こんにちは、カズヒコです。
今回は、モダンで使える安価デッキ
モダン版「白単 兵士アグロ」
を紹介したいと思います。
このデッキは、前に紹介した下記リンクのレシピをスッキリさせつつ安価に仕上げたデッキです。
デッキ1つに10万~20万円が掛かりつつ、扱いの難しいデッキもあるモダン環境の中、
・予算が2万円あれば組める
・クリーチャーを出して殴るシンプルなアグロ
という手を出しやすく扱いやすいデッキなので、これからモダン参入を考えている初心者にオススメですね。
この記事では
・レシピ
・カードの説明
・基本的なデッキの動き
を書いていくので、ちょっと気になった方はぜひお付き合いください。
モダン版「白単 兵士アグロ」のレシピ
土地(22枚)
14 冠雪の平地
4 不詳の安息地
4 廃墟の地
クリーチャー(32枚)
4 軍用隼
4 ドライアドの闘士
4 ゴールドメドウの侵略者
2 アクロスの英雄、キテオン
4 スレイベンの守護者、サリア
4 雄々しい古参兵
2 聖戦士の奇襲兵
4 陸軍元帥
4 刃砦の英雄
呪文(6枚)
4 流刑への道
2 遍歴の騎士、エルズペス
サイドボード
2 解呪
3 封じ込める僧侶
4 耳の痛い静寂
3 トーモッドの墓所
3 神の怒り
カードの説明
冠雪の平地
「基本氷雪土地 — 平地(Plains)」
という能力を持った土地です。
「氷雪」を持った平地ですね。
不詳の安息地
「氷雪土地」「(T):(◇)を加える」「(氷)(氷)(氷):ターン終了時まで、不詳の安息地は警戒とすべてのクリーチャー・タイプを持つ4/3のクリーチャーになる。これは土地でもある。((氷)は氷雪である発生源からのマナ1点で支払える)」
という能力を持った土地です。
アグロが苦手な全体除去のケアになりつつ
・陸軍元帥
によるシナジーも受けられるミシュラランドです。
単体でも「4/3」「警戒」という充分な強さがありますし、単純に部族アグロのデッキパワーを上げてくれる便利な土地ですね。
廃墟の地
「(T):(◇)を加える」「(2),(T),廃墟の地を生け贄に捧げる:対戦相手がコントロールしていて基本でない土地1つを対象とする。それを破壊する。各プレイヤーはそれぞれ、自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す」
という能力を持った土地です。
特にデメリットもなく特殊土地を対策できる便利なカードですね。
モダンには強力な特殊土地がけっこうあるので単色で組むなら採用しておく方が無難だと思います。
軍用隼
コスト(白)の「2/1」「鳥」で
「飛行」「軍用隼はあなたが騎士(Knight)か兵士(Soldier)をコントロールしていないかぎり攻撃できない」
という能力を持ったクリーチャーです。
アタックするには条件がありますが、1マナ「2/1 飛行」という破格のスペックを持っています。
兵士を中心に組んでいるのでデメリットはそんなになく、序盤から終盤まで頼れるアタッカーになりますね。
ドライアドの闘士
コスト(白/緑)の「2/1」「ドライアド・兵士」で
「インスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
1ターン目から場に出せれば
・墓地を肥やしたいデッキ
などに対してヤッカイな牽制になります。
墓地も重要になるエターナル環境で白や緑のアグロを組むなら候補になるカードですね。
ゴールドメドウの侵略者
コスト(白)の「1/1」「キスキン・兵士」で
「(白),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをタップする」
という能力を持ったクリーチャーです。
パッと見では弱そうに見えますが、相手の脅威になるクリーチャーを1マナで止められる強さを持っています。
少数のクリーチャーがダメージ源のデッキには大きな足止めになりますし、これに除去を使ってくれれば後続が生き残るので意外とバカにならない強さがあります。
少し受けを意識するならオススメなカードですね。
アクロスの英雄、キテオン
コスト(白)の「2/1」「人間・兵士」で
「戦闘終了時に、この戦闘でアクロスの英雄、キテオンと少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃していた場合、アクロスの英雄、キテオンを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す」「(2)(白):ターン終了時まで、アクロスの英雄、キテオンは破壊不能を得る」
という能力を持った伝説のクリーチャーです。
条件を達成して変身すると
「歴戦の戦士、ギデオン」という「忠誠度3」で
[+2]:対戦相手がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。それのコントローラーの次のターン中、そのクリーチャーは可能なら歴戦の戦士、ギデオンを攻撃する[+1]:クリーチャー1体を対象とする。次のあなたのターンまで、それは破壊不能を得る。そのクリーチャーをアンタップする[0]:ターン終了時まで、歴戦の戦士、ギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間(Human)・兵士(Soldier)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する
という能力を持った「伝説のプレインズウォーカー・ギデオン」になります。
数を並べるアグロでは簡単に変身できるので、すぐにプレインズウォーカーとして使えます。
「+1」能力で核となるクリーチャーを守る動きが強いですね。
スレイベンの守護者、サリア
コスト(1)(白)の「2/1」「人間・兵士」で
「先制攻撃」「クリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる」
という能力を持った伝説のクリーチャーです。
