「踏み荒らし」の大雑把さが好きなカズヒコです、こんにちは。
今回はモダンの格安デッキとして「緑単トークン」デッキを紹介したいと思います。
このデッキは、ゼンディカーブロックの頃のスタンダードで幅を利かせていた
「ジャンドデッキがブン回っても勝ってしまった」
と紹介されていた緑単デッキを参考に組んだデッキです。
スタンデッキはローテーションで使えなくなるから組まない方針だったんですが、レシピを見たらメッチャ安かったので
「1つくらいあってもいいかな?」
と組んでおいたのをモダン用に再利用してみた感じですね。
いつもならモダン版として強いカードと入れ替えるんですが、このデッキは当時のスタンダードの形でかなり完成されていたのでほぼ原案に近い形になっています。
緑らしい特性を生かしたシンプルで王道の緑単デッキなので、クリーチャーの数とパワーで圧倒するストンピィが好きな方にはピッタリかもしれません。
多分、私が紹介するモダンデッキの中でこれ以上安いデッキはないんじゃないかという安さなので、殴り勝つ緑単が好きなら軽い気持ちでお試しください。
モダン版 緑単トークンデッキのレシピ
土地(18枚)
18 森
クリーチャー(26枚)
4 ラノワールのエルフ
4 エルフの神秘家
4 東屋のエルフ
4 エルフの大ドルイド
4 皮背のベイロス
4 狼茨の精霊
2 猛り狂うベイロス
呪文(16枚)
4 耕作
4 野生語りのガラク
4 獣性の脅威
4 踏み荒らし
サイドボード
未定
候補としては
・帰化
・窒息
・夏の帳
など・・・
カードの説明
ラノワールのエルフ、エルフの神秘家
コスト(緑)の「1/1」クリーチャーで
「(T):(緑)を加える」
という能力を持っています。
緑1マナを生み出す能力を持ったエルフを代表するクリーチャーです。
このデッキでは1ターン目に出せないと始まらない大切なキーパーツです。
東屋のエルフ
コスト(緑)の「1/1」クリーチャーで
「(T):森(Forest)1つを対象とし、それをアンタップする」
という能力を持っています。
ちょっと変わったマナ能力を持ったエルフです。
「森」をアンタップするので、「森」に2マナ以上生み出せるようになる呪文(「楽園の拡散」とか)を使えば強力なマナ加速になります。
そういった呪文を使っていないこのデッキではシンプルに「ラノワールのエルフ」と「エルフの神秘家」と同じ1マナだけのマナ加速になります。
エルフの大ドルイド
コスト(1)(緑)(緑)の「2/2」クリーチャーで
「あなたがコントロールする他のエルフ(Elf)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける」「(T):あなたがコントロールするエルフ1つにつき(緑)を加える」
という能力を持っています。
「エルフの強化」と「エルフの数だけ緑マナを出す」というロードクリーチャーです。
このデッキのブン回りに必要な1枚で、爆発力のある動きを可能にする強力なエルフですね。
皮背のベイロス
コスト(緑)(緑)(緑)の「4/5」クリーチャーです。
特に能力はありませんが、3マナで「4/5」というサイズが優秀です。
このデッキでは2ターン目に出せるので「タルモゴイフ」のような働きをするパワフルなクリーチャーです。
狼茨の精霊
コスト(2)(緑)(緑)の「4/4」クリーチャーで
「多重キッカー(緑)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(緑)を望む回数支払ってもよい)」「狼茨の精霊が戦場に出たとき、それがキッカーされている1回につき緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成する」
という能力を持っています。
このデッキのフィニッシャーになるクリーチャーです。
追加で払った緑マナの数だけ「2/2」トークンを生み出せるので、エルフから生み出した大量のマナから数の暴力を実現することができます。
「2/2」トークンを4体くらい生み出せば、次のターンに「踏み荒らし」で強化して勝利という簡単な勝ちパターンを作り出せる優秀なクリーチャーです。
猛り狂うベイロス
コスト(4)(緑)(緑)の「6/6」クリーチャーで
「トランプル」「上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは緑の4/4のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成してもよい」
という能力を持っています。
土地を場に出すたびに「4/4」トークンを生み出してくれる強力なクリーチャーです。
これが場にいれば「耕作」が「4/4」トークンを生み出す呪文に変わります。
このデッキではそこまで「上陸」に特化してませんが「砕土」などを採用して上陸を中心に組めば、やり過ぎ感があるくらいの強さを発揮するフィニッシャーになります。
普通に「6/6 トランプル」の時点で強く、シンプルに毎ターンのセットランドで1体ずつ「4/4」トークンが出るだけでも充分ですね。
1枚で勝負を決める力のある最強クラスのクリーチャーです。
耕作
コスト(2)(緑)のソーサリーで
「あなたのライブラリーから基本土地カード最大2枚を探し、公開し、そのうち1枚をタップ状態で戦場に出し、他をあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す」
という効果を持っています。
確実に土地を2枚伸ばせる強力なマナ加速呪文です。
早く5~6マナに到達する手助けとしてかなり使える呪文ですね。
野生語りのガラク
コスト(2)(緑)(緑)で「忠誠度3」の「プレインズウォーカー・ガラク」で
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る
という能力を持っています。
・マナ加速
・トークン生成
・ゲームを決める全体強化
と1枚でこのデッキに必要な要素を満たしている理想的なカードです。
