【Pauper】「記憶の壁」+「幽霊のゆらめき」コンボとそれを使ったデッキの紹介 パウパーを代表するアド取りまくりのコンボを楽しもう

2021/10/06

MTGの小話

t f B! P L

※このブログではアフィリエイト広告を利用しています。


こんにちは、カズヒコです。

今回は

・クリーチャーの能力を毎ターン使い回す
・無限コンボで勝負を決める

など、コモンとは思えない強さを持った

記憶の壁」+「幽霊のゆらめき」コンボ

を紹介します。

Pauperで活躍する爆アドコンボの基礎を理解して

「コモン構築でも強力なデッキが組める」

というMTGの楽しさを体感してもらえたらと思います。

キーカードの紹介

まずはコンボの核となる

・記憶の壁
・幽霊のゆらめき

の2枚の効果を紹介します。

記憶の壁

コスト(4)(青)の「0/4」「壁」で

「防衛」

「記憶の壁が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい」

という能力を持ったクリーチャーです。

普通に使うと5マナで墓地のインスタントかソーサリーを手札に戻すだけの地味な存在ですが、

幽霊のゆらめき

と組み合わせることで爆アドを生むコンボパーツに進化します。

軽さを重視するなら


という(2)(青)(青)の4マナで場に出せるクリーチャーもいます。

ただ、サイズが「1/2」と貧弱で簡単に除去される点に不安があるかもしれません。

「記憶の壁」なら「稲妻」のような3点火力1枚で死なない分、ちょっとだけ安心感がありますね。

コンボパーツとしてはどちらでも成立するので

・軽さを重視するか
・多少の除去耐性を重視するか

でお好みの方をどうぞ。

幽霊のゆらめき

コスト(2)(青)のインスタントで

「あなたがコントロールするアーティファクトやクリーチャーや土地2つを対象とし、それらを追放し、その後それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す」

