「ナヤズー」好きなカズヒコです、こんにちは。
今回は、以前紹介した
モダン版「超速ナヤズー」
を色々と調整した結果、レシピが良い感じにまとまったのでその修正版を紹介します。
前のレシピが抱えていた
・たまにある色マナの不具合
・イマイチなクリーチャーの存在
という問題を解決し、さらなる全力アグロへと進化を遂げました。
赤緑系のアグロ好きにはピッタリなデッキだと思うので、2021年10月時点での完成版をお楽しみください。
2021年完成版、モダン「超速ナヤズー」のレシピ
土地(18枚)
2 山
1 森
2 踏み鳴らされる地
2 聖なる鋳造所
4 樹木茂る山麓
3 吹きさらしの荒野
4 乾燥台地
クリーチャー(34枚)
4 野生のナカティル
4 ゴブリンの先達
4 密林の猿人
4 ゴブリンの奇襲隊
4 炎樹族の使者
4 火打ち蹄の猪
2 終わりなき踊りのガリア
4 無謀な奇襲隊
4 ゴーア族の暴行者
呪文(8枚)
4 稲妻
4 アタルカの命令
サイドボード
3 流刑への道
3 高山の月
3 削剥
3 自然への回帰
3 安らかなる眠り
前回の「超速ナヤズー」からの修正点
使っているパーツはほぼ一緒なので、デッキやカードの詳しい解説は下記リンクから前回の記事をご覧ください。
今回のレシピの大きな修正点は
・赤マナを重視した土地構成
・「ナーナムの改革派」の退場
の2つです。
具体的には
・寺院の庭 1枚
・吹きさらしの荒野 1枚
・ナーナムの改革派 4枚
を抜き
・山 1枚
・乾燥台地 1枚
・火打ち蹄の猪 2枚
・ゴーア族の暴行者 2枚
と入れ替えました。
なぜこのような選択をしたのか、それぞれ解説します。
赤マナを重視した土地構成
前回のレシピでは「ナーナムの改革派」を採用しているため、緑マナがちょっと必要だったのもあり
・寺院の庭
という「(白)か(緑)が出るショックランド」を1枚採用していました。
「野生のナカティル」のサイズを上げるために緑マナを確保しながら「平地」を場に出す必要があったりもしましたからね。
しかし、この土地があると稀に色マナの不具合があって上手く回らないことがあったんです。
というのもこのデッキでは
・ゴブリンの奇襲隊
での奇襲を売りにしているので、2ターン目には赤マナが2つ出せる必要があるからです。
手札のクリーチャーを展開するためとはいえ1~2ターン目に「寺院の庭」をサーチした場合、土地2つでは「(赤)(赤)」が確保できず、次のドローで「ゴブリンの奇襲隊」を引いた時に「キッカー」で使えない不具合がありました。
デッキには土地が18枚しか入ってないため追加で土地を引く確率が低く、初手にある2枚の土地で回す必要があり、ここで「(赤)(赤)」が確保できないと致命傷になります。
「数を並べて全体強化で3ターン以内に殴り切る」
というのを売りにしたアグロなのに「ゴブリンの奇襲隊」が安定して使えないとキルターンが伸びてしまいますから。
なので「(赤)(赤)」を確保するのを重視する構築に変更し、緑マナを必要とする原因だった
・ナーナムの改革派 4枚
を退場させ、土地のバランス的にも「山」をサーチすることを重視して
・寺院の庭 1枚
・吹きさらしの荒野 1枚
を抜き
・山 1枚
・乾燥台地 1枚
と入れ替えました。
この構成なら1枚だけ入っている「森」さえ引かなければ2ターン目に「(赤)(赤)」が確保できるので、高確率で安定した動きができます。
「山」を1枚追加したことで「流刑への道」や「廃墟の地」を使われた時の
「基本土地がないからサーチできない」
という事態を緩和でき、「山」をサーチして次のターンの反撃を狙える赤を重視したシンプルなアグロとしてスッキリまとまった感じがあります。
回していてちょっとストレスだった「寺院の庭」のモヤモヤが消え、明確に強くなりましたね。
「ナーナムの改革派」の退場
1ターン目にクリーチャーを展開することが大切だと思い採用していた「ナーナムの改革派」でしたが、ちょっと使いずらい感じがあったので抜きました。
順調に使えれば
「1マナ 2/3 接死」
という優秀さがあるとはいえ、先ほど説明した色マナの不具合の原因になったり、初手にない場合の弱さが目立ち、デッキのバランスを悪くしている感じがありましたから。
実際に回してみると1マナクリーチャーは
・野生のナカティル
・ゴブリンの先達
・密林の猿人
の12枚で充分だったので、中途半端さがある「ナーナムの改革派」は
・火打ち蹄の猪
・ゴーア族の暴行者
という「いつ引いても強いカード」と入れ替えることで決め手が増し、デッキ全体のパワーが底上げされました。
3ターン目以降に「ナーナムの改革派」を引く弱さが消え、強いカードだけになったので不安がなくなりましたね。
「全力アグロ」
と呼べる本格的なアグロとして完成に近づいた感じがあります。
サイドボードの説明
3 流刑への道
3 高山の月
3 削剥
3 自然への回帰
3 安らかなる眠り
