どうしても「高揚する書物」を使いたかったカズヒコです、こんにちは。
今回は、ライフを回復するたびに成長する「天界のユニコーン」をフィーチャーしたデッキ、
Pauper版「青白ソウルシスターズ」
を紹介します。
原案は「PauperMTG」さんで紹介されている下記リンクの「白単ソウルシスターズ」です。
デッキの動きは下記リンクの対戦動画が参考になります。
上記リンクのデッキは、ソウルシスターズのライフ回復効果と相性のいい「天界のユニコーン」を採用してアグロ感を増したデッキです。
ブン回るとユニコーンがすぐにパワー10を越えるので白とは思えない爆発力がありますね。
ただ、どんなにサイズが大きくてもバニラでしかないのが欠点で、チャンプブロックで凌がれてしまう「タルモゴイフ」と似た課題を抱えている感じがしました。
なので、シンプルに
「ユニコーンに回避能力を持たせたらメッチャ強くね?」
と思ったのをキッカケに青をタッチしてそれを実現したのが今回紹介する「青白ソウルシスターズ」です。
以前、緩衝材として使われていたけど強いと思ったコモンカード「高揚する書物」が活躍する時がきました。
決め手になる「飛行」を付与しつつ「2ドロー1ディスカード」で爆アドをするという最高の使い方ができた気がします。
このデッキで巨大になった空飛ぶユニコーンの20点パンチを食らわせてやりましょう。
Pauper版「青白ソウルシスターズ」のレシピ
土地(20枚)
8 平地
2 島
4 平穏な入り江
4 広漠なる変幻地
2 アゾリウスの大法官庁
クリーチャー(22枚)
4 魂の管理人
4 魂の従者
2 心優しきボディガード
4 縫合の僧侶
4 戦隊の鷹
4 天界のユニコーン
呪文(18枚)
4 渦まく知識
2 ミジウムの外皮
4 未達への旅
4 高揚する書物
4 金切るときの声
サイドボード
4 解呪
3 無視
3 光糸の場
2 忘却の輪
3 大祖始の遺産
カードの説明
平穏な入り江
「平穏な入り江はタップ状態で戦場に出る」「平穏な入り江が戦場に出たとき、あなたは1点のライフを得る」「(T):(白)か(青)を加える」
という能力を持った土地です。
タップインの2色ランドで1点ライフを回復できるおまけがついています。
このデッキでは「天界のユニコーン」のサイズアップに役立ちますね。
広漠なる変幻地
「(T),広漠なる変幻地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す」
という能力を持った土地です。
基本土地をタップインでサーチできる土地です。
Pauperで多色のデッキを組むならとりあえず入るカードですね。
このデッキでは「渦まく知識」の不要牌の処理に使えるのでけっこう便利です。
アゾリウスの大法官庁
「アゾリウスの大法官庁はタップ状態で戦場に出る」「アゾリウスの大法官庁が戦場に出たとき、あなたがコントロールする土地1つをオーナーの手札に戻す」「(T):(白)(青)を加える」
という能力を持った土地です。
通称「お帰りランド」と呼ばれ、
・タップイン
・土地1枚バウンス
というテンポロスをするデメリットと引き換えに2マナ出るというメリットがあります。
使い回して強い土地があればバウンスのデメリットも多少は軽減できますね。
このデッキでは「平穏な入り江」を再利用して「天界のユニコーン」のサイズアップに使うくらいしかないのでイマイチかもしれません。
魂の管理人
コスト(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
ソウルシスターズの核となるカードです。
相手が出したクリーチャーでも誘発するので1ターン目にこれを出せると莫大なライフを回復できます。
複数並ぶと「天界のユニコーン」のサイズアップがエグイことになって楽しくなりますね。
魂の従者
コスト(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得てもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
「魂の管理人」と違い、ライフを得るかは任意になっています。
忘れると後で修正ができないのでちょっと注意が必要ですね。
心優しきボディガード
コスト(白)の「1/1」「人間・クレリック」で
「心優しきボディガードを生け贄に捧げる:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ色1色に対するプロテクションを得る」
という能力を持ったクリーチャーです。
先置きできるクリーチャー除去対策で、「天界のユニコーン」を守るために活躍します。
これがいれば相手は2枚の除去が必要になるので地味に頼れる存在です。
縫合の僧侶
コスト(1)(白)の「1/1」「ファイレクシアン・クレリック」で
「他のクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得てもよい」「クリーチャー1体が対戦相手1人のコントロール下で戦場に出るたび、あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う」ことを選んでもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