「+1」の土地をアンタップする能力で「狼茨の精霊」の多重キッカーを増やしてトークンを出し、次のターンに「-4」の全体強化で勝ちという動きが強烈です。
3ターン目に出せると勝率がグッと上がる優秀なプレインズウォーカーですね。
獣性の脅威
コスト(3)(緑)(緑)のソーサリーで
「緑の1/1の蛇(Snake)クリーチャー・トークンを1体と、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体と、緑の3/3の象(Elephant)クリーチャー・トークンを1体生成する」
という効果を持っています。
「1/1」「2/2」「3/3」のトークンを生み出す5マナで6点クロックの呪文です。
もっと強い5マナ呪文はありますが、このデッキでは「踏み荒らし」を使うので数を並べることを重視して採用しています。
「踏み荒らし」で15点ダメージに化ける強い呪文ですね。
踏み荒らし
コスト(2)(緑)(緑)(緑)のソーサリーで
「あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る」
という効果を持っています。
緑単ストンピィのエンドカードです。
トークンを生み出すカードを重視しているのはすべてこのカードのためです。
クリーチャーを大量に並べて文字通り「踏み荒らし」て勝ちます。
デッキの説明
マナ加速から大量のトークンを出し、全体強化で殴り勝つシンプルな緑単デッキです。
「踏み荒らし」で強大なサイズになった大量のクリーチャーで強引に押しつぶす昔懐かしい緑単ストンピィですね。
メジャーなデッキでもこの単純な動きが止められない事もあり、あっという間に勝利できたりします。
勢いがあるのにやる事はシンプルなので初心者にオススメですね。
出れば強いけど緑単のような極端なデッキでしか使い物にならないクリーチャー達なので本当に安く、高いパーツが「野生語りのガラク」(2021年6月現在で500~800円)くらいしかないので組みやすいと思います。
・サイズの大きなクリーチャーで圧倒する
・数の暴力で押しつぶす
こういったクリーチャーの戦闘での醍醐味を味わえるデッキなのでビートダウン好きなら組んでみてください。
基本的な動き
1ターン目に1マナのエルフを出し・・・
2ターン目に3マナのマナ加速呪文・・・
3ターン目に5~6マナのフィニッシャー呪文・・・
という感じでマナ加速をしながら早いターンに5~6マナの呪文に繋げるのが理想です。
この動きをするためには1ターン目のエルフが重要なので1マナのエルフを12枚採用し、必ず初手に来るように構築しています。
2ターン目には必ず3マナ呪文を使えるブン回りを前提に組んでいるので初手に1マナエルフがなかったらマリガンしてください。
理想通り順調に回れば4ターン目に「踏み荒らし」でほぼ勝てる状況に持っていけます。
ベストな動きは次の通り
1ターン目
森をセット、「ラノワールのエルフ」をプレイ
2ターン目
森をセット、「エルフの大ドルイド」をプレイ
3ターン目
森をセット、「狼茨の精霊」をキッカー2でプレイ、狼トークンが2体出る
4ターン目
森、森、森、大ドルイドで5マナを出して「踏み荒らし」を唱え、「5/5」3体、「7/7」1体で殴り22点が通れば勝ち
これが最速の勝ちパターンですが、ここまで順調に回らなくても意外と大丈夫です。
2ターン目に「皮背のベイロス」を出すだけでも地味に脅威ですし、3ターン目に「野生語りのガラク」が着地すれば充分ですから。
4ターン目にフィニッシャーを展開し、5ターン目に「踏み荒らし」という動きでも問題ありません。
とりあえず2ターン目に3マナの「エルフの大ドルイド」「皮背のベイロス」「耕作」のどれかがプレイできればOKです。
あとは手札によって勝ちへの道筋を考えて動いてください。
このデッキの弱点
ブン回りを前提にした動きを想定しているデッキなだけに流れを邪魔されると脆いです。
特に1ターン目に1マナエルフを除去されると2ターン目の動きが弱くなりただの重いデッキになってしまいます。
クリーチャー除去が豊富な赤や黒は苦手な相手ですね。
単調すぎて対策も分かりやすいので的確に対処されると目も当てられません。
あと緑単の宿命でもありますがメインは相手に干渉する手段がないのでコンボデッキは苦手です。
ブン回らなければ負けですね。
まぁ緑単を使っている以上、そこは割り切るしかないかもしれません。
その他の候補カード
安いカードだけで組んでいるのでいじれる部分はあります。
「東屋のエルフ」じゃない1マナエルフのどっちかを「楽園の拡散」に変えるとブン回りの爆発力が上がります。
「東屋のエルフ」とのコンボで2ターン目に「野生語りのガラク」が着地できますから。
おまけにガラクの土地アンタップ効果でも活きるっていうお得っぷり。
土地へのオーラなのでクリーチャー除去も効きませんし、これは投資する価値がある1枚だと思います。
他にもフェッチランドを4枚くらい採用して、上手くいけば「猛り狂うベイロス」の上陸を1回増やせる可能性を作るのもありかもしれません。
あとは「皮背のベイロス」やフィニッシャーを好みの同じマナ域のクリーチャーに変えるとかですね。
「踏み荒らし」を使う都合上、数を並べた方が良いと思ってトークンを生み出すカードを選んでますが、多分、今ならもっと良いカードもあるかもしれませんしね。
マナ加速以外の部分はお好みで入れ替えてください。
最後に
シンプルで安いモダン版の「緑単トークン」デッキを紹介してみました。
お財布にも優しいしプレイングも分かりやすいので初心者にオススメですね。
4ターン目以降のパワフルなクリーチャーによるビートダウンはなかなか気持ちよくてクセになるデッキですよ。
クリーチャーで殴る楽しさを味わうならピッタリだと思います。
気軽に組める緑単デッキをお探しでしたらぜひご検討ください。
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