クリーチャー0のデッキにちょっと憧れるカズヒコです、こんにちは。
今回は、コントロール大好きな方にオススメのPauperデッキ
「青黒コントロール ノンクリーチャー」
を紹介したいと思います。
このデッキは、コントロール好きが1度は憧れたことのある
「クリーチャーを全く使わないタイプ」
のコントロールデッキです。
MTGで主要なカードであるクリーチャーを使わずに呪文のみで組むなんてちょっとロマンですよね。
レアがないと難しそうなのに、これがコモン構築のパウパーで組めるっていうのが面白い所です。
「ノンクリーチャーデッキをコモンのみで」
こんな縛りを見事に達成したデッキとしてお楽しみいただけると幸いです。
コントロール大好きで、ジワジワと締め上げるような勝ち方が好きな方はぜひお試しください。
Pauper版「青黒コントロール ノンクリーチャー」のレシピ
土地(22枚)
8 島
4 沼
4 陰鬱な僻地
4 ディミーアのギルド門
2 ディミーアの水路
クリーチャー(0枚)
なし
呪文(38枚)
4 選択
1 ミューズの囁き
4 対抗呪文
1 禁制
4 見栄え損ない
4 無垢の血
3 苦悶のねじれ
2 喪心
2 悪魔の布告
2 チェイナーの布告
1 残響する衰微
1 残響する真実
2 エヴィンカーの正義
1 墓所への乱入
2 清純のタリスマン
2 血まみれの書の呪い
2 神秘の指導
サイドボード
4 強迫
2 喪心
1 禁制
1 否認
1 残響する衰微
1 残響する真実
1 エヴィンカーの正義
4 虚無の呪文爆弾
カードの説明
陰鬱な僻地
「陰鬱な僻地はタップ状態で戦場に出る」「陰鬱な僻地が戦場に出たとき、あなたは1点のライフを得る」「(T):(青)か(黒)を加える」
という能力を持った土地です。
パウパーでは定番のタップイン2色ランドですね。
1点ライフを回復できるおまけもついて悪くない土地だと思います。
ディミーアのギルド門
「土地 — 門(Gate)」「ディミーアのギルド門はタップ状態で戦場に出る」「(T):(青)か(黒)を加える」
という能力を持った土地です。
追加の2色ランドです。
ダブルシンボルの呪文を安定して唱える助けになります。
ディミーアの水路
「ディミーアの水路はタップ状態で戦場に出る」「ディミーアの水路が戦場に出たとき、あなたがコントロールする土地を1つ、オーナーの手札に戻す」「(T):(青)(黒)を加える」
という能力を持った土地です。
土地のバウンスとタップインというデメリットがありますが、2マナ出るメリットがあります。
ゆっくりしたデッキなのでテンポの悪さも多少はマシですね。
選択
コスト(青)のインスタントで
「占術1を行う」「カードを1枚引く」
という効果を持っています。
シンプルな1マナドロー呪文です。
インスタントタイミングで動くことを重視して採用しました。
ドローの質を重視するなら「定業」と入れ替えてもOKです。
ミューズの囁き
コスト(青)のインスタントで
「バイバック(5)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(5)を支払ってもよい。そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える)」「カードを1枚引く」
という効果を持っています。
序盤はシンプルな1マナ1ドロー、後半は6マナで毎ターンドローという使い方ができます。
終盤の手札補充に活躍しますね。
対抗呪文
コスト(青)(青)のインスタントで
「呪文1つを対象とし、それを打ち消す」
という効果を持っています。
シンプルな確定2マナカウンターです。
構えていればほとんどの脅威を排除できるので頼れる1枚です。
禁制
コスト(1)(青)のインスタントで
「キッカー(2)(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で(2)を支払ってもよい)」「呪文1つを対象とする。それのマナ総量が2以下であるなら、それを打ち消す。それがキッカーされていたなら、代わりにそのマナ総量が4以下であるならそれを打ち消す」
という効果を持っています。
色拘束の薄い2マナカウンターです。
序盤の脅威を排除しつつ、後半は4マナまで対応できるカウンターとして活躍するので腐らない強さがあります。
見栄え損ない
コスト(黒)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-2/-2の修整を受ける」
という効果を持っています。
序盤のクリーチャーをスムーズに対処できる1マナ除去です。
速いアグロ相手には必須になるカードですね。
無垢の血
コスト(黒)のソーサリーで
「各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
1マナの布告除去です。
こちらはクリーチャーがいないので何も気にせずに使えます。
