MTGプレイヤーなら歴代の活躍したデッキの中に
「このデッキがたまらなく好き」
「これ無しでMTGは語れない」
と言えるくらい色々な思い出があったり、デッキ構築の感性を変えてくれたようなお気に入りのデッキがあると思います。
自分が一番MTGにハマっていた時期のデッキが挙がりやすいでしょうか。
私の場合、中学生の頃に売られていたエキスパンションの
・第5版
・ミラージュブロック
・テンペストブロック
辺りのデッキや、MTGを再開した時の
・M10
・アラーラの断片ブロック
・ゼンディカーブロック
・ミラディンの傷跡ブロック
辺りに活躍したデッキが好きですね。
特に好きなのは
「ミラージュブロック構築」
というフォーマットで行われた「プロツアーパリ97」の決勝戦で戦っていた
・プロスブルーム
・ブードゥー
の2つです。
今回は、私の好きなこの2つのデッキと、そのデッキを組んだプレイヤーへの憧れを話したいと思います。
ミラージュブロック構築のコンボデッキ「プロスブルーム」に憧れた
ネットがまだそこまで普及していなかった1990年代後半・・・
中学生だった私は「第5版」と「ミラージュブロック」のカードで組んだ我流の「赤緑速攻デッキ」を使って仲間内で遊んでいました。
カードショップもなくシングル買いもできなかったので、パックから引いたカードだけでデッキを組むのが普通でしたね。
当然、同名のレアカード4枚積みのガチデッキなんか組めるわけもなく、みんな未完成のビートダウンデッキを使っていたので
「MTGはクリーチャーで殴って呪文でサポートするデッキで遊ぶゲーム」
みたいな思い込みみたいなものがあった気がします。
そんなある日、いつもパックを買っていたゲームショップにMTGの小冊子が売られていたんですが、これが私のMTG感を変えるキッカケになりました。
そこに私の常識を超えたデッキのリストが載っていたからです。
それが「プロスブルーム」です。(リストはリンク先でご覧ください)
ビートダウンしか頭にない私には一撃で決めるコンボデッキというのは衝撃でしたね。
しかもこれを「ミラージュブロック構築」という狭い範囲で作ってしまったというすごさ・・・
「こんなレアばかりが4枚ずつ入ってるデッキなんて組めないよ・・・」
と思いましたが、凝り固まった感覚をほぐしてくれるMTGの自由さみたいなのを感じ、
「いつか一撃の「生命吸収」で勝つデッキを組んでみたい」
という夢が生まれました。
大人になって夢を叶え、憧れのデッキを組んだプレイヤーにも憧れる
プロスブルームのレシピを見てから10数年・・・
やめていたMTGを大人になって再開し、当時はなかったネットや資金力のおかげで夢の「プロスブルーム」を完成させることができました。
「3~4ターンで決めるコンボっていうのはどんな感じなんや?」
と回してみること数十回・・・
理屈は分かるけど実際に回してみると複雑で難しい・・・
今のストームデッキのような
「何でもいいからマナ加速とドロー呪文を繋げればいい感じ」
とは違い、呪文の効果による連鎖だから1枚でも引けないと途切れてしまう難しさがありましたね。
おまけにマナの管理がものすごくシビアというか・・・
完全に理解してないと使いこなせないですよ・・・
完成したリストでもここまで難しいのに、これを1から考えて組んだっていうのがすごいわ・・・
こういうデッキが組めることに気付いたことも、諦めなかったことも・・・
しかも、こんな難しいデッキを持ち込んで世界大会を優勝したっていうんだから・・・
「バケモンかよ」
と思いましたね。
もうさ、センスとスキルがヤバすぎるでしょ・・・
「どんな人が組んだの?」
って気になっちゃいましたよ。
それで調べてみたら
マイク・ロング(マイケル・ロング?)さん
というプレイヤーが組んだと載っていました。
訳あって殿堂プレイヤーにはなれていないみたいですが、伝説級のプレイヤーのようです。
そして、調べていく内に私はマイク・ロングさんのデッキセンスに憧れを持つようになり、速攻デッキを組む感性ができあがっていきました。
