【MTG】Pauper版「赤単ブリッツ」の紹介 「窯の悪鬼」をフィーチャーしたコンボ系アグロ

2022/08/18

デッキ紹介(パウパー)

t f B! P L

※このブログではアフィリエイト広告を利用しています。


こんにちは、カズヒコです。

今回は、最近のPauperでよく見かけるアグロデッキ

Pauper版「赤単ブリッツ」

を紹介します。

このデッキは、インスタントやソーサリーを唱えるとパワーが上がる


といったクリーチャーをフィーチャーしたコンボ系アグロデッキです。

前に紹介した


の流れを汲み、よりシンプルに仕上げたデッキですね。

色々回して調整した結果、世間に出回ってるレシピより安価で組めて強さもある形に仕上がったのでレシピとデッキの概要を紹介します。

攻撃力抜群の単色アグロがお好きな方は、ぜひお試しください。

Pauper版「赤単ブリッツ」のレシピ

土地(18枚)

18 山

クリーチャー(12枚)

4 僧院の速槍
4 祭り壊し
4 窯の悪鬼

呪文(30枚)

4 稲妻
2 溶岩の投げ矢

4 突破
4 祖先の怒り
4 変異原性の成長
2 無謀なる突進

3 ティムールの激闘
3 使徒の祝福

4 無謀なる衝動

サイドボード

4 紅蓮破
4 似姿焼き
3 鋭い痛み
3 焦熱の連続砲撃
1 使徒の祝福

※ 2023年12月4日に「僧院の速層」が禁止になりました。このデッキを組む時は「ギトゥの増幅士」などに入れ替えてください。

カードの説明

僧院の速槍

コスト(赤)の「1/2」「人間・モンク」で

「速攻」

「果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける)

という能力を持ったクリーチャーです。

このカードがコモン落ちしたことで1マナクリーチャーの枠がかなり改善されました。

速攻」による奇襲性もあり、このデッキにピッタリなアタッカーですね。

※ 2023年12月4日に禁止カードになりました。

祭り壊し

コスト(1)(赤)の「1/3」「デビル」で

「あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、祭り壊しは+2/+0の修整を受ける」

という能力を持ったクリーチャーです。

タフネスが1上がり、パワーの修正が1落ちた「窯の悪鬼」ですね。

爆発力がやや劣るものの、「窯の悪鬼」8枚体制のようになって安定度が増しました。

インスタントやソーサリーを3回も唱えれば「7/3」という充分なサイズになりますし、使ってみるとけっこう強いカードですね。

窯の悪鬼

コスト(1)(赤)の「1/2」「エレメンタル・ビースト」で

「あなたがインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えるたび、窯の悪鬼はターン終了時まで+3/+0の修整を受ける」

という能力を持ったクリーチャーです。

インスタントやソーサリーを3回唱えればパワーが10に到達し、もし「ティムールの激闘」などで「二段攻撃」を付けていたらいきなり20点ダメージを狙える爆発力があります。

パウパーではこのカードを中心としたデッキが組めるほどのポテンシャルを持った強力なクリーチャーですね。

稲妻

コスト(赤)のインスタントで

「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える」

という効果を持っています。

赤定番の1マナ3点火力ですね。

このデッキでは「インスタントを唱えるとパワーが上がるクリーチャー」を使っているので

・最後の一押し
・ブロッカーの排除

などに使いながら強化呪文のように機能します。

溶岩の投げ矢

コスト(赤)のインスタントで

「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。溶岩の投げ矢はそれに1点のダメージを与える」

「フラッシュバック ― 山(Mountain)1つを生け贄に捧げる(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する)

という効果を持っています。

1マナ1点火力というパッとしない性能ですが

「山1つを生け贄に捧げる」

という「フラッシュバック」コストが優秀で「窯の悪鬼」などの能力を山1枚で2回誘発させられます。

タフネス1の除去にも役立ちますし

「1ターン中に多くの呪文を唱えたい」

というこのデッキに噛み合った火力ですね。

突破

コスト(赤)のソーサリーで

「ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーはトランプルを得る(トランプルを持つクリーチャーは余剰の戦闘ダメージをこれが攻撃しているプレイヤーかプレインズウォーカーに与えることができる)

