こんにちは、カズヒコです。
今回は、改めてレシピを調整した
パウパー版「ウルザトロン」
を紹介します。
禁止された「予言のプリズム」と「眷者の装飾品」の穴をどうにか埋めつつ
- アグロの速攻を受け止める
- 色マナを安定させながらもう少し軽く動きたい
- 盤面に触れることを重視する
という形を目指した一例をお楽しみください。
2023年2月版 パウパー「ウルザトロン」のレシピ
土地(22枚)
1 プリズマリの学舎
4 興隆する島嶼
4 水晶の岩屋
4 ウルザの塔
4 ウルザの鉱山
4 ウルザの魔力炉
クリーチャー(9枚)
3 記憶の壁
2 ディンローヴァの恐怖
呪文(29枚)
1 喪心
1 否認
1 禁制
3 一瞬の平和
1 ムラーサの胎動
1 とどろく雷鳴
3 焦熱の連続砲撃
1 転覆
1 幽霊のゆらめき
2 神秘の指導
2 エネルギー屈折体
1 ネットワーク端末
サイドボード
4 赤霊破
1 削剥
1 喪心
1 否認
2 嵐の乗り切り
2 自然への回帰
3 トーモッドの墓所
ポイントになるカード
水晶の岩屋
「水晶の岩屋が戦場に出たとき、占術1を行う(あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい)」
「(T):(◇)を加える」
「(1),(T):好きな色1色のマナ1点を加える」
という能力を持った土地です。
このデッキに必要な
- 安定した色マナの供給
- 序盤の安定度を上げる
といった要素を1枚で達成してくれる便利カードです。
序盤のギクシャク感を軽減してくれる「占術1」はありがたい能力ですね。
便利なマナフィルターをコモンで収録してくれたことに感謝しかありません。
イゼットの印鑑
コスト(2)のアーティファクトで
「(1),(T):(青)(赤)を加える」
という能力を持っています。
このデッキに必要な「赤」と「青」を供給しながらマナ加速にもなり、序盤の安定度を少し上げる役目を果たします。
ウルザランドが揃わなくても5~6マナへの到達を助けてくれる所が強いですね。
シミックの印鑑
コスト(2)のアーティファクトで
「(1),(T):(緑)(青)を加える」
という能力を持っています。
こちらは「緑」と「青」を供給してくれるマナ加速手段です。
序盤に「一瞬の平和」で凌ぐ時などに役立ちますね。
虹色のレンズ
コスト(2)のアーティファクトで
「(T):(◇)を加える」
「(1),(T):好きな色1色のマナ1点を加える」
という能力を持っています。
マナ加速になるマナフィルターです。
このデッキで必要な黒マナを賄いつつ、全体の色の安定にも繋がる便利カードですね。
「予言のプリズム」のような1ドローがない代わりにマナ加速で補います。
エネルギー屈折体
コスト(2)のアーティファクトで
「エネルギー屈折体が戦場に出たとき、カード1枚を引く」
「(2):好きな色1色のマナ1点を加える」
という能力を持っています。
マナの変換に2マナ必要なので序盤はトロくなりますが、2マナ1ドローで最低限の役目は果たしますし、
「1ターン中に何度も色マナに変換できる」
のは「予言のプリズム」より強い時もあるため、代用として悪くないカードです。
「幽霊のゆらめき」とのコンボにも使えますし、後半の強さを重視するならアリだと思います。
ネットワーク端末
コスト(3)のアーティファクトで
「(T):好きな色1色のマナ1点を加える」
「(1),(T),あなたがコントロールしていてアンタップ状態でありこれでないアーティファクト1つをタップする:カード1枚を引き、その後カード1枚を捨てる」
という能力を持っています。
「眷者の装飾品」の代用として悪くないカードです。
場合によっては土地やクリーチャーをルーティングで墓地に落として「ムラーサの胎動」を唱える条件を達成させたりもできますし、完全に下位互換ってわけでもありません。
1~2枚採用して色マナを安定させるのはアリですね。
デッキの説明(以前のレシピからの変更点)
前に紹介した
のレシピが「予言のプリズム」と「眷者の装飾品」が禁止になって使えなくなったため、改めて調整し直したデッキです。
コントロール型の方針は変えず、
- アグロへの耐性を上げる
- 色マナの安定度を上げる
- ややボードコントロール型へ
といった調整をした感じですね。
この辺の変更について少し詳しく触れます。
アグロへの耐性を上げる