メインから相手の動きをちょっと制限できる便利なクリーチャーですね。
こちらはクリーチャーを中心に組んでいるのでそこまで影響を受けませんし、白単アグロが理想とする
「コンボやコントロールがモタついているスキに殴り切る」
という動きを可能にしてくれる強力なキーカードなので4枚必須と言っても過言じゃありません。
2022年9月現在、500円くらいに値下がりして手を出しやすくなったので、白単アグロが好きなら買っておくといいですね。
雄々しい古参兵
コスト(1)(白)の「2/2」「コー・兵士」で
「あなたがコントロールしていてこれでないすべての兵士(Soldier)は+1/+1の修整を受ける」「(3)(白)(白),あなたの墓地にある雄々しい古参兵を追放する:あなたがコントロールしている各兵士の上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置く」
という能力を持ったクリーチャーです。
兵士デッキにずっと欲しかった2マナの兵士ロードです。
死んでも強化手段として使えるので、序盤から終盤まで常に頼りになるカードですね。
聖戦士の奇襲兵
コスト(1)(白)の「3/1」「人間・兵士」で
「瞬速」「(1),聖戦士の奇襲兵を生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象とする。それを破壊する」
という能力を持ったクリーチャーです。
「瞬速」による奇襲性を持ち、メインから置物対策もできる便利な兵士です。
出されると厳しいエンチャントやアーティファクトがあるならメインに2~3枚入れておくと少し安心できますね。
陸軍元帥
コスト(1)(白)(白)の「2/2」「人間・兵士」で
「他の兵士(Soldier)クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに先制攻撃を持つ」
という能力を持ったクリーチャーです。
兵士を強化してくれるロードクリーチャーですね。
「先制攻撃」の付与が強く、これ1枚で急に勝ちになることもある強さを持っています。
相手の兵士も強化するのでミラーマッチや、さりげなく兵士タイプを持ったクリーチャーにちょっと注意が必要です。
刃砦の英雄
コスト(2)(白)(白)の「3/4」「人間・騎士」で
「喊声(このクリーチャーが攻撃するたび、他の各攻撃クリーチャーはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける)」「刃砦の英雄が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを2体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
これ自体は騎士ですが、単体で充分強いですし生成するトークンが兵士なのでちゃんとシナジーがあります。
ウィニーとして1~2マナのクリーチャーだけで組んだ場合、
・カードパワーが弱いから長引くとキツイ
・膠着した時の決め手がない
・息切れすると盛り返せない
といった点がネックになりますが、1枚で強いこのカードがいればそういった悩みを解消してくれます。
白単のアグロを組むならとりあえず採用しておくだけで頼りになる4マナのフィニッシャーになりますね。
流刑への道
コスト(白)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という効果を持っています。
モダンで白の単体除去を考えたらまず最初に候補に挙がる1枚です。
土地を使われる前に倒し切るアグロには最適なカードだと思います。
遍歴の騎士、エルズペス
コスト(2)(白)(白)「忠誠度4」の「伝説のプレインズウォーカー・エルズペス」で
[+1]:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する[+1]:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともに飛行を得る[-8]:あなたは「あなたがコントロールするアーティファクトとクリーチャーとエンチャントと土地は破壊不能を持つ。」を持つ紋章を得る
という能力を持っています。
・息切れ防止のトークン生成
・膠着した場を打破する「+3/+3」と「飛行」の付与
・パーマネントが無敵になる
というアグロに必要な能力が詰め込まれたプレインズウォーカーです。
白を使ったアグロなら決め手になることもあるので、とりあえず2枚くらい入れておくと役立つと思います。
デッキの説明
兵士によるシナジーを意識した白単のビートダウンです。
1マナ「2/1」「飛行」の
・軍用隼
のデメリットをほぼ無視して使える点や
・雄々しい古参兵
・陸軍元帥
といった兵士限定の強化手段を有効に活かしたアグロデッキですね。
・クリーチャーを並べる
・強化してアタックする
という動きをクリーチャーを展開しながら達成できる点が強く、上手く回るとあっという間に殴り勝つことができます。
ビートダウンの基本を学びながら殴り勝つ爽快感を味わえるデッキなので初心者にオススメです。
基本的な動き
「マナカーブ通りにクリーチャーを展開して殴る」
という単純な動きが基本でありすべてです。
理想的な動きとしては・・・
1ターン目
「冠雪の平地」セット
「軍用隼」をプレイ
2ターン目
「冠雪の平地」セット
「スレイベンの守護者、サリア」をプレイ
「軍用隼」でアタック(計2点)
3ターン目
「不詳の安息地」セット
「ドライアドの闘士」と「雄々しい古参兵」をプレイ
「軍用隼」「スレイベンの守護者、サリア」でアタック(計7点)
4ターン目
「冠雪の平地」セット
「不詳の安息地」をクリーチャー化する
全軍アタック(「2/1」「3/2」「3/2」「2/2」「5/4」)
ダメージが通れば計22点で勝ち
という感じになります。
1ターン目 1マナ「2/1」のどれかをプレイ
2ターン目 「スレイベンの守護者、サリア」をプレイして相手の動きを遅らせる