「カードを1枚引く」

という効果を持っています。

自軍のクリーチャーすべてに「トランプル」を付与しながら1ドローで続く呪文を引き込めます。

対象を取らないので、クリーチャーがいなくても1マナ1ドローとして使える便利な呪文ですね。

祖先の怒り

コスト(赤)のソーサリーで

「クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それはトランプルを得て+X/+0の修整を受ける。Xは、あなたの墓地にあり《祖先の怒り/Ancestral Anger》という名前を持つカードの総数に1を足した値に等しい」

「カード1枚を引く」

という効果を持っています。

このデッキに必要な突破力と、ドローでの連鎖に繋げられる便利なカードです。

変異原性の成長

コスト(緑/Φ)のインスタントで

「(緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる」

「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける」

という効果を持っています。

0マナの強化呪文として使えるので

・フルタップでも撃てる意外性
・1ターン中の呪文回数の水増し

などで相手の予想を裏切るプレイングが可能になります。

このデッキでは決め手になる強さを持ったカードですね。

無謀なる突進

コスト(赤)のソーサリーで

「クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/+0の修整を受け速攻を得る」

「フラッシュバック(2)(赤)(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する)

という効果を持っています。

「速攻」の付与によって「窯の悪鬼」を出したターンにいきなり襲い掛かれます。

除去が多いコントロールのスキを突き、1ターンで決める奇襲性の高い動きを可能にする強力なカードです。

ティムールの激闘

コスト(1)(赤)のインスタントで

「クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時までそれは二段攻撃を得る」

「獰猛 ― あなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしているなら、ターン終了時まで、その対象としたクリーチャーはさらにトランプルを得る」

という効果を持っています。

パワーが10近くになった「窯の悪鬼」などに唱えることで

「10/2」「二段攻撃」「トランプル」

という一撃で20点を与えにいくバケモノに変える決め手級のカードです。

チャンプブロックを許さない「トランプル」の付与が大きく、勝負を決める強さがありますね。

使徒の祝福

コスト (1)(白/Φ)のインスタントで

「(白/Φ)は(白)でも2点のライフでも支払うことができる」

「あなたがコントロールするアーティファクト1つかクリーチャー1体を対象とする。あなたはアーティファクトか色を1色選ぶ。それはターン終了時までプロテクション(その選ばれた性質)を得る」

という効果を持っています。

核となるクリーチャーを除去から守るために入れています。

場合によっては「プロテクション」でブロックされないようにもでき、攻めにも守りにも強いカードですね。

無謀なる衝動

コスト(1)(赤)のソーサリーで

「あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を追放する。次のあなたのターンの終了時まで、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい」

という効果を持っています。

時間制限がありますが、2マナ2ドローのように使える呪文です。

土地が追放されてもムダにならないようにランドセットする前にプレイするのが基本ですね。

デッキの説明

「窯の悪鬼」の爆発力を中心とした赤単のアグロデッキです。

採用している3種類のクリーチャー

・僧院の速槍
・祭り壊し
・窯の悪鬼

は、インスタントやソーサリーを唱えると強化されるので、何気ない呪文が強化呪文みたいになるのが面白いですね。

・早ければ3ターンキル
・遅くても5ターンキル

くらいで勝負が決まるアグロ感満載なデッキなので、早い勝ちを狙いたいならオススメです。

今回のレシピは、巷でよく使われている


といった、ちょっと高めのカードを使わないリーズナブルなレシピになっています。

マナを減らさず呪文の回数を増やせる「魔力変」は優秀ですが、なくても問題なく回るので大丈夫ですよ。

「魔力変」は必須パーツのようでそうでもない感じなので、安さを求めるなら

「1マナのドロー付き強化呪文」

と入れ替えるのもアリですね。

基本的な動き

このデッキがやることは

・クリーチャーを出す
・呪文を唱えて強化して殴り勝つ

だけです。

理想的な動きをイメージしてもらうために3ターンキルの動きを紹介します。

3ターンキルの動き

1ターン目

「山」セット

「僧院の速槍」をプレイ

アタック(計1点)