この手のコントロールデッキは高速アグロに弱いため、メインは対アグロを重視したレシピにしています。
3枚ずつ採用した「一瞬の平和」と「焦熱の連続砲撃」がその意志を現していますね。
最序盤を乗り切れない展開が多かったのでちょっと多めに採用しました。
対アグロでは
「3ターン目にこれらの呪文を安定して唱えられるか」
が勝負所になるため
赤マナと緑マナの安定供給
を目指す色マナ調整も重要になります。
それが次の話です。
色マナの安定度を上げる
以前のレシピでは
2 誘惑の洞窟
と少し色マナの安定度に不安があったので、思い切ってマナフィルターの「水晶の岩屋」へ変更しました。
自力だけでは色マナが出ないデメリットはあれど、序盤に手広く色マナを出せる形になるのが大きく
- 2~3ターン目に「一瞬の平和」
- 3~4ターン目に「焦熱の連続砲撃」
のアグロ潰しを狙う動きを実現しやすくなった感はあります。
必要な色マナが出ないから手札で腐る
という展開が少し軽減されてマシになりましたね。
どうにか序盤さえ乗り切って土地が並べば、後半は安定度が高まって勝ちパターンに持ち込みやすくなるので悪くない変更だと思います。
現状は枠がないので抜きましたが、もし墓地利用デッキが増えてきたら「ボジューカの沼」を戻す形で調整が必要になるかもしれません。
この辺は環境次第ですね。
もう1つ、色マナの安定には欠かせないマナファクトにも触れておきます。
MOのレシピでは
「ネットワーク端末」2~4枚
のような形をけっこう見かけましたが、これだと序盤の立ち遅れが酷い時が多かったので「印鑑」や「虹色のレンズ」を2枚ずつ散らす形に変更しました。
2ターン目にマナ加速して軽く動ける形にしたら多少はマシになりましたね。
初手に「印鑑」と「興隆する島嶼」がある場合は、「印鑑」で出せない色を「興隆する島嶼」で指定すると安定感が増します。
「イゼットの印鑑」がある時は「緑」を指定
「シミックの印鑑」がある時は「赤」を指定
というのを基本に、状況によって必要な色を選ぶ感じですね。
これだけやって序盤がダメだった時は運が悪かったと諦めるしかありません。
ややボードコントロール型へ
前のレシピではいざという時に何でもカウンターできる「対抗呪文」を1枚入れていましたが
- 青2マナは扱いにくい
- カウンターを構えるのはそんなに有効でもない
- プレイさせてから対処した方が分かりやすい
と判断し、「対抗呪文」を何でも触れる「ディンローヴァの恐怖」と入れ替えたら安定度が増したのでボードコントロール型を意識して調整しました。
「ディンローヴァの恐怖」を2枚にしたら急に強くなった気がします。
小粒なクリーチャーは「焦熱の連続砲撃」で流し・・・
後半の核になるものは「ディンローヴァの恐怖」で対処する・・・
という動きは単純ながら強力ですね。
中途半端だったカウンターを「勝負を決めるフィニッシャー」に変えたのは大きかったようです。
「ディンローヴァの恐怖」を最大限に活かす
「幽霊のゆらめき」と「記憶の壁」のコンボ
を重視して「記憶の壁」を3枚にしたのも地味ながら重要なポイントです。
マナの許す限りパーマネントバウンス
のコンボが決まれば勝ちは目の前です。
コンボ以外にも
- 一瞬の平和
- 焦熱の連続砲撃
- ムラーサの胎動
などをしつこく墓地から回収してコントロールし続ける動きが実現しやすくなり、3枚にした途端しぶとさが上がって強くなりました。
呪文が使い切りにならない息の長さは6ターン以降のアグロの心を折れます。
毎ターン「一瞬の平和」を使う所までいけば最高ですね。
場に触れることを重視するなら「禁制」と「否認」もサイドに回して「喪心」のような場に触れるカードに変えた方が強いかもしれません。
この辺は回しながらの感覚で要調整ですね。
最後に
パウパー版「ウルザトロン」
のレシピを色々いじっていたら
「現状ならこれがベストかな・・・」
と思える形になったので紹介してみました。
メジャーなウルザトロンのレシピを回していて
「ちょっと序盤がトロい気がするんだよなぁ・・・」
「もう少し盤面に触れる形にした方がいいかも・・・」
といった私と似た不満を持った方がいましたら今回のレシピをお試しください。
ほんの少しだけ軽い動きを楽しめると思いますよ。
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