シンプルな2色コントロールが好きなカズヒコです、こんにちは。
今回は、スタンダードのデッキをモダンで使えるようにアップデートしたデッキ
モダン版「青黒コントロール」
を紹介します。
「ミラディンの傷跡ブロック」の頃に好きで使っていたコントロールデッキを見ていたら
「あれ? 少しイジれば意外とモダンで使えるかも・・・」
と思ってちょっとイマイチなカードを手の届く価格のモダンのカードと入れ替えたら良い感じに仕上がったデッキです。
コントロールデッキは基本構造が変わらないので意外とどうにかなりますね。
私のお気に入りのカード満載で
「青黒コントロールと言ったらコレ!」
という使い慣れた形が今回紹介するレシピです。
まぁガチの人から見たらファンデッキっちゃファンデッキなんですが、メチャクチャ高すぎず弱すぎないという課題はクリアできたと思います。
こういう好きなカードを重視する構築でも成立するという1例として見てください。
モダン版「青黒コントロール」のレシピ
土地(24枚)
5 島
2 沼
4 汚染された三角州
4 忍び寄るタール抗
2 水没した地下墓地
2 湿った墓
1 ヴァントレス城
4 廃墟の地
クリーチャー(7枚)
4 海門の神官
2 墓所のタイタン
1 虐殺のワーム
呪文(29枚)
4 選択
4 強迫
4 致命的な一押し
4 対抗呪文
2 湖での水難
3 大魔導師の魔除け
3 謎めいた命令
3 滅び
2 殴打頭蓋
サイドボード
4 広がりゆく海
3 虚無の呪文爆弾
2 喉首狙い
2 覆いを割く者、ナーセット
2 夢を引き裂く者、アショク
1 滅び
1 払拭
カードの説明
汚染された三角州
「(T),1点のライフを支払う,汚染された三角州を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから島(Island)カード1枚か沼(Swamp)カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という能力を持った土地です。
青黒のフェッチランドですね。
忍び寄るタール抗
「忍び寄るタール坑はタップ状態で戦場に出る」「(T):(青)か(黒)を加える」「(1)(青)(黒):ターン終了時まで、忍び寄るタール坑は青であり黒である3/2のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。このターン、それはブロックされない。それは土地でもある」
という能力を持った土地です。
青黒のミシュラランドですね。
3マナ起動でブロックされない3点クロックなのでプレインズウォーカーへの牽制にもなる強力な土地です。
水没した地下墓地
「水没した地下墓地は、あなたが島(Island)か沼(Swamp)をコントロールしていないかぎり、タップ状態で戦場に出る」「(T):(青)か(黒)を加える」
という能力を持った土地です。
通称「チェックランド」と呼ばれる条件付きでアンタップインができる土地です。
「湿った墓」もあり、このデッキでは安定して「島」と「沼」をコントロールしているのでほぼアンタップインとして使えます。
湿った墓
「土地 — 島(Island) 沼(Swamp)」「(T):(青)か(黒)を加える」「湿った墓が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかったなら、湿った墓はタップ状態で戦場に出る」
という能力を持った土地です。
アンタップインには2点のライフを必要とするショックランドと呼ばれる土地です。
このデッキの色マナの安定に貢献してくれる大切な1枚です。
個人的に「カード名をもうちょっとカッコイイ訳にしてほしかった・・・」と思ってしまう土地です。
ヴァントレス城
「あなたが島(Island)をコントロールしていないかぎり、ヴァントレス城はタップ状態で戦場に出る」「(T):(青)を加える」「(2)(青)(青),(T):占術2を行う」
という能力を持った土地です。
終盤以降、余った4マナでドローの質を高めてくれます。
コントロールデッキなら1枚は採用したいカードですね。
廃墟の地
「(T):(◇)を加える」「(2),(T),廃墟の地を生け贄に捧げる:対戦相手がコントロールしていて基本でない土地1つを対象とし、それを破壊する。各プレイヤーはそれぞれ、自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す」
という能力を持った土地です。
特殊土地対策をしながら色マナの安定もできる便利な土地です。
多くのマナを必要とするこのデッキでは土地を減らさない所が優秀ですね。
海門の神官
コスト(2)(青)の「1/3」「人間・ウィザード」で