という効果を持っています。

3マナになり2つの対象を取れるようになったブリンク呪文です。

対象に取ったパーマネントを1度追放して場に戻すことで

・能力の再利用
・単体除去の回避
・コンバット・トリック

といった使い方ができます。

普通に1回だけ使っても強いですが、

・記憶の壁

と組み合わせると「幽霊のゆらめき」を回収できるので、マナのある限り何度もブリンクできる爆アドコンボになります。

この動きが強く、Pauperではコントロールデッキやコンボデッキで活躍します。

「記憶の壁」+「幽霊のゆらめき」の代表的なコンボ

この2枚を使った代表的なコンボとして

・能力の使い回し
・無敵のブロッカー

の2つを紹介します。

能力の使い回し

「幽霊のゆらめき」を

・場に出た時に能力が誘発するパーマネント
・記憶の壁

の2つを対象に撃ち

・パーマネントの能力の誘発させながら

・「記憶の壁」の能力で「幽霊のゆらめき」を手札に戻す

ことで「幽霊のゆらめき」を回収しながら能力を誘発させるのが基本になります。

一番メジャーな使い方がコレですね。

マナがある限り何度も「幽霊のゆらめき」で任意のパーマネントの能力を使い回し、アドバンテージを取って優位を拡大します。

コントロールの終盤にこの動きが回り出すと楽しくてたまらないコンボです。

無敵のブロッカー

地味ながら使えるのがこの「無敵のブロッカー」コンボです。

ブロックが成立した後、ダメージ解決前に「幽霊のゆらめき」をブロッカーと「記憶の壁」に使うことで

・ブロックの成立
・追放されて戻ったパーマネントは別なのでダメージは受けない

という状況になり、どんなにパワーがあるクリーチャーの攻撃も0ダメージとして処理できます。

「記憶の壁」の能力で「幽霊のゆらめき」も回収できるので、ずっと0ダメージで凌げる無敵のブロッカーとして使えます。

トランプル」を持たない相手ならこれでしばらく足止めできますよ。

ここで能力持ちクリーチャーをブリンクすれば地味にアドを取りつつ凌げるので強力ですね。

代表的な使い回しパーツ

Pauperの「幽霊のゆらめき」コンボでよく使われているパーツを紹介します。

ドローなら

・ボーラスの占い師
・海門の神官
・熟考漂い

手札破壊なら

・貪欲なネズミ
・リリアナの死霊
・騒がしいネズミ

ゲームを決めるコンボなら

・石角の高官
・ディンローヴァの恐怖
・アスフォデルの灰色商人
・記憶の壁
・鋸刃の矢

便利な土地なら

・ボジューカの沼
・ハリマーの深み
・光輝の泉

などがあります。

それぞれちょっと解説しますね。

ボーラスの占い師

コスト(1)(青)の「1/3」「マーフォーク・ウィザード」で

「ボーラスの占い師が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。あなたはそれらのうちのソーサリー・カード1枚かインスタント・カード1枚を公開し、自分の手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く」

という能力を持ったクリーチャーです。

ブリンクするたびにライブラリートップ3枚にインスタントかソーサリーがあれば手札に加えられます。

呪文を手札に加えることを重視するならコレですね。

海門の神官

コスト(2)(青)の「1/3」「人間・ウィザード」で

「海門の神官が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらの1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く」

という能力を持ったクリーチャーです。

ボーラスの占い師」より1マナ重いですが、場に出ると「手練」が誘発するので土地も手札に加えられます。

序盤の安定にもなりますし、シンプルなドローをしたいならこちらがオススメです。

熟考漂い

コスト(4)(青)の「2/2」「エレメンタル」で

「飛行」

「熟考漂いが戦場に出たとき、カードを2枚引く」

「想起(2)(青)」

という能力を持ったクリーチャーです。

ブリンクすればシンプルに2ドローができます。

想起」で唱えて場を離れる前に「幽霊のゆらめき」を使えば

・6マナ4ドロー
・「2/2 飛行」が場に残る

という爆アドコンボになります。

儚い存在」と比べるとかなり重くなるのがネックですが、終盤なら無理なく使える強力なコンボです。

貪欲なネズミ

コスト(1)(黒)の「1/1」「ネズミ」で

「貪欲なるネズミが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる」

という能力を持ったクリーチャーです。

ブリンクすればインスタントタイミングでディスカードを強制できます。

「無敵のブロッカー」として使うと相手の動きを制限しながら凌げるので強力ですね。

リリアナの死霊

コスト(1)(黒)(黒)の「2/1」「スペクター」で

「飛行」

「リリアナの死霊が戦場に出たとき、各対戦相手はカードを1枚捨てる」

という能力を持ったクリーチャーです。

「貪欲なるネズミ」と同じように使います。

騒がしいネズミ

コスト(1)(黒)(黒)の「2/2」「ネズミ」で

「騒がしいネズミが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札のカードを1枚、自分のライブラリーの一番上に置く」

という能力を持ったクリーチャーです。

手札を捨てるのではなくライブラリートップに戻すという変わったハンデス能力です。

これを利用すると疑似的なロックをすることができます。

一番分かりやすいロックとしては相手の手札が0の時ですね。

具体的な動きとしては

・相手がドローステップに引いた所で「騒がしいネズミ」と「記憶の壁」に「幽霊のゆらめき」をプレイ

・「騒がしいネズミ」の能力が誘発し、今引いたカードをライブラリートップへ戻す

・「記憶の壁」の能力で「幽霊のゆらめき」を手札に戻す

・次のターンも同じことをすればドローが進まないので手札が0のまま永遠にこの状況でロックされる

という感じになります。

引いたカードがインスタントタイミングで使えない場合、そのままライブラリートップに戻すしかないので「騒がしいネズミ」を対処できなければロックされます。

手札が0じゃなくても、まだプレイできない重いカードばかりで動きが止まってるならロックが成立することもあります。

優勢な場で決まれば勝ちなので、黒を採用しているなら「騒がしいネズミ」を1~2枚入れておくのは有効かもしれません。

石角の高官

コスト(3)(白)の「1/4」「サイ・兵士」で

「石角の高官が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次の戦闘フェイズを飛ばす」

という能力を持ったクリーチャーです。

「記憶の壁」と「幽霊のゆらめき」があれば毎ターン戦闘フェイズスキップという動きができます。

除去が薄い「緑単」のようなアグロにはこれだけで勝ちが決まることもある強力なコンボです。

ディンローヴァの恐怖

コスト(4)(青)(黒)の「4/4」「ホラー」で

「ディンローヴァの恐怖が戦場に出たとき、パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。その後、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる」