苦悶のねじれ
コスト(青)(黒)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-3/-0の修整を受ける」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-0/-3の修整を受ける」
という効果を持っています。
タフネス3までを除去できる呪文です。
1体を除去、もう1体のパワーを下げて無力化するといった延命や、多色なので「ギルドパクトの守護者」を除去できる強さがあります。
喪心
コスト(1)(黒)のインスタントで
「伝説でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
伝説のクリーチャーを見かけないパウパーでは確定2マナ除去として活躍します。
これのおかげで除去呪文の安定性が上がりましたね。
悪魔の布告
コスト(1)(黒)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる」
という効果を持っています。
インスタントなのでいつでも使える布告除去です。
チェイナーの布告
コスト(1)(黒)のソーサリーで
「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、クリーチャー1体を生け贄に捧げる」「フラッシュバック(5)(黒)(黒)」
という効果を持っています。
フラッシュバックを持っているので長い戦いも見据えた布告除去です。
布告除去で迷ったらコレを採用すればOKと言えるカードですね。
残響する衰微
コスト(1)(黒)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とする。それと、そのクリーチャーと同じ名前を持つ他のすべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-2/-2の修整を受ける」
という効果を持っています。
トークンをまとめて除去できるので採用しています。
相手によっては刺さるカードですね。
残響する真実
コスト(1)(青)のインスタントで
「土地でないパーマネント1つを対象とする。それと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを、オーナーの手札に戻す」
という効果を持っています。
土地以外の万能バウンスなのでだいたいの脅威に対応できます。
トークンを一掃できるので重宝するカードです。
エヴィンカーの正義
コスト(2)(黒)(黒)のソーサリーで
「バイバック(3)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(3)を支払ってもよい。そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える)」「エヴィンカーの正義は、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える」
という効果を持っています。
タフネス2までに効く全体除去です。
このデッキではバイバックで使い回してライフを責める使い方もするフィニッシャーです。
墓所への乱入
コスト(2)(黒)のインスタントで
「プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを追放する。これにより追放されたカード1枚につき、あなたは3点のライフを得る」
という効果を持っています。
墓地のクリーチャー対策をしながらライフ回復もできる強力なカードです。
アグロのクリーチャーを除去しまくったあとに「神秘の指導」からサーチして回復すると強いですね。
一気に30点以上回復することもあり、アグロの心を折れる1枚です。
清純のタリスマン
コスト(3)のアーティファクトで
「(T):(◇)を加える。あなたは1点のライフを得る」
という効果を持っています。
毎ターン1点ずつ回復できるのが地味ながら強いです。
「エヴィンカーの正義」の被害も抑えられるので安心して使うことができますね。
小さなアドが大切なゆっくりしたコントロールならではのマナアーティファクトだと思います。
血まみれの書の呪い
コスト(2)(青)のオーラ・呪いで
「エンチャント(プレイヤー)」「エンチャントされているプレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーはカードを2枚切削する」
という効果を持っています。
このデッキの勝ち手段です。
地道にライブラリーアウトでの勝利を目指します。
神秘の指導
コスト(3)(青)のインスタントで
「あなたのライブラリーからインスタント・カードか瞬速を持つカードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す」「フラッシュバック(5)(黒)」