これのおかげでライフ回復手段が12枚になり、クリーチャーを出すとライフを得られる状況を安定して作り出せます。
相手がクリーチャーを出すとライフを失わせられるのも地味に強力で、数を並べるデッキには厄介な存在になりますね。
戦隊の鷹
コスト(1)(白)の「1/1」「鳥」で
「飛行」「戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい」
という能力を持っています。
これ1枚出せば追加で3枚が手札に加わるので息切れ防止になります。
「渦まく知識」とのドローコンボもあり、意外と活躍してくれるクリーチャーです。
天界のユニコーン
コスト(2)(白)の「3/2」「ユニコーン」で
「あなたがライフを得るたび、天界のユニコーンの上に+1/+1カウンター1個を置く」
という能力を持ったクリーチャーです。
ソウルシスターズをコンボデッキと呼べるくらい強くしてくれた1枚です。
ライフ回復のアドがそのまま力になるので順調に回った時はパワーが30を超えたこともあります。
強烈な一撃の爽快感を味わえる最高のクリーチャーですね。
渦まく知識
コスト(青)のインスタントで
「カードを3枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く」
という効果を持っています。
1マナで3枚先まで見られるというのが強いです。
2枚をライブラリートップに戻すというデメリットも
・広漠なる変幻地
・戦隊の鷹
のシャッフルでチャラにできますし、上手く使えれば最強のドロー呪文になりますね。
ミジウムの外皮
コスト(青)のインスタントで
「あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+0/+1の修整を受けるとともに呪禁を得る」「超過(1)(青)(あなたはこの呪文をその超過コストで唱えてもよい。そうしたなら、あなたがコントロールする各クリーチャーは、ターン終了時までそれぞれ+0/+1の修整を受けるとともに呪禁を得る)」
という効果を持っています。
1マナで唱えるとクリーチャー1体を、2マナで唱えると全部のクリーチャーを除去から守ってくれる呪文です。
地味にタフネスを1上げてくれる点も弱点を補っているのでこのデッキにピッタリな1枚だと思います。
未達への旅
コスト(1)(白)のエンチャントで
「未達への旅が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それを追放する」「未達への旅が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」
という効果を持っています。
パウパーの白を代表する単体除去ですね。
白の除去呪文で迷ったらこれを採用すれば問題ないと言える定番のカードです。
高揚する書物
コスト(2)(青)のオーラで
「エンチャント(クリーチャー)」「高揚する書物が戦場に出たとき、カードを2枚引き、その後カード1枚を捨てる」「エンチャントしているクリーチャーは+1/+1の修整を受け飛行を持つ」
という効果を持っています。
回避能力を持たせる呪文としてはかなり強いと思います。
場に出た段階で2ドロー1ディスカードと充分な仕事を終えているので、3マナとして文句のない性能です。
ずっと使いたかったカードがようやくイイ感じに活躍できる時がきました。
金切るときの声
コスト(2)(白)(白)のソーサリーで
「飛行を持つ白の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを2体生成する」「フラッシュバック ― あなたがコントロールするアンタップ状態の白のクリーチャー3体をタップする」
という効果を持っています。
1枚で4体の「1/1 飛行」トークンを出せる強力な呪文です。
「魂の管理人」が複数いれば8~12点のライフ回復ができてアドがすごいです。
4マナとしてシンプルに強く、白を使うなら何も考えずに採用してもいいパワーカードですね。
デッキの説明
「天界のユニコーン入りソウルシスターズ」に青をタッチして「高揚する書物」の回避能力をプラスしたデッキです。
「天界のユニコーン」は攻撃が通りさえすれば強力なカードなので、それをシンプルに解決した感じですね。
・「渦まく知識」+「戦隊の鷹」
の3マナ3ドローコンボも搭載できましたし、白単よりちょっとアドを取りやすくなっていると思います。
「平穏な入り江」の1点回復も自然な形でちょっと役立ちますし、青をタッチしたメリットが意外とありますね。
白単で「天界のユニコーン」がチャンプブロックされてモヤモヤしていた方は、ちょっとお試しで青をタッチしたこのデッキを使ってみてください。
相手によっては「飛行」に無策でいきなり勝負が決まったりしますから。
「天界のユニコーン」のパワーが20を超えたのに勝負が決まらないジレったさをサラッと解決しちゃいましょう。
基本的な動き
・魂の管理人
・魂の従者
・縫合の僧侶
といった、クリーチャーが場に出るとライフを回復できるクリーチャーを並べてから
・天界のユニコーン
を出し、後続のクリーチャーでガンガン強化して殴り切るのが理想です。
1ターン目、「魂の管理人」
2ターン目、「魂の従者」
3ターン目、「天界のユニコーン」
4ターン目、「金切るときの声」
