霊魂」を召集でプレイ
4ターン目
「平地」セット、「金切るときの声」をプレイ、さらにフラッシュバックでもう1度プレイ
5ターン目
という感じになります。
数を並べて強化して圧倒するのが基本ですね。
「踏み荒らし」で押し切る緑単ストンピィのような感じと思ってもらえればいいと思います。
飛行持ちトークンが並ぶので止められにくく、何点通るのかが計算しやすいです。
似た効果のカードが8枚体制で入っているので安定した動きができ、ブン回らなくても毎ターンコツコツ展開して数で優位になったら強化して押し切ればOKです。
別に慌てて勝つ必要はないので、冷静に勝ちの場を作ってからの余裕勝ちでも充分です。
圧倒的な「数の暴力」で押し切ってください。
このデッキの弱点
クリーチャーデッキの殴り合いならどうにかなるんですが、除去が豊富な黒系のコントロールには厳しいものがあります。
メインはどうにかなってもサイドボード後は除去が増えて一掃される可能性が高まりますから。
のような黒が得意とする全体除去や、
のようなトークンを一掃する除去がキツイです。
とは言っても、パウパーの全体除去はダメージや「-1/-1」修正によるものが多いので
・光糸の場
のようなカードで対策できなくもないです。
ただ、デッキの仕組みが単純なだけに全体除去を対策しても、脅威になる「トークン生成呪文」と「強化呪文」に絞ってカウンターを構えられるだけで勝ち切れなかったりします。
序盤に的確に対処されて息切れしてしまうとアドを取る手段がないのでコントロールに悠々と優位な場を作られて終わりますから。
対コントロールのサイド後は展開する駆け引きが求められる難しい戦いになりますね。
サイドボードの説明
4 天界のほとばしり
4 未達への旅
4 隔離する成長
3 光糸の場
天界のほとばしり
コスト(白)(白)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは攻撃かブロックしているクリーチャーを1体生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
対象を取る除去が効かないクリーチャーが多い「呪禁オーラ」のようなデッキ対策です。
クリーチャーの戦闘では相打ちが取れないので入れています。
1度見せると通用しないので気休めにしかなりませんけどね。
未達への旅
コスト(1)(白)のエンチャントで
「未達への旅が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それを追放する」「未達への旅が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」
という効果を持っています。
クリーチャー除去が必要な事があるかもしれないので入れています。
これを入れると爆発力が落ちるので難しい所なんですけどね・・・
元々、これをメインに4枚採用したリストで調整をしていたんですが、攻めに重点を置くために抜いたカードなのでチグハグ感があります。
割り切ってサイドからも抜いた方がいいか迷う1枚です。
隔離する成長
コスト(白/緑)(白/緑)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。その後居住を行う」
という効果を持っています。
トークンデッキならではの「解呪」系カードです。
「居住」のおかげでトークンのコピーを生み出せる分、ちょっとだけ得なのでこちらにしています。
光糸の場
コスト(1)(白)のエンチャントで
「あなたがコントロールするクリーチャーは+0/+1の修整を受ける」「変異(1)(白)(あなたはこのカードを、(3)で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてもよい)」
という効果を持っています。
「変異」を持ったタフネスを1上げるエンチャントです。
ダメージ系の全体除去対策やアグロに対し戦闘ですぐやられないように入れています。
耐えながら数を並べ、機を見て逆転する受け身な攻めというまた違った動きになって面白いカードですね。
その他の候補カード
・アイケイシアの投槍兵
・魂の管理人
・魂の従者
・補強
・主の募兵
・虹色の断片
・隔離されたステップ
アイケイシアの投槍兵
コスト(白)の「1/1」「人間・兵士」で
「アイケイシアの投槍兵はその上に投槍(javelin)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る」「(T),アイケイシアの投槍兵から投槍カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。これはそれに1点のダメージを与える」
という能力を持ったクリーチャーです。
1ターン目に出せると相手のタフネス1クリーチャーへの牽制になります。
「秘密を掘り下げる者」のようなクリーチャーの展開を遅らせられるメリットはありますがやや受け身なカードですね。
元々のレシピにも入っていたんですが、攻めを重視するために抜きました。
魂の管理人、魂の従者
コスト(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
「魂の従者」はライフ回復が任意になっているため忘れると修正ができないので注意が必要です。
この2体を採用し、ライフ回復を重点に置いたソウルシスターズ型に組むという構築もあるみたいです。
これも受け身の構築なので好みが分かれそうですね。
補強
コスト(2)(白)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+0の修整を受ける・あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+0/+2の修整を受ける
という効果を持っています。
自分のクリーチャー全体のパワーかタフネスを2上げる3マナのインスタントです。
パワーを2上げる事に重点を置くなら「レイモス教の再興」と入れ替えるのはアリかもしれません。
主の募兵
コスト(3)(白)のソーサリーで
「白の1/1のキスキン(Kithkin)・兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを2体生成する」「回顧(あなたはこのカードを、それの他のコストの支払いに加えて土地カードを1枚捨てることで、このカードをあなたの墓地から唱えてもよい)」
という効果を持っています。
「回顧」持ちのトークン生成呪文です。
4マナで1/1を2体生成するだけなので効率が悪いですが、終盤の息切れを防止するために1~2枚採用してもいいかもしれません。
虹色の断片
コスト(2)(白)のインスタントで
「このターン、あなたが選んだ色の発生源が与えるすべてのダメージを軽減する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー1体をタップする」
という効果を持っています。
白定番のダメージ軽減カードです。
受け身の構築が好きならサイドボードに2~3枚入れてもいいと思います。
隔離されたステップ
「隔離されたステップはタップ状態で戦場に出る」「(T):(白)を加える」「サイクリング(白)((白),このカードを捨てる:カードを1枚引く)」
という能力を持った土地です。
白のサイクリングランドです。
終盤にムダに引いた時にドローできるように2枚くらい採用したリストがあります。
タップインが原因で負ける事もあるのでこの辺は好みですね。
最後に
Pauperで一番シンプルな動きのアグロデッキ「白単トークン」を紹介してみました。
「クリーチャーを並べて強化して殴る」
というシンプルだけど王道のビートダウンの動きを学ぶには最適なデッキだと思います。
分かりやすいアグロデッキが好きな方には特にオススメです。
パウパートップクラスに安く組めますし、回してみると単調とはいえなかなか強いのでアグロ入門として組んでみてはいかがでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