マイク・ロングさんの攻撃的なデッキセンスが好き
マイク・ロングさんのプレイヤー情報を見ると
・素行が悪かった
・イカサマをしていた
といったあまり良い噂がない方みたいになってますが・・・
「勝つための執念がハンパなかった」
と考えると前向きにとらえられるかもしれません。
まぁイカサマはダメだけどさ・・・
でも、MTGのセンスとスキルはすごかったというのが分かります。
まず驚いたのが、プロツアーパリ97の決勝に勝ち上がった
・プロスブルーム
・ブードゥー
という2つのデッキを組んだのがマイク・ロングさんだったという事です。
プレイヤーのスキルもあったと思いますが、環境最強のデッキを2つも組んでしまうセンスを持っていたのは神すぎますね。
「プロスブルーム」がなかったとしても「ブードゥー」を持ち込んで優勝していたのかもしれません。
この「ブードゥー」は速攻ビートダウンの王道とも言えるデッキで、今の私が組む速攻デッキの感性はこのデッキが元になっています。
このデッキを見たことで赤を使った速攻デッキの型ができあがった感じがありましたから。
色々と細かい仕掛けが入ったビートダウンなので、下記リンクからちょっと見てみると面白いですよ。
・土地の構成
・クリーチャーを選ぶ基準
・採用してる呪文の工夫
どれを取ってもセンスが光っていてワクワクするレシピです。
他にもロングさんが組んだデッキで憧れているものがあります。
それが
です。
「ファイアーズ」は赤緑速攻デッキの境地とも言えるデッキで、
「どの環境でも最速のデッキを組むセンスがズバ抜けている」
という証明になるんじゃないでしょうか。
「最速で勝ちに行くにはどうすればいいか」
を常に考えているのか、
「攻撃的なデッキを組ませたら右に出る者はいない」
と言えるほど、どの環境でも速度があって殺傷能力の高いデッキを組んでいますから。
その攻撃的な面を証明するように、デッキを調整すれば「よりアグロ感を増した調整」もしています。
それを象徴するのが「ミラクルグロウ」です。
元々あった「グロウフィッシュ」というデッキじゃ物足りなかったのか、緑のパワフルなクリーチャーに入れ替えて攻撃力を高めていますから。
「環境最速、もしくは従来よりも攻撃的でアグロに」
というMTGの1つの頂点を極めようとする姿勢は見習いたいですね。
マイク・ロングさんは速攻デッキが好きな私の理想を実現し、しっかり結果も残している憧れのプレイヤーです。
私もデッキを組む時はまず最速を目指すようにしていますが、それは完全にマイク・ロングさんへの憧れからくる行動ですね。
以前、紹介した
はモダンのビートダウンで最速を目指した私なりの答えです。
もし今、マイク・ロングさんがデッキを組むならどんなデッキを組むのか・・・
私が好きな「モダン」や「Pauper」に参戦して、どういう目で環境を見てデッキを組むのかYoutubeとかで公開して欲しいですね。
ミラージュブロック構築「赤緑速攻デッキ」のレシピ
最後に、私の原点であり「速攻デッキの型」になっているデッキを紹介して終わります。
ミラージュブロック構築の「ブードゥー」を見た後、元々組んでいた「赤緑速攻デッキ」を組み直したレシピです。
黒のように相手への妨害はあまりできないので、
「困ったらバーンにしとけ」
を前面に押し出して赤らしいアグロ感を出した構成になっています。
速攻持ちクリーチャーで殴りながら火力で焼き切る王道ステロイドの原点として今でも好きなデッキの1つです。
ミラージュブロック構築「赤緑速攻バーン」のレシピ
土地(24枚)
12 山
8 森
4 山峡
クリーチャー(17枚)
4 リバー・ボア
呪文(19枚)
4 火葬
4 いかづち
2 ボガーダンの鎚
4 火炎破
2 大竜巻
サイドボード
4 心に静寂
3 シロッコ
1 大竜巻
このデッキで当時の「ミラージュブロック構築」でプレイしていたマイク・ロングさんと戦ってみたかったですね。
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