という効果を持っています。
その時の状況に応じて必要なインスタント呪文をサーチすることで柔軟な動きを可能にしてくれるカードです。
何をサーチするかで実力差も出るので面白いカードだと思います。
デッキの説明
Pauper版の「青黒コントロール」をクリーチャーなしで組んだデッキです。
前に紹介した「青黒コントロール(神秘の指導)」のフィニッシャーをちょっと変えた感じですね。
・熟考漂い
といったドロー持ちクリーチャーでアドを取りながらチマチマ殴りつつ、機を見て
というフィニッシャーを出して「8/8」「滅殺2」で殴り切るのとは違い、
によるライブラリーアウトや
によるバイバックでの2点ダメージの繰り返しをフィニッシャーにしています。
自分がクリーチャーを使わないことで
・相手の除去を無効化できる
・「無垢の血」を何のためらいもなく使える
という利点があり、人によってはこちらの方が戦いやすいかもしれません。
基本的にはフィニッシャーの違いによる利点を活かした構築になるので、お好みの方の「青黒コントロール」を組むといいんじゃないでしょうか。
基本的な動き
除去とカウンターで場をコントロールし、機を見てフィニッシャーを出す定番のコントロールの動きをします。
相手に対応しながら有利な場を作っていくシンプルなコントロールですね。
フィニッシャーが「血まみれの書の呪い」という軽いエンチャントなので、序盤に出せるとけっこう強いです。
早い段階で「清純のタリスマン」を出し、ライフをコツコツ回復しながら「血まみれの書の呪い」でジワジワ削っていければ最高ですね。
相手の墓地が肥えてクリーチャーが溜まってくると「墓所への乱入」での回復がものすごいことになります。
終盤、こちらのライフを5点くらいまで追い詰め、倒しきれそうと思った相手に対し、「神秘の指導」で「墓所への乱入」をサーチして唱えることで30~50点回復とかもありえるので相手の心を折ることができます。
他にも「ミューズの囁き」で相手のエンドに毎ターンドローという動きもでき、回り出すとアドバンテージの稼ぎ方がエグイです。
序盤を凌ぎ、7マナ以上出せる状態にまで持っていければ「神秘の指導」から色々と対応できるので、クリーチャーデッキに対してはかなりの強さを持っていますよ。
ドロー呪文が「定業」ではなく「選択」になっているのは、インスタントタイミングで動くことを重視したからです。
クリーチャーを使わない利点として
「メインに動く必要があまりない」
というのもあるので、それを突き詰めた感じですね。
相手のターンに土地が起きていると地味ながらプレッシャーになるのでコントロール感を出したければ「選択」をオススメします。
ただ、「定業」の方がドローの質はいいので、この辺は好みで入れ替えてください。
このデッキの弱点
クリーチャー除去満載でアグロに強い感じで組まれてますが、ブン回ったアグロを止めきれなかったりしてそこまで強くなかったりします。
中速のビートダウンにはこちらも準備が整ってからの戦いなのでけっこうマシなんですけどね。
極端なアグロとは序盤を凌ぎ切れるかの勝負になり、ライフ1点が残るかどうかのギリギリの読みが必要になります。
ある意味、そのギリギリ感がコントロールの醍醐味でもあるので経験を積んで凌げるようになりましょう。
あと、滅多にありませんがミラーマッチが苦手だったりします。
クリーチャー除去満載で組んでいるので相手にクリーチャーがいなかったらほぼ腐りますからね。
まぁそれは相手も一緒ですけど・・・
メインのどうしようもない感じは悪夢ですよ・・・
「バーン」もメインは苦手っちゃ苦手です。
でもサイドに「水流破」を入れてない辺り、経験が足りないのがバレますよね。
ちょっとノンクリーチャーデッキに憧れて組んだだけで、そこまで実戦の経験がないのでよく分からないっていうのが本音です。
もしこのデッキを使った方がいましたら、相性の良し悪しを教えて頂けたら嬉しいです。
サイドボードの説明
4 強迫
2 喪心
1 禁制
1 否認
1 残響する衰微
1 残響する真実
1 エヴィンカーの正義
4 虚無の呪文爆弾
強迫
コスト(黒)のソーサリーで
「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる」
という効果を持っています。
対コントロールへの対策です。
手札を確認してカウンターを抜けば、打ち消す呪文も絞れつつ妨害されるのも防げて楽になりますしね。
メインは高速アグロ向けに組んでるので、ゆっくりしたデッキにはほぼ必須で入るカードです。
喪心
禁制、否認
追加の打ち消しです。
カウンターを構えられるゆっくりした相手に入れます。
残響する衰微、残響する真実
トークンや同名のカードが並ぶアグロへの対策です。
シンプルな単体除去よりこちらの方が都合がいいこともありメイン、サイドで2枚ずつ採用してます。