「海門の神官が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらの1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く」
という能力を持ったクリーチャーです。
ドロー能力で序盤の安定感を高めてくれます。
モダンではあまり見かけませんが、個人的にスタンダードの頃から好きで使っているカードです。
コントロールデッキではそんなに悪くなく、今でも使えるクリーチャーだと思います。
墓所のタイタン
コスト(4)(黒)(黒)の「6/6」「巨人」で
「接死」「墓所のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを2体生成する」
という能力を持ったクリーチャーです。
場に出れば10点クロックなので早く勝負を決めてくれる所が攻撃的でたまりません。
勝つまでに時間のかかるプレインズウォーカーをフィニッシャーにするより強いんじゃないかと思う最強クラスのクリーチャーですね。
虐殺のワーム
コスト(3)(黒)(黒)(黒)の「6/5」「ファイレクシアン・ワーム」で
「虐殺のワームが戦場に出たとき、ターン終了時まで、対戦相手がコントロールしているクリーチャーは-2/-2の修整を受ける」「対戦相手がコントロールしているクリーチャーが死亡するたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う」
という能力を持ったクリーチャーです。
小粒なクリーチャーが並ぶデッキでは驚異的な強さを発揮するクリーチャーです。
個人的には強さよりも絵のカッコよさに惹かれて使っているカードですね。
選択
コスト(青)のインスタントで
「占術1を行う」「カードを1枚引く」
という効果を持っています。
モダンで青の1マナドローならコレというカードですね。
あまり強くないドロー呪文ではあるので、どうせならサイドボードの「広がりゆく海」と入れ替えて
「メインからドローをしつつ妨害をした方が強いかな?」
と思ってたりもします。
2マナと重くなるデメリットがそこまで負担にならないので検討中です。
強迫
コスト(黒)のソーサリーで
「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる」
という効果を持っています。
安くて使える優秀な手札破壊呪文です。
クリーチャーより呪文やプレインズウォーカーを抜きたいことが多いのでそこまで弱くありません。
場合によってはライフロスのない「思考囲い」のようになってお得感があります。
「手札破壊と言えばコレ!」
という感じで好きなカードですね。
致命的な一押し
コスト(黒)のインスタントで
「クリーチャー1体を対象とし、それのマナ総量が2以下であるなら、それを破壊する」「紛争 ― このターンにあなたがコントロールするパーマネントが戦場を離れていたなら、代わりに、そのクリーチャーのマナ総量が4以下であるなら、それを破壊する」
という効果を持っています。
モダンでは2マナ以下の厄介なクリーチャーが多く、腐らずに充分な強さを発揮できる除去呪文です。
フェッチランドで「紛争」を達成するのも容易なので、1マナで4マナ以下のクリーチャーに対応できる優秀な除去として機能します。
対抗呪文
コスト(青)(青)のインスタントで
「呪文1つを対象とし、それを打ち消す」
という効果を持っています。
終盤になっても腐らない優秀なカウンターです。
これのおかげでマイナーなこのデッキも対応力が上がって勝てるデッキになった感じがあります。
湖での水難
コスト(青)(黒)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・マナ総量がそれのコントローラーの墓地にあるカードの枚数以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す・マナ総量がそれのコントローラーの墓地にあるカードの枚数以下のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する
という効果を持っています。
モダンではフェッチランドや軽い呪文で墓地が早く溜まるので、意外と万能な除去とカウンターになります。
終盤は墓地の枚数以上のコストの呪文がある方が難しく、かなり強力な呪文になりますね。
大魔導師の魔除け
コスト(青)(青)(青)のインスタントで
以下から1つを選ぶ・呪文1つを対象とする。それを打ち消す・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード2枚を引く・マナ総量が1以下で土地でないパーマネント1つを対象とし、それのコントロールを得る