このデッキ自体が3ターンキルを狙うコンボのようなビートダウンなので入れ替えは多くて3~4枚程度というのもあり、広く対応できるように3枚ずつ散らしました。
それぞれちょっと説明しますね。
流刑への道
コスト(白)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という効果を持っています。
シンプルな追放系クリーチャー除去ですね。
サイズの大きい「タルモゴイフ」のようなクリーチャーがいると止まってしまうのでその対策に入れます。
デッキのバランスを崩さないように
・火打ち蹄の猪 1~2枚
・ゴーア族の暴行者 1~2枚
との入れ替えが無難ですね。
高山の月
コスト(赤)のエンチャントで
「高山の月が戦場に出るに際し、基本でない土地カードのカード名1つを選ぶ」「対戦相手がコントロールしていてその選ばれた名前を持つ土地はすべての土地タイプと能力を失い、「(T):好きな色1色のマナ1点を加える。」を得る」
という効果を持っています。
「ウルザの物語」や「ウルザトロン」の対策に使います。
ただ、「ウルザトロン」の場合は回る前に倒す方がいいかもしれないので入れ替えを迷う部分もありますね。
これも先ほどと同じく
・火打ち蹄の猪 1~2枚
・ゴーア族の暴行者 1~2枚
との入れ替えが無難だと思います。
削剥
コスト(1)(赤)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・クリーチャー1体を対象とする。削剥はそれに3点のダメージを与える・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する
という効果を持っています。
アーティファクトだけじゃなくクリーチャー除去の追加にもなるので便利ですね。
これも
・火打ち蹄の猪 1~2枚
・ゴーア族の暴行者 1~2枚
との入れ替えが無難です。
自然への回帰
コスト(1)(緑)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・アーティファクト1つを対象とする。それを破壊する・エンチャント1つを対象とする。それを破壊する・墓地にあるカード1枚を対象とする。それを追放する
という効果を持っています。
・厄介なエンチャント対策
・追加のアーティファクト対策
・ちょっとした墓地対策
に使います。
これも
・火打ち蹄の猪 1~2枚
・ゴーア族の暴行者 1~2枚
との入れ替えが無難ですね。
安らかなる眠り
コスト(1)(白)のエンチャントで
「安らかなる眠りが戦場に出たとき、すべての墓地にあるすべてのカードを追放する」「カードかトークンがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する」
という効果を持っています。
「白を使うならコレ!」
と言えるくらいシンプルで優秀な墓地対策ですね。
これも
・火打ち蹄の猪 1~2枚
・ゴーア族の暴行者 1~2枚
をお好みで抜いて入れ替えてください。
その他の候補カード
・スレイベンの守護者、サリア
スレイベンの守護者、サリア
コスト(1)(白)の「2/1」「人間・兵士」で
「先制攻撃」「クリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる」
という能力を持った伝説のクリーチャーです。
サイドボードに3枚くらい採用してコンボやコントロール相手に入れるといいですね。
こちらも速度が命のコンボのようなデッキですが、ちょっと「サリア」を入れることで
「コンボデッキがモタついてるスキに殴り切る」
というプランもできますから。
対コントロールでは「至高の評決」のような全体除去が1ターン遅れるのが大きく、最後の決め手になったりもします。
入れ替える場合、「サリア」の影響を受ける
・アタルカの命令 1~2枚
を抜いた方が負担なく回ると思います。
あとは先ほどと同じく
・火打ち蹄の猪 1~2枚
・ゴーア族の暴行者 1~2枚
をその時の気分で抜くといいんじゃないでしょうか。
最後に
色々調整する中で良い感じにまとまったモダンの「超速ナヤズー」2021年完成版を紹介してみました。
メインの迷いなく突っ込むアグロ感は速攻デッキ好きにはたまらないと思います。
序盤特化のコンボ型ビートダウンとしてお試しいただけたら幸いです。
追記 2022年1月 除去を入れたバランス型に調整しました
「しばらくはレシピを固定できそう」
と思っていたんですが、2ヵ月くらい回していたら
・ちょっと重い
・メインから除去呪文が必要かも
といった課題が見つかったので
・苛立たしい小悪魔
・流刑への道
をメインに採用してそれらの課題を解決したレシピに調整しました。
トガりすぎずバランスがよくなって扱いやすくなったと思います。
詳しくは下記リンクの記事をご覧ください。
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