と普通に展開するだけで勝ちが近づく強力なデッキですね。
相手のクリーチャーが場に出ても強化されるので一瞬でパワー15くらいになりますよ。
ライフの回復も地味に強く、除去の薄いビートダウン相手には驚異的な強さを発揮しますね。
パウパー環境では活躍の場がけっこうあるデッキだと思います。
「渦まく知識」+「戦隊の鷹」の3マナ3ドローコンボ
サラッとドローコンボとか書いていましたが、知らない方のために説明します。
手札に「戦隊の鷹」が3枚ある場合、「渦まく知識」と合わせて3マナで3ドローと同じ動きができます。
具体的な動きはこうです。
・「渦まく知識」で3枚引き、ライブラリートップに「戦隊の鷹」2枚を戻す
・「戦隊の鷹」をプレイし、ライブラリートップに戻した「戦隊の鷹」2枚を手札に加える
こうすると「渦まく知識」で引いた3枚がそっくりそのまま手札に残り、3ドローしたのと同じ状態になります。
3マナで3ドローはコモン構築では爆アドですね。
青をタッチした価値がある優秀なコンボだと思います。
このデッキの弱点
・タフネス1がネック(ティムに弱い)
・単体除去に弱い
タフネス1がネック(ティムに弱い)
タフネス1が多いのでティム系の1点ダメージを飛ばす能力や呪文に弱いです。
黒コンで「クォムバッジの魔女」を出されると動きが止まってしまいますね。
単体除去に弱い
デッキの仕掛けは単純なので、単体除去を「天界のユニコーン」に絞られるとキツイです。
サイド後は全体除去も増え、小粒なクリーチャーは全体除去、単体除去はユニコーンと明確に絞られてプレイングが難しくなります。
慌てて展開せず、除去対策を構えながらじっくりいく必要がありますね。
サイドボードの説明
4 解呪
3 無視
3 光糸の場
2 忘却の輪
3 大祖始の遺産
解呪
コスト(1)(白)のインスタントで
「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
シンプルな置物対策ですね。
軽い方がいいならちょっと制限はありますが1マナの「断片化」というのもあります。
無視
コスト(白)のインスタントで
「このターン、あなたが選んだ発生源1つが与えるすべてのダメージを軽減する」
という効果を持っています。
主にダメージ系全体除去への対策です。
コンバットトリックにも使えたり「X火力」対策にもなる便利な軽減呪文だと思います。
光糸の場
コスト(1)(白)のエンチャントで
「あなたがコントロールするクリーチャーは+0/+1の修整を受ける」「変異(1)(白)」
という効果を持っています。
タフネス1の弱点を多少補えるエンチャントです。
2枚目以降は3マナ「2/2」クリーチャーとして使えるので便利ですね。
忘却の輪
コスト(2)(白)のエンチャントで
「忘却の輪が戦場に出たとき、他の土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する」「忘却の輪が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」
という効果を持っています。
万能に対応できるエンチャントです。
広く対応しなければいけないならコレしかないというカードだと思います。
大祖始の遺産
コスト(1)のアーティファクトで
「(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード1枚を追放する」「(1),大祖始の遺産を追放する:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを1枚引く」
という効果を持っています。
定番の墓地対策です。
こちらは墓地を使わないので1ドローできるコレがベストですね。
その他の候補カード
・空間の擦り抜け
空間の擦り抜け
コスト(青)のソーサリーで
「欠色(このカードは無色である)」「クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない」「カードを1枚引く」
という効果を持っています。
シンプルにブロックされない方がいいならアリな1枚です。
1マナ1ドローで腐りませんし、確実性をとるならこちらをどうぞ。
最後に
「天界のユニコーン」の強烈な一撃を決めるライフコンボデッキ「青白ソウルシスターズ」を紹介してみました。
白単でも強いですが、他の色をタッチして自分好みに調整するのも面白いと思います。
個人的にはずっと使いたかった「高揚する書物」を良い感じに使えたので満足しました。
使ってみるとけっこう強かったので、もうちょっと「高揚する書物」が活きるPauperデッキを考えてみようと思います。
あ、そうそう、ソウルシスターズはモダンでも存在するのでパーツを揃えておいて損はないと思いますよ。
Pauperで1つ持っておいて、予算に余裕ができたらモダン版のカードを揃えて組み替えるのもアリですね。
「受け」であるライフ回復が「攻め」になる「ソウルシスターズ」を中心にMTGを楽しんでみるのもいいと思います。
格安で楽しみたかったらPauper版からお試しください。
Pauperにはタッチ緑で「無限トークンコンボ」内蔵のソウルシスターズもあるので、興味がありましたら下記リンクの記事もどうぞ。
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