という効果を持っています。
状況によって柔軟に使える3マナ呪文です。
カウンターを構えながらも状況によって2ドローも選べるのが強く、1度使うとクセになる強さを持っています。
謎めいた命令
コスト(1)(青)(青)(青)のインスタントで
以下から2つを選ぶ・呪文1つを対象とし、それを打ち消す・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする・カードを1枚引く
という効果を持っています。
強すぎるカウンターですね。
万能な対応ができるのでモダンの青系コントロールでは採用しない理由がないカードです。
滅び
コスト(2)(黒)(黒)のソーサリーで
「すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない」
という効果を持っています。
基本となる全体除去ですね。
ゴチャゴチャ考える必要のないシンプルさが好きです。
コントロールなら最低2枚は欲しいカードだと思います。
殴打頭蓋
コスト(5)のアーティファクト・装備品で
「生体武器」「装備しているクリーチャーは+4/+4の修整を受けるとともに警戒と絆魂を持つ」「(3):殴打頭蓋をオーナーの手札に戻す」「装備(5)」
という効果を持っています。
5マナ「4/4 絆魂 警戒」というフィニッシャーとして場に出る装備品です。
3マナで手札に戻せるので何度も復活しますし、場合によっては「墓所のタイタン」に装備することで最強のクリーチャーを作り出すこともできる弱い点が見当たらないカードです。
「石鍛冶の神秘家」経由の2マナで出すことに目がいきがちですが、普通に使っても強いのでコントロールのフィニッシャーとして充分な強さを持った1枚だと思います。
デッキの説明
スタンダードの頃に好きだったカードを使った「青黒コントロール」です。
当時フィニッシャーに使っていた
・殴打頭蓋
をそのまま採用したことで
のような高いカードを使わずに済み、シンプルで早い勝ち手段を得ました。
他のカードは下記のようにモダン版としてアップデートしています。
同じ役割のカードを変えただけでガラッと強さが変わりましたね。
効果の安定度が高くなって使いやすくなりました。
ただ、「黒の太陽の頂点」は1枚くらい残してもいいかもしれません。
「虐殺のワーム」の「-2/-2」で死亡するサイズに調整できる全体除去なので、地味なコンボとして有効でしたから。
他はモダンのメジャーカードなので良い感じですね。
「こっちの方が強くない?」
と思うカードがあれば、それに入れ替えるだけでより強いデッキになるのでご自由に調整してください。
基本的な動き
動きはシンプルなコントロールデッキと同じです。
序盤を除去とカウンターで凌ぎ、相手が息切れしたらフィニッシャーを出すだけですから。
インスタントタイミングで動ける呪文が多いので、基本は相手の動きに合わせて受けに回ります。
そしてマナが伸びてきたら機を見てフィニッシャーを出してカウンターで守り切るのが理想ですね。
「強迫」で手札を確認して脅威を排除した後にフィニッシャーが出せれば盤石で、「墓所のタイタン」を対処されない状況で出せれば2~3ターンで勝負が決まる速さが売りです。
プレインズウォーカーの奥義待ちのようなチマチマした動きが性に合わないなら、シンプルに5~6マナの強いクリーチャーで殴り勝つのをオススメします。
サイドボードの説明
4 広がりゆく海
3 虚無の呪文爆弾
2 喉首狙い
2 覆いを割く者、ナーセット
2 夢を引き裂く者、アショク
1 滅び
1 払拭
広がりゆく海
コスト(1)(青)のオーラで
「エンチャント(土地)」「広がりゆく海が戦場に出たとき、カードを1枚引く」「エンチャントされている土地は島(Island)である」
という効果を持っています。
特殊土地対策です。
カードの説明の所で書いたように、妨害付きドロー呪文としてメインから採用するのもアリです。
虚無の呪文爆弾
コスト(1)のアーティファクトで
「(T),虚無の呪文爆弾を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する」「虚無の呪文爆弾が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたは(黒)を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く」
という効果を持っています。
シンプルな墓地対策です。
相手の墓地だけ一掃でき、黒を使っているなら1ドローもできるのでこのデッキにピッタリだと思います。
喉首狙い
コスト(1)(黒)のインスタントで
「アーティファクトでないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する」
という効果を持っています。
追加のクリーチャー除去です。
「破滅の刃」や「喪心」などもあり、どれを使うか迷う所ですね。
覆いを割く者、ナーセット
コスト(1)(青)(青)「忠誠度5」の「伝説のプレインズウォーカー・ナーセット」で
「各ターン、対戦相手はそれぞれ、カードを2枚以上引くことができない」[-2]:あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚見る。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く
という能力を持っています。
相手のドローを制限しながらアドを取れる強力なプレインズウォーカーです。
メインから採用してもいいカードですね。
夢を引き裂く者、アショク
コスト(1)(青/黒)(青/黒)「忠誠度5」の「伝説のプレインズウォーカー・アショク」で
「対戦相手がコントロールしている呪文や能力は、それのコントローラーにそのプレイヤーのライブラリーからカードを探させることができない」[-1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを4枚切削する。その後、各対戦相手の墓地を追放する
という能力を持っています。
相手のサーチを禁止しながら墓地対策もできる優秀なプレインズウォーカーです。
これもメインから使えるカードですね。
3マナ域の「海門の神官」や「大魔導師の魔除け」と入れ替えても良いかもしれません。
滅び
追加の全体除去です。
アグロ相手には4ターン目に一掃したいので追加します。
払拭
コスト(青)のインスタントで
「インスタント呪文1つを対象とし、それを打ち消す」
という効果を持っています。
除去が多めの相手からフィニッシャーを守るために採用しました。
メインに「強迫」が4枚あるので1枚だけですが、手札破壊より打ち消しの方が好みなら調整してください。
その他の候補カード
・血の贈与の悪魔
・ワームとぐろエンジン
・聖別されたスフィンクス
血の贈与の悪魔
コスト(3)(黒)(黒)の「5/4」「デーモン」で
「飛行」「あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引き、1点のライフを失う」
という能力を持ったクリーチャーです。
ドロー能力を持っている5マナのフィニッシャーです。
手札を補充しながら殴れるのが強く、一時期は好きで使っていました。
場合によっては相手を対象にしてライフを攻めることもできますし、意外と使えるカードだと思います。
ワームとぐろエンジン
コスト(6)の「6/6」「ファイレクシアン・ワーム」で
「接死」「絆魂」「ワームとぐろエンジンが死亡したとき、接死を持つ無色の3/3のファイレクシアン(Phyrexian)・ワーム(Wurm)・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体と、絆魂を持つ無色の3/3のファイレクシアン・ワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する」
という能力を持ったアーティファクトクリーチャーです。
「虐殺のワーム」と採用を迷ったクリーチャーです。
シンプルに強く、「虐殺のワーム」が刺さらない相手にはこちらを使いたいですね。
メインをこちらにして「虐殺のワーム」はサイドボードでもいいかもしれません。
聖別されたスフィンクス
コスト(4)(青)(青)の「4/6」「スフィンクス」で
「飛行」「対戦相手がカードを1枚引くたび、あなたはカードを2枚引いてもよい」
という能力を持ったクリーチャーです。
手札補充をしながら殴るフィニッシャーとしては最高のカードだと思います。
「覆いを割く者、ナーセット」とは違う形でのドロー制限にもなりますし、採用の価値があるクリーチャーですね。
最後に
コントロールデッキの構造は崩さず、好きなカードに入れ替えて組んだ「青黒コントロール」を紹介してみました。
ここ10年くらいのカードは強いので、メジャーなリストのカードばかりではなく自分の好きなカードで組んでみるのも悪くないですよ。
ストレージに眠ってるスタンのデッキをちょっとアップデートしてモダンに参戦してみるのもアリだと思います。
好きで使っていたスタンデッキを現代のカードと組み合わせて完成形に近づけると愛着も湧くのでオススメです。
これ以上ないくらい好きな究極のファンデッキを1つ持ってみてはいかがでしょうか。
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