3ターン目 1マナ「2/1」のどれかと「雄々しい古参兵」をプレイし、強化して殴る
といった動きが攻守のバランスがよくベストです。
全体的にカードパワーが上がった現代のアグロを止めるのは容易じゃないので
「ちょっとモタついたら終わり」
というプレッシャーを相手が感じるような攻めっ気を見せるのが大切ですね。
「クリーチャーを並べてロードで強化して殴り切る」
というシンプルながら強烈な動きで圧倒してください。
サイドボードの説明
2 解呪
3 封じ込める僧侶
4 耳の痛い静寂
3 トーモッドの墓所
3 神の怒り
解呪
コスト(1)(白)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
シンプルな置物対策ですね。
軽く2マナで対応できる点を買って採用しています。
封じ込める僧侶
コスト(1)(白)の「2/2」「人間・クレリック」で
「瞬速」「トークンでないクリーチャーが、それが唱えられることなく戦場に出るなら、代わりにそれを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
・リアニメイト
・ドレッジ
・ブリンク
など、エターナル環境ならではの強力な動きを止める強さがあり、刺さる相手には強烈な効果を発揮します。
お守りとして2枚くらいあるといいかもしれません。
耳の痛い静寂
コスト(白)のエンチャントで
「各プレイヤーは、毎ターン1つしかクリーチャーでない呪文を唱えられない」
という効果を持っています。
呪文を何度も唱えるストームなどのコンボデッキへの対策です。
こちらはクリーチャー主体のデッキなのでほぼ影響を受けず、モタついた相手を殴り切る動きを実現できる強さを買って採用しています。
トーモッドの墓所
コスト(0)のアーティファクトで
「(T),トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地からカードをすべて追放する」
という効果を持っています。
シンプルな墓地対策ですね。
墓地にある「雄々しい古参兵」を活かすために相手の墓地だけ追放できるコレを採用しました。
神の怒り
コスト(2)(白)(白)のソーサリーで
「すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない」
という効果を持っています。
同系の数が並ぶアグロや、単体除去が効かないクリーチャーへの対策です。
相手の方が展開が早い場合、4ターン目にリセットしてから仕切り直すプランを狙います。
その他の候補カード
・コーの火歩き
・ヴェクの聖別者
・スカイクレイブの亡霊
・精霊への挑戦
コーの火歩き
コスト(白)(白)の「2/2」「コー・兵士」で
「プロテクション(赤)」「プレイヤー1人が赤の呪文を唱えるたび、あなたは1点のライフを得てもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
速度勝負ではやや分が悪い赤単への対策に使えます。
環境に赤が溢れているならサイドボードに4枚あるといいですね。
ヴェクの聖別者
コスト(白)(白)の「2/2」「人間・クレリック」で
「プロテクション(黒)」「プロテクション(赤)」「ヴェクの聖別者が戦場に出たとき、すべての墓地から黒や赤であるすべてのカードを追放する」「黒や赤の、パーマネントや呪文や戦場にないカードが墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する」
という能力を持ったクリーチャーです。
リアニメイトやドレッジなど、墓地を使ったデッキへの対策をしながら赤や黒への対策もできる便利なクリーチャーです。
環境に存在するデッキによっては強烈に刺さるので、もしもの時のために4枚そろえておきたいカードですね。
スカイクレイブの亡霊
コスト(1)(白)(白)の「2/2」「コー・スピリット」で
「スカイクレイブの亡霊が戦場に出たとき、あなたがコントロールしておらずマナ総量が4以下で土地でもトークンでもないパーマネント最大1つを対象とする。それを追放する」「スカイクレイブの亡霊が戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーは青のX/Xのイリュージョン(Illusion)・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは、その追放されたカードのマナ総量に等しい」
という能力を持ったクリーチャーです。
4マナ以下のほとんどの脅威に対処できる便利な除去能力を持っています。
ちょっと受けを意識するならメインから万能に対応できるコレを2~3枚入れておくといいかもしれません。
精霊への挑戦
コスト(白)のインスタントで
「色を1色選ぶ。あなたがコントロールする白のクリーチャーは、ターン終了時までプロテクション(その選ばれた色)を得る」
という効果を持っています。
自軍の白のクリーチャー全部に選んだ色の「プロテクション」を付与する強烈な呪文です。
白単で組んでいる場合、
・ダメージ系の除去の回避
・単体除去の回避
・コンバットトリック
として強力な動きを可能にするので、2~3枚あると勝負所での決め手になったりします。
今回のレシピからちょっと重い呪文を抜いてコレを入れると攻めと受けのバランスが良い形になるかもしれません。
最後に
今回紹介した
モダン版「白単 兵士アグロ」
は
・予算2万円で組める
・動きがシンプルなので扱いやすい
・充分な強さがある
という、安い割には悪くないアグロデッキなので
「ちょっとモダンをやってみたい」
という初心者に最適ですが、
「1つアグロデッキを組んでみようかな」
と思っている経験者にもオススメなデッキです。
白単らしい安定したビートダウンをお求めならぜひ手に取ってみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