という能力を持ったクリーチャーです。

ブリンクすればマナの許す限り「バウンス + ディスカード」を強制できます。

もし無限マナコンボが成立するなら全パーマネントをバウンスして勝つという動きもできますね。

無限とまではいかなくても毎ターン3つくらいバウンスするだけでも勝負が決まるので、コントロールのフィニッシャーとして1枚あるといいですね。

アスフォデルの灰色商人

コスト(3)(黒)(黒)の「2/4」「ゾンビ」で

「アスフォデルの灰色商人が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失う。Xは、あなたの黒への信心に等しい。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る」

という能力を持ったクリーチャーです。

シンプルに毎ターンドレインができると場が膠着しても大丈夫なので強いですね。

終盤にジワジワとライフを吸い上げる勝ち方もできますし、黒が濃いコントロールのフィニッシャーとしてどうぞ。

記憶の壁

「記憶の壁」が場に2体いる場合、それぞれに「幽霊のゆらめき」を撃つと

・1体目で「幽霊のゆらめき」を回収
・2体目で任意の呪文を回収

という動きで「毎ターン呪文ループ」という強力なコンボが成立します。

よくある勝ちパターンとしては


といった確定カウンターや除去を毎ターン使い回してコントロールし切ってしまう動きでしょうか。

「対抗呪文」を回収し続けて常にカウンターを構える動きは強力ですね。

ある程度コントロールが完了した優勢な場では勝ちを確定する動きになるので覚えておくと重宝しますよ。

鋸刃の矢

コスト(4)のアーティファクトで

「鋸刃の矢は、その上に鏃(arrowhead)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る」

「あなたのアップキープの開始時に、鋸刃の矢の上に鏃カウンターが置かれていない場合、鋸刃の矢を生け贄に捧げる」

「(T),鋸刃の矢から鏃カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体を対象とする。その上に-1/-1カウンターを1個置く」

という効果を持っています。

ブリンクしてカウンターをリセットすることで無限に「-1/-1」カウンターを飛ばせます。

プロテクション持ちにも有効ですし、クリーチャーを根こそぎ除去したいなら1枚あると便利ですね。

ボジューカの沼

「ボジューカの沼はタップ状態で戦場に出る」

「ボジューカの沼が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する」

「(T):(黒)を加える」

という効果を持った土地です。

ブリンクできればいつでも墓地対策ができる便利な土地です。

「幽霊のゆらめき」を使ったコントロールデッキには1枚入れておくと地味に助かりますね。

ハリマーの深み

「ハリマーの深みはタップ状態で戦場に出る」

「ハリマーの深みが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。その後、それらを望む順番で戻す」

「(T):(青)を加える」

という効果を持った土地です。

相手のエンドにマナが余っていたらブリンクすることでちょっとドローの質を上げられます。

1枚だけならタップインもそこまで気になりませんし、ちょっとしたおまけとして使ってもいいと思います。

光輝の泉

「光輝の泉が戦場に出たとき、あなたは2点のライフを得る」

「(T):(◇)を加える」

という効果を持った土地です。

余ったマナでブリンクすればライフを2点回復できます。

アンタップインでテンポも阻害しませんし、1~2枚くらい採用しておくとちょっと助かることもありますね。

墓地からの回収手段で「記憶の壁」をループできると強い

「記憶の壁」+「幽霊のゆらめき」

のコンボはクリーチャーを使ったコンボなので簡単に対処されてしまいます。

なので核となる「記憶の壁」を除去されても墓地から回収できる手段があると便利です。

オススメの回収手段を3つ紹介しますね。

・魂の操作
・ムラーサの胎動
・亡骸のぬかるみ

魂の操作

コスト(1)(青)(黒)のインスタントで

以下から1つまたは両方を選ぶ

・クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す

・あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す

という効果を持っています。

青黒が絡んだデッキならクリーチャー呪文のカウンターとして1~2枚採用しておくと便利ですね。

・「魂の操作」で墓地にある「記憶の壁」を回収

・場に出した「記憶の壁」で墓地にある「魂の操作」を回収

というループをすれば永遠に「記憶の壁」を使い回すことができます。

想起で墓地にいった「熟考漂い」を回収したりとコントロールでは地味に活躍する1枚です。

ムラーサの胎動

コスト(2)(緑)のインスタントで

「墓地からクリーチャーか土地であるカード1枚を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。あなたは6点のライフを得る」