2ターン目

「山」セット

「窯の悪鬼」をプレイ

「僧院の速槍」でアタック(計2点)

3ターン目

「山」セット

「突破」をプレイ

(「僧院の速槍」が「2/3」「トランプル」、「窯の悪鬼」が「4/2」「トランプル」になる)

2体でアタック

ダメージ解決前に「変異原性の成長」を「窯の悪鬼」にプレイ

(「僧院の速槍」が「3/4」、「窯の悪鬼」が「9/4」になる)

「ティムールの激闘」を「窯の悪鬼」にプレイ

(「僧院の速槍」が「4/5」、「窯の悪鬼」が「13/4」になり「二段攻撃」がプラスされる)

ダメージが通れば、計32点で勝ち

という感じになります。


一番簡単なのは2つの呪文と「ティムールの激闘」で「窯の悪鬼」を

・パワー10
・二段攻撃
・トランプル

にするパターンですね。

他にも


を複数持っていれば1ターン中に4~5回 呪文を唱えて、合計ダメージを20以上にするパターンもあります。

そんなに慌てなくても2ターン目に「無謀なる衝動」を唱えて場を整えながら5ターンキルを狙うのもアリです。

一撃を狙わなくても普通にビートダウンとして殴り勝つパターンもありますね。

この辺は色々あるので、実際に回して体感してみてください。

「無謀なる突進」で一撃を狙うパターン

「無謀なる突進」を入れているレシピの場合、

・場に「山」が5枚

手札に

・窯の悪鬼
・無謀なる突進
・ティムールの激闘

があればフルタップの相手をいきなり仕留めることも可能です。

動きとしては

① 「窯の悪鬼」をプレイ

② 「無謀なる突進」を「窯の悪鬼」にプレイ(「7/2」「速攻」になる)

③ 「ティムールの激闘」を「窯の悪鬼」にプレイ(「10/2」「速攻」「二段攻撃」「トランプル」になる)

④ そのままアタック、通れば20点ダメージで勝ち

みたいな感じです。

対コントロールではクリーチャーを出しても返しのターンで除去されるので、出したターンに仕留める動きがあると強いですね。

このデッキの弱点

・単体除去が豊富なデッキに弱い
・軽減系呪文も苦手

単体除去が豊富なデッキに弱い

黒や赤など、クリーチャー除去が多いデッキは苦手です。

クリーチャーが生き残らなければ何もできないのがこの手のデッキの宿命なので、

・使徒の祝福
・無謀なる突進

などを使って「除去をかわす」か「出したターンに仕留める」というプレイングが必要になりますね。

軽減系呪文も苦手

1体で大ダメージを狙う展開が多いので


みたいな赤を狙い撃ちするような軽減カードが苦手です。

今は滅多に見ませんが「赤の防御円」なんかをポンと出されたら絶望ですよ。

一応、サイドボードにある「鋭い痛み」で対策はできなくもないですが、厳しい勝負になるのは避けられませんね。

サイドボードの説明

4 紅蓮破
4 似姿焼き
3 鋭い痛み
3 焦熱の連続砲撃
1 使徒の祝福

紅蓮破

コスト(赤)のインスタントで

以下から1つを選ぶ

・呪文1つを対象とし、その色が青である場合、それを打ち消す

・パーマネント1つを対象とし、その色が青である場合、それを破壊する

という効果を持っています。

赤の天敵である青対策として定番のカードですね。

赤単ならとりあえず入れておく必要のあるカードだと思います。

似姿焼き

コスト(赤)のインスタントで

以下から1つを選ぶ

・アーティファクト1つを対象とする。それを破壊する

・攻撃クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける

という効果を持っています。

アーティファクト対策をしながら、場合によっては強化呪文として攻めにも使える便利カードです。

このデッキならではの相性抜群なアーティファクト対策ですね。

鋭い痛み

コスト(1)(赤)のインスタントで

「このターン、ダメージは軽減できない」

「フラッシュバック(赤)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する)