これは個人的な好みなので必要ない人は自由に入れ替えてください。
エヴィンカーの正義
タフネス2以下が並ぶデッキには追加します。
メインに3枚でもいいんですが、単体除去の方が有効な場合もあるので散らしています。
虚無の呪文爆弾
コスト(1)のアーティファクトで
「(T),虚無の呪文爆弾を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する」「虚無の呪文爆弾が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたは(黒)を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く」
という効果を持っています。
定番の墓地対策です。
相手だけ一掃できるので黒を使ってるならこちらが良いと思います。
その他の候補カード
・除外
・払拭
・水流破
・広がりゆく海
・ボジューカの沼
・ハリマーの深み
・光輝の泉
除外
コスト(2)(青)のインスタントで
「クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す」「カードを1枚引く」
という効果を持っています。
クリーチャーデッキを意識するなら1枚は採用しても良いカードですね。
場に出たクリーチャーへの対処手段が多いので抜いていますが、こちらを採用しているリストもあります。
払拭
コスト(青)のインスタントで
「インスタント呪文1つを対象とし、それを打ち消す」
という効果を持っています。
カウンター対策にもバーンの火力対策にも使える1マナのインスタントです。
原案ではこちらがメインに2枚採用されていたと思います。
この辺は好みですね。
水流破
コスト(青)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・呪文1つを対象とし、その色が赤である場合、それを打ち消す・パーマネント1つを対象とし、その色が赤である場合、それを破壊する
という効果を持っています。
赤への対策に重点を置くなら必須の1枚です。
サイドに3枚くらいあると安心ですね。
広がりゆく海
コスト(1)(青)のオーラで
「エンチャント(土地)」「広がりゆく海が戦場に出たとき、カードを1枚引く」「エンチャントされている土地は島(Island)である」
という効果を持っています。
土地を「島」に変える2マナのオーラです。
1ドロー付きで多色デッキやウルザトロンを邪魔できるので使えるカードです。
サイドボードはメタによって変わるので、土地対策が必要なら採用してください。
ボジューカの沼
「ボジューカの沼はタップ状態で戦場に出る」「ボジューカの沼が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する」「(T):(黒)を加える」
という能力を持った土地です。
土地なので呪文枠を割かずに自然な形でメインから墓地対策ができます。
このデッキでは「幽霊のゆらめき」コンボが入っていないので見送りました。
ハリマーの深み
「ハリマーの深みはタップ状態で戦場に出る」「ハリマーの深みが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。その後、それらを望む順番で戻す」「(T):(青)を加える」
という能力を持った土地です。
タップインですがドローの質を上げてくれるので1枚くらい入れてもいいかもしれません。
光輝の泉
「光輝の泉が戦場に出たとき、あなたは2点のライフを得る」「(T):(◇)を加える」
という能力を持った土地です。
青黒コントロールで2枚くらい採用しているレシピをよく見ます。
アンタップインですし、ライフ2点は意外と大きいので1~2枚入れるのはアリかもしれません。
最後に
ちょっと憧れるクリーチャー0のコントロールデッキ「青黒コントロール ノンクリーチャー」を紹介してみました。
個人的にノンクリーチャーデッキを1つ持ってみたかったので組めて満足しています。
でも、これはこれで回してみて面白いのでアリっちゃアリです。
コントロール好きな方ならこういう極端な構成も好きだと思うので候補の1つとして知っておくといいかもしれませんよ。
クリーチャーの力を借りず、呪文だけで相手をコントロールするカッコよさみたいなのが好みでしたらぜひお使いください。
もっとカウンター多めの構成にしてもいいですし、お好みの呪文で楽しいコントロールを組んでみてはいかがでしょうか。
2021年11月13日 追記
・布告除去の弱さ
・勝ちへの遅さ
という課題が見つかったので、それを修正したレシピの記事を書きました。
ちょっとした違いなんですが、下記リンクから修正後のレシピもどうぞ。
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