という効果を持っています。

墓地から回収しつつ6点の回復ができる便利な呪文です。

対アグロにも有効なので緑を使ったコントロールならメインから1~2枚あるといいですね。

亡骸のぬかるみ

「亡骸のぬかるみはタップ状態で戦場に出る」

「亡骸のぬかるみが戦場に出たとき、あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたのライブラリーの一番上に置いてもよい」

「(T):(黒)を加える」

という効果を持った土地です。

呪文じゃないので打ち消されずにクリーチャーを回収できるメリットがあります。

黒を使ったデッキなら1枚あると安心感がありますね。

「記憶の壁」+「幽霊のゆらめき」コンボを使ったデッキの紹介

最後にこのコンボを使ったデッキを紹介します。

・青黒コントロール(神秘の指導)
・ウルザトロン
・青黒アスフォデルフリッカー
・青白黒ファミリア(パイレーツフリッカー)

などが王道のデッキでしょうか・・・

それぞれサラッと解説します。

青黒コントロール(神秘の指導)

除去やカウンターで凌ぐ王道のコントロールにゆらめきコンボを内蔵したデッキです。


で「幽霊のゆらめき」以外にも色々なインスタントをサーチできるので柔軟な動きを可能にしています。

序盤を耐え凌いだら後半にコンボで爆アドをして勝ち切るコントロールらしいコントロールです。

ガッチガチのコントロールが好きならオススメできるデッキですね。

具体的なレシピと解説は下記リンクを参照してください。


ウルザトロン

3枚揃うと7マナ出るウルザランドを駆使したコントロールデッキです。

マナフィルターやマナアーティファクトによって各色の優秀な呪文の採用を可能にした面白いデッキですね。

終盤は莫大なマナが出るので他のコントロールデッキにはない豪快さがあります。

マナの多さにより1ターン中にゆらめきコンボを使える回数も多く、回り出すと楽しくてたまりません。

Pauperを代表するデッキでもありますし、ゆらめきコンボを楽しみたいならコレかもしれません。

具体的なレシピと解説は下記リンクを参照してください。


青黒アスフォデルフリッカー

「黒単コントロールに青をタッチしてゆらめきコンボを入れたら強くね?」

という単純な発想をそのまま体現したデッキです。

「アスフォデルの灰色商人」のドレイン能力を使い回して勝負を決めるシンプルなデッキに仕上がっています。

場が膠着してもどうにかなる安心感もありますし、単純な黒単よりもちょっと柔軟性があって面白いデッキだと思います。

具体的なレシピと解説は下記リンクを参照してください。


青白黒ファミリア(パイレーツフリッカー)

ファミリアの名の通り、青の呪文のコストを1下げてくれる使い魔を使い、

「記憶の壁」+「裕福な海賊」+「幽霊のゆらめき」

による無限マナコンボを搭載したデッキです。

上記3つのアドを取りながらコントロールするデッキと違い、明確にゆらめきコンボで勝ちにいくデッキですね。

禁止カードの影響でちょっとパーツが足りない感じのあるデッキですが、明確なコンボの楽しさを味わうならコレだと思います。

具体的なレシピと解説は下記リンクを参照してください。


最後に

Pauperを代表する爆アドコンボ

「記憶の壁」+「幽霊のゆらめき」

について書いてみました。

コンボが回り出した時の楽しさは格別なので、Pauperをやるなら1つ持っておくといいと思いますよ。

今回紹介したもの以外にも再利用すると強力なパーマネントはまだまだあります。

色々とアレンジをして自分だけの「ゆらめきコンボ」デッキを組んでみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンク

検索

スポンサーリンク

QooQ