という効果を持っています。

白が得意とする軽減呪文への対策です。

お守りとして入れておくと安心ですね。

焦熱の連続砲撃

コスト(2)(赤)のインスタントで

「焦熱の連続砲撃は、海賊(Pirate)でない各クリーチャーにそれぞれ2点のダメージを与える」

という効果を持っています。

トークンなどの小粒クリーチャー対策です。

相手の方が展開が早く、対処に困る高速アグロが多いなら必要なカードですね。

使徒の祝福

対コントロールへの除去対策に追加で入れて4枚体制で挑みます。

その他の候補カード

・死の国の憤怒犬

・電謀
・炎の斬りつけ

・魔力変
・信仰無き物あさり

・溶鉄の雨
・トーモッドの墓所

死の国の憤怒犬

コスト(1)(赤)の「3/1」「エレメンタル・犬」で

「各戦闘で、死の国の憤怒犬は可能なら攻撃する」

「脱出 ― (3)(赤),あなたの墓地から他のカード3枚を追放する(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい)

「死の国の憤怒犬は+1/+1カウンターが1個置かれた状態で脱出する」

という能力を持ったクリーチャーです。

「脱出」によって墓地にカードがある限り何度でも蘇ることができるので、除去が豊富なデッキへのサイドボード要員として採用されています。

コントロールデッキが隆盛しているなら長い戦いを意識してサイドに4枚入れて備えるといいですね。

電謀

コスト(赤)のインスタントで

「あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。電謀はそれに1点のダメージを与える」

「超過(1)(赤)(あなたはこの呪文をその超過コストで唱えてもよい。そうしたなら、電謀はあなたがコントロールしていない各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える)

という効果を持っています。

タフネス1を意識するなら軽いこちらがいいですね。

炎の斬りつけ

コスト(赤)のソーサリーで

「クリーチャー1体を対象とする。炎の斬りつけはそれに4点のダメージを与える」

という効果を持っています。

タフネス4以下のやっかいなクリーチャー対策として使える呪文です。

魔力変

コスト(1)(赤/緑)のインスタントで

「望む色の組み合わせのマナ2点を加える」

「カードを1枚引く」

という効果を持っています。

今回のレシピでは抜きましたが

「マナと手札を減らさず呪文の回数を増やせる」

という点はこのデッキと噛み合っています。

「赤単ブリッツ」ではほぼ100%のプレイヤーが4枚入れているので、無難な構築にするなら入れた方が安心かもしれません。

信仰無き物あさり

コスト(赤)のソーサリーで

「カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる」

「フラッシュバック(2)(赤)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する)

という効果を持っています。

手札は増えませんが1マナで2枚掘れるのは強く、ドローを重視するなら使えるカードです。

溶鉄の雨

コスト(1)(赤)(赤)のソーサリーで

「土地1つを対象とし、それを破壊する。その土地が基本でなかった場合、溶鉄の雨はその土地のコントローラーに2点のダメージを与える」

という効果を持っています。

土地対策として無難な選択になるカードです。

相手が回る前に倒す方針のデッキなのでチグハグ感がありますが、もし出されたら終わりな致命的な土地が収録されたら必要な時がくるかもしれません。

トーモッドの墓所

コスト(0)のアーティファクトで

「(T),トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地からカードをすべて追放する」

という効果を持っています。

どの色でも使える一番無難な墓地対策ですね。

動きの邪魔をしないので墓地利用デッキが隆盛した時はこれがオススメです。

最後に

2022年8月現在、Pauperでかなりの使用率を誇るデッキ

Pauper版「赤単ブリッツ」

を紹介してみました。

動きとしてはシンプルで、分かっていても止め切れない強さがあるので

・分かりやすいデッキを求めている初心者
・短時間で決着がつく高速アグロが好き

といった人にオススメです。

バーンとは違う「殴り勝つ赤の魅力」を体感したければ、ぜひ手に取ってみてください。

スポンサーリンク

検索

スポンサーリンク

QooQ